本当に大切な人に時間を割いているか
先日、溜まりに溜まっていた名刺の整理をしました。膨大な数の名刺を眺めていると、ここ数年の間に、既にお亡くなりになった人や、転勤でいなくなった人、倒産していなくなった人、逆に上場を果たした企業のオーナー等々、年月の流れるような早さと人々の変貌変化のダイナミックさを肌身で感じました。ところで、私の場合、法務事務所(行政書士・土地家屋調査士)という仕事柄、建設、不動産関係のお仕事をされている方々や、クルマの販売をされている方々と名刺交換をする機会が多いという傾向があります。ある説によると、フツーの場合、私たちは一生の間に約1万人前後の人たちと知り合うのだそうです。そんな数多い知り合う人の中で、名刺交換までする人というのは、いったいどれくらいの数になるものなのでしょうか。先ずは、当たり前のことですが、相手の人が名刺を作って持っていなければ、名刺交換をすることすらできません。次に、相手の人が持つ名刺と自分が持つ名刺を、相互に交換しようという意思が働かなければ、名刺交換という行為は成立しません。どちらか一方が、名刺を交換をする意思がない場合には、その時点で、名刺交換には至らなくなってしまいます。何故なら、「交換」というのは、「お互いが協力しあってはじめて成り立つ」という性質のものだからです。そう考えると、名刺を交換しようとする意思をお互いに持ちあうということは、「ビジネス上の利害関係をお互いに意識して、より向上しあおうと意識している」、というようなことも、推測できるわけです。今まで、私自身、名刺というものは、「少し整理を怠ると、山のように溜まってしまうもの」という程度の認識しかありませんでした。しかし、その名刺交換した人の中には、真にあなたの人生に影響を与える可能性を秘めた人が、ひょっとすると埋もれているかも知れません。一生の間に知り合う数と言われる約1万人前後の中の、ごくごく一握りの希有な条件をクリアした、精錬稀少な人たちなのですから。前述したように、私たちが一生を通じて、影響を与えあう人の数というのは、ごく限られています。恐らく、心の底から影響を与えあう人ということになると、家族を除けば、両手の指で十分足りるのではないかと、私は思います。お互いの人生に影響を与えあう、つまり、心が触れ合い影響しあうという関係は稀有で素晴らしいことですが、ほとんどの人々は、一般的・常識的に、「みんなと仲良くしなければいけない」という思い込みだけのために、逆に本当に大切な関係に時間を割けないでいます。基本的には、「あなたが、ほんとうに大切にしたい人に、あなたの時間を効率よく徹底的に割くべき」なのです。死んだときになくなってしまうもの...。それは「時間」だからです。一番大事なものに 一番大事ないのちをかけて、今、時間を割くべきなのです。GESTALT GEBETゲシュタルトの祈り Ich lebe mein Leben und du lebst dein Leben. 私は私のために生きる。あなたはあなたのために生きる。 Ich bin nicht auf dieser Welt, um deinen Erwartungen zu entsprechen - 私は何もあなたの期待に応えるために、この世に生きているわけじゃない。 und du bist nicht auf dieser Welt, um meinen Erwartungen zu entsprechen. そして、あなたも私の期待に応えるために、この世にいるわけじゃない。 ICH BIN ich und DU BIST du - 私は私。あなたはあなた。 und wenn wir uns zufallig treffen und finden, dann ist das schon, でも、偶然が私たちを出会わせるなら、それは素敵なことだ。 wenn nicht, dann ist auch das gut so. たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。 Frederick Perls フレデリック・パールズ名刺のお話し (1) -縦書きか、横書きか ? -http://www.nbn.ne.jp/bellnet/sougyou/essay/h15/meisi-1.htm名刺のお話し (2) -懐刺不遇-http://www.nbn.ne.jp/bellnet/sougyou/essay/h15/meisi-2.htm