ビジネスで末永くつき合おうとするのなら、
先ずは相手を「信用」することだ、
と思っていました。

ところが、つい最近になって、
私の敬愛する友人に、
「信用すること」じゃなくて、「信頼すること」だろ、
と言われました。

その意味が、すぐにはピンと来ませんでした。

そこで、家に帰ってから、落ち着いて、
広辞苑でそれぞれの意味を調べてみたのです。

信用　＝　　確かだと信じて受け入れること。
信頼　＝　　信じて頼ること。

よく似ているコトバではあるのですが、
その「信じる」という度合いが
全く違うように感じました。

ところで、私は行政書士・土地家屋調査士として、
許認可や登記等、申請手続きをすることを
生業（なりわい）としています。

その業務の中心の一つである表題登記手続きにおいては、
登記する事項の裏付けとなる証明書や測量データ等、
完全な裏付けがないと手続きを進めることが出来ません。

長年、このような世界で生きて来たものにとっては、
「信用」を通り越して、
裏付けもなく無条件で「信頼する」というのは、
職業柄、なかなか難しいことなのだと思いました。

そのような事務手続きの枝葉末節のハナシはさておき、
こと、「人の登用」や「パートナー」ということに関しては、
やはり、相手の人に対する絶大な「信頼」が必要です。

時には裏切られて、
辛い思いをすることもあるかも知れませんし、
その結果として、
大きな代償を支払う覚悟も必要でしょう。

それでも、あえて人を信じ、
パートナーとして選んだ人を信頼できるでしょうか。

信じて頼るためには、
人間としての度量の大きさが必要不可欠です。

たとえ、相手の人の仕事がうまく進んでいなかったとしても、
協同作業のパートナーと尊重し信じて、
「この人となら大丈夫。きっとうまく行くようになる！」
と、心の底から祈り、
信頼し続けることができるだけの度量を持っているのなら、
きっとあなたは、
かけがえのない人材を持つことになるでしょう。

信頼された相手の人も、
たとえ今はうまく仕事が進んでいないとしても、
きっと信頼に応えて、
一生懸命に頑張る意欲が沸いて来ることでしょう。

明るくて前向きな信頼を、
あなた自身が相手の人に対して抱き続けることができれば、
信頼したあなた自身が先ずは幸せ気分に浸れるはずです。

その幸せ気分の明るい波紋の輪は、
信頼を寄せた相手の方と共鳴して、
明るく楽しくどんどん広がって行きます。

信頼し、相手の良いところを見つけて、
明るく楽しい波動を送り続けましょう。

あなた自身が、
先ず幸せ気分になるために。