いつも何かを選択しながら
私たちは生きています。

朝、起きる時、
今すぐ起きるのか、それとももう少し寝ているのか。
朝食は和食にするのか、洋食にするのか。
会社へは電車で行くのか、クルマで行くのか。

日々の細々（こまごま）とした生活の中でも、
総ては「選択」の繰り返しという経過を辿ります。

少し大げさかも知れませんが、
「人生は選択の歴史」と言われる所以（ゆえん）です。

どの学校へ入るか？
どんな職業を選択するか？
誰と結婚するのか？

どの道を行くのか、
人生を左右するような岐路に立つ大きい選択を、
あなたは何度も何度も乗り越えて、
現在のあなたがあるのです。


ところで、　
「AとB、どちらにしましょうか？」と尋ねられた時、
あなたは、
「どちらでもいい」というような返答をしていないでしょうか？

返答するあなたは、
「AでもBでも構わないよ。
どちらでも、問題ないですよ」、
という気軽な気持ちなのでしょうが．．。

しかし、質問している側は、
どちらか一方に決めて貰いたいから、
あえて確認のために質問をしているのです。

このような場合、
どちらかの選択を問われているわけですから、
たとえ些細なことであったとしても、
尋ねられた側は必ずAかBか、
一生懸命に考えて、丁寧に回答してあげたいですね。

できれば、どちらか一方に決めて。

「どちらでも」という裏には、
「相手に任せる」
という意味合いが含まれているのかも知れません。

別の観点からすると、
「小さなことにも直ぐに判断を下すことができない」、
という取られ方をされるかも知れませんし、
そもそも、相手の質問に対して、
「一生懸命答えを出そうとしていない」という
あなた自身の姿勢の問題かも知れません。


冒頭にも書きましたが、
日常生活においては、常に選択の機会があり、
小さな決断、判断の積み重ねを求められます。

優柔不断と言われるかも知れませんが、
一生懸命に考えた末に、
「相手に任せる」というのも
ひとつのあなたの貴重な判断です。

あれかこれか、「なかなか決められない」というのも、
あなたの大切な個性だと、私は思います。

素早く判断することだけが、
必ずしも良いことだとは、私は思いません。

いくら素早く判断したところで、選択を誤れば、
優柔不断で決められないことよりも、
もっとずっとダメージは大きいのですから。

決められなくても、遅くてもあなたの大切な個性。

ただ、言えることは、
「選択肢に対して、真正面から一生懸命取り組んでいるのか？」
「真剣に取り組んでいるか」が問われる、ということです。

何事も真正面から取り組んで、
一生懸命考える「姿勢」こそが大切である、
と私は思っています。

次に、大きく選択を誤らないために、
「選択肢はできるだけシンプルに、全体を見つめ、
問題の核心を的確に把握すること」、を私は心がけています。

さて、あなたの選択は？