スカボローフェア
Scarborough Fair(イングランド民謡)Are you going to Scarborough Fair?Parsley, sage, rosemary and thymeRemember me to one who lives thereFor once she was a true love of mine.サイモン&ガーファンクルが歌っていた曲だったんですね。イングランドに古くから伝わる曲と歌詞のようで、様々なアレンジをされて現在まで歌い継がれているみたいです。メロディーと雰囲気だけを知っていて、最近とても気になっていた曲です。何でしょう…少しナーバスで幻想的な曲想に切ないような歌声が重なって、とても綺麗な曲です。私などが解説するよりも世界の民謡・童謡さんのこのページやこのページをご覧下さい。とても詳しく分析&解説されています。midiで曲を聴くことも出来るので、題名でピンとこない方もすぐ「ああ、この曲!」となられると思います。さわりを少しだけ訳すと、 あなたはスカボローフェアに行きますか? パセリ、セージ、ローズマリーそしてタイム、 そこに住んでいる人に伝えてください 彼女は私の真実の愛でした。というような意味です。(かなり適当に訳していますからあしからず…英語は苦手です)この後、男性が女性に針を使わずシャツを縫ってくださいとか、女性が男性に家畜の角で1エーカーの土地を耕してくださいとか、色々無茶を言いながら、それを出来たらあなたは真実の恋人…と愛情を試しあうような歌詞が続きます。元々は『Can you make me a cambric shirt?』というマザーグースの詩の一つのようですね。Can you make me a cambric shirt,Parsley, sage, rosemary, and thyme,Without any seam or needlework?And you shall be a true lover of mine. 僕に麻のシャツを作ってくれるかい? パセリ、セージ、ローズマリー、そしてタイム、 縫い目もなく針も使わず、 そうすればあなたは私の真実の恋人。少しだけスカボローフェアとは歌詞が違うんですよね。一説には、これは恋人同士の問答ではなく、妖精や魔物が人間に謎かけをしていて、答えられなければ連れ去ってしまうぞ…という歌詞であり、ハーブの羅列は魔よけの呪文だという解説もありました。まぁ、マザーグースは矛盾や屁理屈がてんこ盛りなので、深く考えてはいけません。押韻詩なので英語の響きの雰囲気を楽しみましょう。ちなみに、題名のスカボローフェアという地名も、サイモン&ガーファンクルが勝手に引っ張ってきた地名のようで、原詩とは関係のない土地のようです。マザーグースのこの詩自体も、詳しく研究、解説されている方は大勢いますので、興味のある方は、「Can you make me a cambric shirt マザーグース」などの語句で検索をかけてみてください。面白いですよ。ちなみに我が家にある北原白秋訳の『まざあ・ぐうす』という本には、残念ながらこの詩は載っていませんでした。谷川俊太郎の訳本には載っているらしいので、古本屋で見つけたら買ってみたいです。アロマやハーブを好きな私たちに身近に感じるのは「パセリ、セージ、ローズマリーそしてタイム」というハーブの名前が呪文の様に何度も何度も出てくることです。それだけ昔から生活に密着したハーブだったんでしょうね。この歌を口ずさめるようになって、鼻歌交じりに歌いながら、ゆったりとハーブやアロマのある生活が出来たらいいなと思ったりします。この4つのハーブなら、育てやすいハーブですし、料理にもじゃんじゃん使えますし、スカボローフェアを気取って、家に常備してみるのもいいですね。(笑)そう言えば、夏前にパソコンが壊れてしまい、HP用素材をアップするためのソフトを入れなおしていないので、フリーのmidiファイルを見つけても、アップできません。(笑)画像は専ら楽天や魔法のiランドの画像倉庫でアップできているので問題ないのですが、好きな音楽をコレクションできないのは不便です…。