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2008年01月21日
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カテゴリ:起業のお話
最近は、テレビのトーク番組等で、
激論を戦わせている政治家の皆さんをよく見かけます。

その中で特徴的なことは、
野党的発言と与党的発言に見事に分かれて
論争していることです。

そういえば、
ひところ「ディベート」が流行ったことがありました。

つまり、大まかに言うと、
論点や課題について、対立する複数の発言者によって議論をし、
その議論を聞いた第三者によって判定を下し、
方針を決定するという方式です。

この方式では、対立する論点を互いに攻撃し合います。

より論争を深めるためには、
比較的有効な手法なのかも知れませんが、
反対して対立する意見を持つ人たちは、
どこまで行っても反対派なのです。

今の衆・参の「ねじれ国会」の状況を見ていると、
「すべてディベートの延長線上に収斂されているのでは」
と感じているのは、ひとり私だけなのでしょうか。

反対派の人たちが、論争でねじ伏せられたとしても、
決して共感を持つようにはならないでしょう。

これでは、いつまでたっても、
一致団結して物事に対処することはできません。

起業創業を目指す皆さんは、
多くの方々の同調を得られる努力が必要です。

つまり、お客さんだけではなく、
従業員の皆さんにも「共感」を持って貰えるような
行動が必要なのではないか、と私は思うのです。

例えば、経営者は、少しでも意識を変えようとして、
「方針やビジョン」を作り、それを理解するように、
従業員の皆さんに要求します。

従業員の皆さんは、
「まぁ。しゃーないな」と言う感じで
カタチ上は受け入れてくれるでしょう。

けれど、従業員の皆さんにとっては、
それは、あくまでも仕事上の命令に近い状況に過ぎません。

経営者がどんなに熱くなって語っても、
よほどのことがない限り、
自主的に明確な行動変化として現れることは
少ないのではないでしょうか。

すると、経営者は
「やっぱりわかってくれていない」、「意識が低い」と、
ひとり思い悩むのです。

私は思うのですが、
先ずは、従業員の皆さんに自らが積極的に接近し、
話を聞いてあげることから始められてはいかがでしょうか。

たとえ従業員の皆さんの話があまり理解できなくても、
一生懸命親身になって、
まず相手の方の意見を受け止める努力をすること。

そんな真摯な姿勢は、
きっと従業員の皆さんにも自然に伝わるはずです。

人は、その人の目に見える行動に感化され、
判断するものですから。

従業員の皆さんとの関係も、お客様との関係も、
要は「交渉」なのです。

交渉において最善の結果が出るのは、
参加者それぞれが心から相手の立場に立って考え、
お互いの利益につながるような合意に至った時なのです。

交渉のテーマが何であろうと、
お互いの「共感」が確認された時、
きっと想像を越えるパワーが発揮されるはずです。





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最終更新日  2008年01月21日 13時52分53秒
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