カテゴリ:ビールのある風景
エビフライの尻尾を食べる人がいる。 私の夫だ。 食卓に運んだエビフライの皿が きれいになくなっていると、 うれしいような、心配なような。 私は魚介類が大好物で、 秋刀魚やホッケなどの魚でも 良く焼いてあれば 小さい骨などはバリバリいけるのだが、 なぜかエビフライだけは尻尾を食べたことが無い。 尻尾を残すのはエチケット?位に思っている。 だから結婚したての頃、夫がエビフライを 全て口に入れてしまうことに かなりのショックを受けた。 同時に、何となく、負けた、という気がした。 それまで、私こそが食べ物のうまいドコロを 知り尽くしている人物であると 勝手に自負していたからだ。 特に、秋刀魚の食べ方については 食後の写真をお見せしたいくらいの きれいな食べっぷりである。 新鮮でおいしいやつは内臓も食べちゃう。 箸が止まらないときは、頭も食べることがある。 何気に私の中のくいしんぼ根性に火をつけたことを 知る由も無い夫の前で、 私もエビフライの新しい食べ方を早速試みた。 一度に全部を口に入れると、なるほど、 尻尾の部分のパリパリ感が気にならない。 いや、むしろこのパリパリがやわらかいエビの身と合わさって 豊かな味わいを引き出しているのかもしれない!! おお、なんということだ!ガッデム! などと、一人で感極まってしまったのでした。 揚げたては何でもうまいんだけどね。 少し余ったフライを見た夫が、 「これ、明日の弁当に入れて欲しいな~」と 言ってきた。 ええ、勿論そのつもりですともよ。 朝のおかず作りが面倒くさいから ちょっと多めに揚げておいてよかった。 翌日の夜に戻ってきたお弁当箱を さあ洗いましょう、とふたを開けてみると、 そこには無残に食いちぎられたエビの尻尾が・・・。 あれぇ? なんでだー? 尻尾がうまいって、昨日言ってなかったっけー? 私のまねをして残しただけなのか、揚げたてじゃないから おいしくなかったのか、未だに聞いていませんが、 とにかく、エビの尻尾は食べられるんですってよ。 この記事を評価する お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 14, 2006 08:51:38 PM
コメント(0) | コメントを書く
[ビールのある風景] カテゴリの最新記事
|
|