一昨年、
小学校のPTA会長をさせていただきました。

多くの保護者の皆さんと接して行く中で、
保護者の方々が子どもたちと真剣に向き合い、
そのこと故に色々様々な悩みを抱えていることを、
身をもって知る良い機会となりました。

そういえば、
小学校１年生の娘さんを持つお母様と、
こんなお話しをしたことを思い出しました。

そのお母様は、
PTA新聞を発行する文教部に所属され、
PTA活動にたいへん熱心に取り組まれていました。

小学校１年の娘さんは、
他の子に比べて少し小柄で、言葉も少し遅いらしく、
そのせいか、お友達とも上手くコミュニケーションを
とることができないようで、
ひとりで遊ぶことが多いようでした。

「ついつい口うるさく注意してしまうんですよ」、
「ちょっと焦っている．．」と、
お母様はポロリと悩みを打ち明けてくださいました。

幼稚園年長のときも、
友達の中に入れてもらえなかったと、
泣いて帰ってくる時もあったようです。

毎日どこにいても泣き顔ばかりの娘をみて、
「この子は、一体、何をしている時が一番楽しいのだろう．．」
「どんな時が一番笑顔になるのだろう．．」と、
お母様はそう思ったのだそうです。

そして、ある時、娘に聞いてみました。

「〇〇ちゃんは、一番嬉しい時ってどんな時なの？」

お母様は、
「大好きなテレビ番組をみてる時かなぁ」と、
勝手に思い込んでいたようです。

しかし意外な答えが返って来たのです。

「お母さんが笑っている時」


<ご参考>
くじ引きとPTA
http://nitte.heteml.jp/kusunoki/h18/kujibiki.htm