喉元にナイフを突きつけられながら・・・
福島県立大野病院の事件については裁判を傍聴した医師がここで詳しく述べています。長い文章で、かなり読み応えがあります。日本の医療崩壊について関心がある方は読んでみて下さい。とりあえず今は公判の行方を見守るしかないのだろうが・・・・もし有罪になるようなことがあれば産婦人科を志望する医師は当分いないだろうな。絶滅危惧種などと揶揄されているが冗談では無くなりそうだ。去年の秋だったか、テレビのディスカバリーチャンネルで国境無き医師団のドキュメントをやっていた。彼らは医療の手が届かないシエラレオネで過酷な条件の中、産科医療を行っていた。充分な設備が無く、また医療スタッフが少なく手がまわらないために死んでいく妊婦が映されていた。本当に大変な仕事だが、住民からものすごく感謝されており、少しうらやましくなった。先進国日本で医療を行っている我々の方が恵まれているはずなのに・・・喉元にナイフを突きつけられながら仕事しているような気がする。