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2008年06月21日
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カテゴリ:生き方
ベストセラーとなった「バッテリー」でお馴染みの作家、
あさのあつこさんをご存じでしょうか?


<ご参考>
あさのあつこ
http://www.kadokawa.co.jp/battery/


あさのさんには息子さんが二人いて、
彼らが7歳前後の頃のエピソードについて、
こんな事を書かれています。


ある日のこと、
飼っていた猫が車にひかれて死んでしまいました。

動かなくなった猫を抱きかかえて、
一言こうつぶやいた二男。

「ちくしょう...」。

長男はと言えば、
あまりのショックに食事ができないほど落ち込み、
部屋に閉じこもってただ泣くばかりでした。

お兄さんの落胆振りとは裏腹に、
二男はまったく泣きませんでした。

「平気なの?」
と、声をかけてみたけれど、
全く何も答えない二男に、
「冷たい子だなぁ」
と、あさのさんは感じたそうです。

ところが、しばらくして、
猫を息子たちの手で庭の一角に埋めようと、
あさのさんが猫を二男に渡したその時、
彼が再び言い放った言葉が先ほどの「ちくしょう...」。

あさのさんは、その時の事を、
こう書いています。

*****
「泣くことすらできないほどの悲しみや喪失感。
そんな心の深いところにあるものをくみ取れず、
表面的なことだけで二男を『冷たい』と判断した自分を
すごく反省した」。
*****

あさのさんは児童文学者ですから、
子どもたちに関することでは
専門知識があるように思われていますが、
あさのさんご自身は、
「親としてはダメな方だ」
と自覚されているとのことです。

一例として、
ある日の保護者会での出来事が紹介されていました。

あさのさんの娘さんが小学校6年の時に
クラス内が荒れたことがあって、
保護者会でその話題が出ました。

会の後、あさのさんは娘さんに対して、
「勉強しないと将来困るのはあなたたちよ」
と言ったところ、
娘さんからは次のような言葉が返ってきたそうです。

「お母さんはものを書く人でしょ。
よそのおばさんと同じこと言って恥ずかしくないの?」

あさのさんにとって、
この言葉はフイを突かれるものだったようです。

あさのさんの言葉。

*****
「娘たちにも言い分がある。
それを聞こうともせず、
大人の論理を押しつけるのは物書きとしてどうなのか、
そう言いたかったのだろう」。
*****

こうした子育てを通して、
あさのさん自身、
それまでとは価値観が変わって来たようで、
つまり、
「学校は偏差値が高い方がいい」、
「何でも素早くできる人が偉い」、
とは思わなくなったそうです。

今では子どもたちも独立し、
今度は子どもたちがそれぞれ親になる番。

彼ら彼女らには、
「子育ての一瞬一瞬を楽しんで欲しい」と、
そんなエールを子どもたちに送っています。


<ご参考>
熱い思いは伝わりにくい
-表面だけでは人の心はわからない-
http://www.nbn.ne.jp/bellnet/pta/kusunoki/h19/atuiomoiha.htm





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最終更新日  2008年06月21日 13時24分57秒
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