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ふぁみりー・Kのおうち 別館

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2006.03.30
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なんて攻撃的なタイトル。(冷や汗・脂汗)雫


「あんた、義父母さんとこに復帰前に顔くらい出してきなさいよ、
忙しくなるからもうあんまり顔出せなくなりますがすみませんって。」


母がまた言い出す。


身内故の甘えで私も言い返す。


「やだよ。」


母はあんなにかっちゃんのことで義母のことを怒っていたのに
冬に義父母の様子を私から聞いて以来ひどく同情している。
そして、私にあっちに顔を出せ出せとうるさいのだ。

母は鉄火だが、器用だ。
だから、嫌いな相手ともいやな相手とも軽蔑してる相手とも
そつなくつきあうすべを持っている。
そして、後で悪口を言う。

私は不器用だ。
本気で誰かを嫌いになったら上手になんてつきあえない。
だから「本気で嫌う」「本気で憎む」相手を作らないようにしている。
社会をわたっていく上で十年以上かけてやっとこの境地に達した。
そつなくつきあっていくには、私はこうするしかなかった。
そして、表面上うまくつきあい後で悪口を言う母に物凄く反発した。

思春期は、この母とのぶつかり合いだったと言ってもいい。
なまじ鉄火なところが似てるから母のそういうところが許せなかった。
でも同時に、そういう母にどこかで甘えていて自立できない自分がいやだった。
そんなわけで私の反抗期は十代に入るやいなや始まり、
結婚して母親から離れた20代半ばまで続いたのである。


母を嫌いな訳ではない。念のため。
ただ、ホラ、身内だと、どうしても点が辛くなるじゃないですか?
母を好きだという気持ちといつも二律背反だったんですよ。

今?今は、「別人格」としてお互い大人として尊重してると思います。
親は親だし、母には一生かなわないと分かりましたので。



ただ、義父母にいろいろ優しくしろ、と言われるのはちょっと困るのだ。

私の中ではかっちゃんが一人で亡くなったことや葬儀前後のいろいろな発言で、まだ義母に対してわだかまりが消えていない。
だから、会ってもどうしても他人行儀に冷たくしか接することができないのだ。
できたらもう私たちの生活に一切関わりを持って欲しくない、とさえ思うことがある。

義父母はいい人間なのだ。
これは間違いない。かっちゃんという息子を育てた心優しい人たちである。
信心深く、善良で、…………そして、いっちゃ悪いが世話が焼ける。

私はその「世話」の部分を焼きたくないのだ。
何かの世話をすることを「犠牲」としか考えられない時点ですでに私は義父母と一線を引いている。
私たち家族はかっちゃんぱぱを失った。もう充分犠牲を払ったでしょう?
世話を焼きたくない、すなわちあちらにも私たちの世話など気にかけて頂かなくて結構!が本音なのだ。

いい子ぶって、義父母に優しくするなんて、そんな真似はできない。
心からの笑顔を向けられない以上、そんな作り笑顔を見せるなんて偽善はしたくないのだ。


つまらない意地である。
くだらない意地である。



分かっている。
でも、義父母に対して意地を張ることで私はどこか自分のバランスを保っている。
おかしな理屈だが、義父母に対して良い子ぶる態度をとり続けたら私はストレスでおかしくなるだろう。(ストレスへの耐性がとても低い私なので)

年始とお盆に子供たちを連れて顔を出す。
それが精一杯なのだ、今はまだ。
義父母の状況に同情してない訳じゃない。
体の弱った年寄りに優しくできない自分がいけないのも分かってる。
でも、義母の「かわいそうに」って言葉が私に向けられるのはだけは我慢できない。
私はかわいそうじゃない!
子供たちとこれから生きて行かなくちゃいけない私に必要な言葉はかわいそうなんていう言葉じゃない!
私をそういう目で見る義父母とは今は関わりたくないって言ってるんだよ、お母さん。
分かってよ。

今日もこの話題になり、あれこれと言い返していたら、母、ため息と共に一言。
「あんたをこんな冷たい娘に育てたつもりはなかったんだけどねえ。」


うっ。言われてしまった。
返す言葉もございません。
 下向き矢印
















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Last updated  2006.03.31 01:23:50
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