今年は3番目の孫の7才のお祝いでした。孫が着ている着物は、元は私の母の着物でした。
母は早くに亡くなりましたが、生きていれば今年96才・・・。黒と青の大きな市松に染め分けられた生地に、細かい古典模様が染められています。大正の終りから昭和のはじめに染められたもので、今でも古さを感じさせません。
私の祖母が洗い張りをして持たせてくれたのを、孫の七才の振り袖に仕立て直しました。
母も祖母も、80年の時を経て、まさか「ひ孫たち」が着てくれるとは思っていなかったことでしょうね。
もっと早く渡してもらえたら娘にも着せてやれたのですが、残念なことに娘が大きくなってしまった後でした。
「着物」にかかわって生きて来て早や30数年になります。以前は外出はほとんど着物でしたが、最近は着ることが少なくなりました。
写真は11月30日に写したもので、お気に入りの紫根染めの着物に「秋」をテーマに染めた帯を合わせた、今年最後の秋の装いです。