必修科目未履修問題
全国の高校で社会の必修科目を履修していなかったことが次々に明らかになっている。最初にみつかって問題になった富山のなんとか高校はさぞかしホッとしていることだろう。しかし、それにしても今日までに全国で400校以上が明らかになっているというのは驚きである。もう30年前になるが自分が高校生の頃を振り返ってみると、一応進学校として名の通った学校だったが受験のために必修科目をやらないなんてことは無かった。理系クラスなのに3年生にもなって社会が確か世界史、日本史、政治経済と3科目も並行して授業があったのを憶えている。受験前ということを考えればずいぶんと非効率なことをやっていたものだ。ゆとり教育云々というが、ある意味当時の方が教師にも気持ちにゆとりがあったからこそ受験前というのに関係のない必修科目の授業ができたのかもしれない。大体ゆとり教育と称して週5日制にしたことが大間違いだったのである。器の小さくなったのに相応して詰め込む内容が減っていなければむしろゆとりは無くなる。結局受験に関係ない社会の科目が割愛されたということだろう。本当のゆとりは勉強を無理なく理解させることで生まれると考えるべきで、授業時間を減らすことでは絶対に生まれない。学力低下とか今になって騒いでいるが当然の帰結である。今からでも土曜半ドンの週6日制に戻すべきである。それにしても割愛された教科の担当教師はどんな思いだったんだろう?「お前らいらんわ」とか学校から言われて泣き寝入りしていたのかねー。これこそいじめの構図に通じるような気がするが。