カテゴリ:認識の歩み
およそ一二〇〇年と一三〇〇年の間に、 中世西欧文化の上昇曲線の躍進は、 もっと複雑で困難ではありますが、 しかし大きな豊かさを持った構造へと 発展をとげました。 一方においては、キリスト教の信仰、 教会の秩序、過去の権威の 素朴な受容があり、 他方では、人間の合理的、 世俗的、批判的能力があって、 両者間の緊張は激しくなりました。 しかし、 さまざまな、意識的やり方で、 これらの緊張は、 しばらくの間うまく解かれ、 その結果、中世文化の大きな極点 ――十三世紀の文化総合―― が生まれるにいたりました。 そのとき以来、 感受性に富む重要な西欧人たちは、 この時代を、 郷愁をこめた眼差しで回顧するのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年07月01日 05時00分13秒
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