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カテゴリ:医療全般
ついにうちの病院も「敷地内禁煙」となった。以前から病院内禁煙にはなっていたのだけど、裏玄関前にあった喫煙場所も閉鎖、駐車場も含めて建物の外であっても病院の敷地内である限りタバコは禁止となった。愛煙家をいよいよ追い詰めるみたいで正直抵抗はあるが・・・
私自身は5年ほど前にタバコをやめた。人間勝手なもので、やめてしまえば他人が吸っている煙がうっとうしく感じる。飲み屋に行っても、スモーカーが多いと衣服にヤニの匂いがこびりつくのが最近はイヤでしょうがない。 むかし実家の爺ちゃんはヘビースモーカーで、死ぬ直前までタバコをくわえていた記憶がある。あのころは全然煙たいとか空気が悪いとかいう印象が無くて、タバコを吸わないお袋も特に文句を言っていなかったように思う。 考えてみたら、田舎の大きな家で、風通しが極めて良かったからだろう。冬がやたらと寒くて、火鉢の側から離れられなかった。夏はクーラーが無くてもけっこう涼しかった。 今やどこに行っても、建物の機密性が高い。一人でもタバコを吸えば部屋中煙だらけだ。いくら煙処理装置をつけたテーブルの周辺だけを喫煙エリアにしても、ニオイは建物の中を拡がって行く。 まあ、愛煙家には申し訳ないが、禁煙はそういった環境の中ではやむを得ない選択だと思う。(しかしヒステリックなまでに喫煙家を毛嫌いし、高飛車に嫌煙権を主張する人っていうのもなんか好きになれないなー。) 最近のタバコのパッケージには、吸い過ぎると肺がんになるとか、心筋梗塞になるとか、いろいろと怖い文言が印刷されているらしい。ご丁寧にタバコのヤニで真っ黒けになった肺の写真まで載せているものもあると聞く。そこまでいくと、もはや喫煙は究極のMである。 タバコの健康被害がうるさくいわれるようになったのは寿命が延びたからだろう。肺がんの好発年齢は60才以後。一昔前ならいずれにせよ寿命である。肺がんや心筋梗塞になるのを待たずとも他の病気で死んでいた時代には、タバコの害など問題にならなかった。そう言う意味では、タバコの健康被害が問題になる国は幸せな国かもしれない。(爺ちゃんが肺がんの診断を受けたのが83才。すでに進行癌で手術の適応は無かった。タバコをやめること無く、85才で世を去った。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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