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テーマ:今日の出来事(292590)
カテゴリ:MY ファミリー
私はよく友人達に 「天然」 と言われます。 「おもしろい」 とか、「めったにいない」 とか。 (天然記念物じゃないぞー!) 別にそう言われることには、何とも思っていないのですが 実家を出るまでは、自分は「しっかりしている」と思いこんでいました。 なぜなら母がスペシャル級のシロモノ(天然)だからです。 母はなぜか、昔から私や妹の持ち物に名前を書きました。 えんぴつ一本一本にも油性ペン(細いタイプ)で名入れ。 恥ずかしいのですが、パンツにまで1枚1枚名前が入っていました。 それは油性ペンではなく、刺繍。 中学生まではずっとフルネーム入りのパンツをはいていたわけです。 この間、自分の家にあるものを見かけてそれを思い出しました。 それは実家から持ってきて使っていたハサミ。 白の油性ペンで、しっかり苗字と、なぜか・・・ 「はさみ」 って書いてあります。 はさみってことは見れば分かるよ!お母さん! ・・・。 こんな母です。 去年の10月、父が亡くなり遺骨を抱いて父の故郷、岡山へ。 母、叔母たち、妹といっしょに新幹線に乗り込みました。 母は席に落ち着くと、涙ぐみながら 火葬場でのことを思い出したように話し始めました。 母 「お父さんのお骨、大きくて白くてきれいだったわね・・・。」 私 「そうだね。背も高かったけど、本当に大きいお骨で、みんなびっくりしてたよね。」 母 「お母さん、焼き場で何度もお骨を見てきたけど、 お父さんみたいに大きなお骨はなかったわ。 」 私 「そうなんだ・・・」 母 「そうよ。だってね、おじいちゃんでしょ。おばあちゃんでしょ。 そして・・・、チビ。 」 私 「!!!!!」 チビは、一昨年に亡くなった愛犬(ヨークシャテリア)です。 しめやかだった新幹線は、いっきょに笑いの渦に。 叔母達、そして妹と私はその後5分間笑いを止めることができませんでした。 母は父を想って、毎日お仏壇へのお供えを欠かしません。 この間は、熱々のたこ焼きを買って来て、 2つばかり小皿に乗せ、仏壇に持って行き、 「お父さんッ、冷めちゃいますから早く食べてくださいねっ!」 と 強い口調で言っていました。 愛しい母です。 でも、私も確実にそのDNAを受け継いでいます。 かなり不安です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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