食べ物に満ち溢れた現代日本では、
色々様々な食品類を簡単に入手することができます。

テレビでは、「大食い選手権」なる番組が流されたり、
「フードファイター」というコトバや、
大食いクィーン「ギャル曽根」が一躍有名になったりしています。

欲望のままに「食べる」ことよりも、
誘惑を抑えて「食べない」ことの方が
はるかに難しい時代なのかも知れません。

もしもあなたが、
「食べる」誘惑に少しずつ負け続けて、
今、世間で話題になっている
メタボリックシンドロームを心配しているとしたら、
直ちに対策を考え、行動に移した方が得策です。

思い立ったら、あれこれ思案せず、
先ず行動に移すことです。

では、一体どうするか？

その具体的方策として、
先ずは現実を直視することから始めましょう。

一体どんな食べ物をどれくらいの量摂取しているのか、
徹底的に書き出してみるのです。

一般的に言って、太り気味の人は、
「水を飲んだだけでも太るのよ」などと笑いながら言いますが、
「水だけ飲んで太る」などということは、あり得ません。

厳密に突き詰めて行くと、必要十分以上に、
必ずカロリーの高い食べ物を摂取しているはずだからです。

従って、胸に手を当てて、その日食べた食事を
漏らすことなく正確に書き出してみることは
たいへん効果的な手法だと思います。

とにかく、正直に克明に書き出してみるのです。

その結果、
想定外の思わぬ量の食べ物を摂取していることに、
あなた自身、唖然としてしまうかも知れません。


ところで、このように、
「その日摂取した食べ物を正確に書き出す」という手法は、
自らの行動を色々と客観的に知るためにも必要なことであり、
食べ物調査以外にも、色々と応用することが可能です。

例えば、昨日一日のあなた自身の行動状況を
振り返ってみてください。

日常の生活態度というものには、
惰性で行動しているものも多いですから、
いつ、何を、どう行動したのか、
その時、その時、意識して克明にメモしておくのは
非常に効果的です。

一日の中に、その人の好き嫌い、優しさ、愛情の強さ、
情熱、行動力、忍耐等々、
「人としての実力」が滲み出ていますから、
あなた自身、思いもしなかったクセを発見したり、
人間の本当の姿を比較的客観的に垣間見ることになります。

どんなに表面上、見かけを取り繕ったとしても、
その人の持つ力というものは、
その人の一日の行動以上のものでも
以下のものでもありません。

「あなたの人生に必要なものは、
あなたの一日の中に、凝縮して詰まっている」
と言われる所以（ゆえん）です。