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カテゴリ:自分のことでも語るか?
先日、マナタンと発熱してお休みのカツヤザウルスを実家のばあちゃんに預け、
2年間担任してきた中学生たちの卒業式に行って来ました。 私は中学校の国語教師です。 男の子2人を抱えながら、家庭崩壊の危機と戦いつつ、 どうにかこうにかクラス担任もやってきていました。 1年・2年と持ち上がっていく中で、当然3年も持ち上がりで、 と誰もが思っていました。 ところが、2年担任の夏、思いがけず妊娠。 忘れた頃の さすがに考えましたね。 でもどうもこうもないんです。 3回目の産休・育休が決定です。 部活の生徒には泣かれました。 (特殊な競技の部活なので、即廃部の危機だったという事情もあります) クラスの生徒には産後すぐに戻ってこいと言われました。 私以外の国語はイヤだといわれたこともあります。 涙が出るほどありがたい話です。 今時の中学生は、なんてよく言われるけど、 私は本当にこの生徒たちがかわいくて仕方なかった。 それでも、お腹は大きな卵を入れたようになり、 ぎりぎりまで働いてから産休に入りました。 3週間後出産。マナタンの誕生です。 そして1年後。 晴れの卒業式です。 卒業生の言葉のところでウチは全員が壇上に上がって 呼びかけをしたり合唱したりするんですが、 最後に一応「サプライズ」で各クラスからお世話になった先生に、ってんで 「○○先生、いつも優しく見守ってくれてありがとう!!」 とか 「○○先生、授業がわかりやすかったです!」 とか叫ぶんですよ。 うんうん、と一番後ろで立って聞いていた私。 最後。 「そして~!(私の名前)先生~~!!」 えっ!? あんまりびっくりしてしまって、うろたえて、 何を言ってもらったか覚えていません。 全員によるありがとうございました~~の声に合わせて、 体育館の後ろから大きく手を振るのがやっとでした。 びっくりしました。 慕ってもらっていたのは分かっていましたが、 呼びかけのトリをもらえるとは思っていなかったので。 教師冥利に尽きるとはこのことです。 自分の子どもが気がかりで、式終了後、校舎を出るところまでは 見届けられなかったのですが、 私へのプレゼントを用意していた子が何人かいたそうで、 申し訳ないやらうれしいやら。 自分が教師をしてきて、 イヤなこともコンチクショウな事も数え切れないほどあったけれど、 心が通じ合ったときの、そして、 優しい心を返してもらったときの喜びは他の何にも代え難いほど大きいものです。 そんな喜びをくれた卒業生たち、 そして、ここまで彼らを引っ張ってきた学年の先生たち、 保護者の方たち、この場を借りて、心からありがとうございます。 卒業式は晴れ晴れとした淋しさと満足感があるものですが、 育休中の私にまでそんな思いを味わわせてくれたね。 生徒諸君、ホントにありがとう。 あ~~あ、これでだまされて(?)、 また教壇に戻るエネルギーが湧いて来ちゃったよ。(笑) でもあと2年、お母さんに専念するけどね。 この話読むと「あ~さんままってすごいごくせんな教師?」「もしや金八?」と 誤解するかもしれないけれど、ただの お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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