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カテゴリ:英田サキ
昨日英田サキさんの 『ライク・ファーザー・ライク・サン』 という作品のレビューをしたので、 この際英田さんの過去の作品をほりかえそう! ということで、 わたくしが英田先生の作品の中で相当プッシュな作品を紹介します。 コレは二年前くらいに一作目がでたシリーズモノで、 全部で4冊にわたります。 ヤクザ攻。刑事受。という 禁断の危うく切ないラブストーリーです…(*’-’*) ***あらすじ*** 主人公の椎葉昌紀は組織犯罪対策第五課(通称組対五課) という特殊捜査などを行う部署に所属する警察官。 組対五課は薬物捜査班と銃器捜査班分かれていて、 椎葉はその銃器班で、主に潜入捜査を行っている刑事だった。 その捜査方法は特殊なもので、 捜査員は『エス』と呼ばれる組の内部の協力者を作り、 (ようするにスパイのSということです) それを運営して情報を集める。というものだった。 そのエスと警察官の関係は特別なもので、 固い信頼関係がないと成立させつことはできない。 椎葉は、武闘派暴力団の松倉組に籍を置く安東と言う男を その情報協力者『エス』としていた。 そんなある日、寝起きの椎葉の携帯に知らない番号からの電話がかかってくる。 電話口で知らない男は椎葉に、 「安東に気をつけろ」 と言って来た。 それは松倉組の組長の愛人の息子である宗近奎吾という男からのものだった。 安東が自分を裏切ることはない、 という思いから、その言葉を跳ね除けたが、 後日、安東は銃声に倒れて、死んでしまう。 安東に気をつけろとは、そういう意味ではなかったのだ。 大事なエスを失ってしまった椎葉は、喪失感を抱えていたが、 上司から『宗近を取り込め。アイツを取り込めば最高の情報提供者になる』 と命令を受け、彼をエスにしようと行動を起こし始めるのだが… ***感想*** 一巻から掴みサイコーですw まず、椎葉から目が離せない。 彼の抱えている心の闇も、彼を突き動かすものも、 すべて含めて、何とも愛おしい人物です。 そして宗近もいいです! 椎葉の中で少しずつその存在が大きいものとなっていく宗近。 だけど刑事とエスとしての関係がその想いを押しとどめる。 なんとももどかしい。 てゆーかですね、 いわゆる濡れ場、ってヤツを除いても、 かなり面白く、完成度の高い作品です。 これが男同士ではなく、男女の関係のものだったら、ドラマ化とかしそうなくらい、 本当に面白いです。(ドラマCDは出てます) まぁそれにメンズラブな要素が加わってるから余計面白いんですけどね!!w 人物描写や、背景描写、ヤクザなどの設定や警察内の設定なども、 リアリティーで無理がない。 基本的に恋愛モノなんですが、 そのほかの出来事が素で面白いので、 どんどん引き込まれてしまいます。 エロいシーンはそんなに多くないし、その使い方が効果的でぜつみょー(≧▽≦)ノ 話自体はなんとなく 石田衣良さんの『池袋ウエストゲートパーク』を思い出すような感じです。 取り扱ってるテーマが近いってのもありますかね。 IWGPが好きな人なら読めるんじゃないかしら?wと思いました。 続編のことも後々書きます(^-^ゝ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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