お勉強したいよね?
私、育休中なのですが、掲示板の内容からちょっと思い出したことをつらつらと書いてみようかなと思いまして…。中学生をお持ちの保護者の皆様、ある先生はこんな工夫をして生徒と勉強していましたのよ。1,授業中のノート点検は ファンシーシールとヘンチクリンスタンプだ~!日々忙しさを増す現場。ここ数年で導入された観点別評価のため、ノート点検は欠かせない苦行となってしまった。放課後、自分の教室に集めさせた5クラス分のノートの山をみてため息。この点検だけで1クラス1時間はかかるんですよ。学期末の成績処理(文字通り処理になりつつあり、反省しきり)のためにも、また頑張って書いてきた生徒のためにもココは心を込めて読みたいところだ。まして、私の教科は国語。書かせてなんぼの教科だ。作文指導にもなるから、「書くこと嫌~~~い。」なんてこというおガキ様にも何とかして表現する喜びを伝えたい。そして考え出したのが、「書けたらすぐに持ってこい、その場でコメントしちゃうぞ」作戦である。課題を出したあと、書けたら持っておいでの指示を出し、しばし教卓で腰を休める。課題によっては机間をまわり、生徒をからかう指導する。持ってきた生徒から順に目を通し、口頭でコメントをする。と、ココまでは多分皆さんなさっていると思うんですよ。ここからが私の独創。愛用のジュラシックパーク筆箱からおもむろにスタンプやシールを取り出し、いい内容の書けている生徒にはぺたぺたと押したり貼ったりしていきます。このスタンプ・シールたるや通販や東急ハンズで購入したミョ~~なものや可愛いもの。たまにディズニーやポケモンなど幼稚なものも取り混ぜつつ、生徒たちのコレクション意識をくすぐりながら、みていきます。いやあ、単純なようだけど、生徒はこれ燃えますよ。頑張って書いたぶんだけたくさんもらえて、しかも、書いた文章にその場でコメントしてもらえるというのがうれしいみたい。よく休み時間までやっていました。大学ノート1ページとか書いちゃう子もたくさんいました。スタンプをもらいたいあまり、筆箱の中をのぞき込んでおねだりをする子まで。このときのコメントには、基本的には褒め言葉で臨むのはいうまでもありません。とにかく、国語のような情緒に関わる教科は生徒の本音をどれだけ引き出せるか、本音を的確に表現する方法(まあ、語彙とか修辞法のレベルも含めてデスね)をどれだけ素直に吸収してもらえるかですのでまずは生徒に「この先生には書いたものを読んでもらいたい。」と思わせるところからスタートです。(「客商売」です。ハッキリ言って。)また、量が書ければ自信がつきます。これを授業中に時々やっておくと、学期末のノート点検は楽です。シールやスタンプの数を見れば、だいたいの評価が分かりますから。放課後は部活の指導や会議、補習などで忙しく、採点や通信などは持ち帰り仕事でできても5クラス分のノートは持ち帰りたくないですからね。(持ち帰ってる先生も居たけれど)そのほかにも、定期テストでの作文課題は1,書いた行数だけ点数化2,いい内容には加点、私の心を感動させられたらさらに加点。(そんな曖昧な)なんてのをいろんな課題でやりましたね。裏面ビッチリ文字で埋め尽くしてきたりする子もいて、採点は楽しい苦行でした。加点次第では100点を突破するんですよ。作文嫌いな生徒もよく頑張っていました。これを育休に入る前の2年間、意識してやっていたところ、書くコトへの抵抗感が薄れた生徒が例年より多かったです。生徒からの感想も概ね好意的でした。そうそう、私の好きな文章のタイプは、いわゆる優等生的なものじゃありません。「滅多に見られない」 とか「笑える」とか「渋い」とか「妙な漢字をよく知ってる」とか「怒ってる」(?)とかそういう希少価値の高い文章がスキです。はっきり言って変な教師だと思います。そうだ、もし、これを読んでいる人の中で「あ、この人、○○先生だ~~」と思った卒業生が居たら、是非コメントを。くれぐれも実名抜きで。…あ、1,で終わっちゃった。_| ̄|○次回気が向けば2,楽しい居残り勉強でまたお会いしましょう。