B.C.B.G.な暮らし

お掃除の続き。

整理はちっともはかどりません。

ついつい、手をとめてしまうからです。



久しぶりに、ふと手にした三島由紀夫。

若い頃とは違った三島由紀夫をひととき楽しみました。

大きな宝石箱の中から、好きな色の宝石を探し出すような贅沢な時間です。

日本の言葉は美しいですね。

どこかに水気を含んだような空気と、やわらかな日差し。

光と影がゆるやかに入り混じるようです。




『女神』の中の、好きな一節を書きとめておきたくなりました。


　　　　　　


女の服飾は、

空の色、
海の色、
夕焼けの色、
あけぼのの雲の濃淡、
池の反映、
樹木、
建物、
部屋の配色、
1日のうちのあらゆる時間、
光線、
会合の雰囲気、

すべてのものと調和や対照を
保っていかなければならなかった。


　　　　　　



溜息がでます。

西洋のものまねでない、日本人の優雅さ。

たおやかなエレガンスを忘れないようにしなければ。