☆学生街の殺人・東野圭吾
・講談社文庫
・1990年7月15日 第1刷発行
・1987年6月 講談社、書下ろし刊行・東野圭吾
♣︎津村光平=主人公。大学卒業後就職せず、本人が言うには自分の生きる道を模索中という。今で言うフリーター。
寂れた学生街で置きた、連続殺人事件がテーマの小説。
最初に殺害されたのは、ビリヤード店の常連だった松本元晴。彼は本名を杉本潤也と言い、元はセントラル電子でエキスパートシステム開発の技術者の助手をしていた。
2番目は、公平の恋人の有村広美。
3番目は、あじさい学園園長、堀江で、いずれもナイフで胸を刺されて死亡していた。
一見すると、同じ学生街で起きた連続殺人事件と思われたが、企業秘密漏洩絡みと広美の親友だった純子がおこした交通事故に起因するものだった・・・。
新保博久氏の解説によると、女子高校を舞台にした「放課後」、「卒業ー雪月花殺人ゲーム」は大学、卒業後自らの道を見つけられずアルバイトに日を送る青年が主人公の本書。登場人物は違っても青春期を背景にした三部作として進んできたようだ、