大数の命数法
大きな数を表す場合、 漢字文化圏の多くでは、 十進法の4桁(万倍)ごと(ただしベトナムでは3桁ごと)、 ヨーロッパでは3桁あるいは6桁(千倍あるいは百万倍)ごと、 インドでは最初のみ3桁で 以後は2桁ごと(→インドの命数法)の組に区切り、 各組に位の数詞を付ける方法が取られています。 日本では12345678を「一千二百三十四万五千六百七十八」と呼びます。 書くときに、 アラビア数字の十進位取り記数法を併用して 「1234万5678」とすることも広く行われています。 日本人としては、いっそのこと、4ケタごとにカンマを打って、 1234,5678と書いてしまいたくなります。 4ケタごとにカンマを打っていいなら、 どんなにわかりが良くなるか知れません。 しかし、いまや世界中が3ケタ区切りで動いているのです。 そこに4ケタ区切りを主張しても、 誰も「うん」と言ってくれるわけがありません。 だから、 自分たちは4ケタ区切りで行きたくても、 3ケタ区切りに従って12,345,678と書かざるをえないのです。 こういう違和感は、じつに気色が悪いうえに、迷惑です。