テーマ:読書(8559)
カテゴリ:本
ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 東野圭吾 ・光文社 ・2020年11月30日 初版第1刷発行 ・ 書き下ろし ♣︎神尾真世 不動産会社勤務、30歳。 ♣︎中條健太 真世の婚約者、37歳、真世と同じ会社に勤務。 ♣︎神尾英一 真世の父、元高校教師。教え子たちから慕われていた。 ♣︎神尾武史 神尾英一の弟、真世の叔父。元マジシャン(黒い魔術師)。恵比寿にあるバー『トラップハンド』のマスター。 ♣︎釘宮克樹 SF、冒険物語、ミステリー、人間ドラマでもある様々な要素を併せもつアニメ『幻脳ラビリンス』の作者。神尾英一の教え子。真世の同級生。 コロナがそろそろ落ち着いてきた半年前、神世真世は会社の先輩である中條健太からプロポーズされた。父の英一にも紹介し、父は賛成してくれた。結婚を2ヶ月後に控え、準備に慌ただしい日々を過ごしていた真世に、警察から思いがけない連絡があった。父の英一が死んだというのだ。 東京から1時間、そこからさらに1時間近く私鉄に乗り、久し振りに帰った故郷の町は、新型コロナウイルスの影響を受け、寂れていた。釘宮克樹の『幻脳ラビリンス』に便乗して町おこしを企画したが、それも頓挫していた。 父を殺した犯人は誰なのか、警察は何も教えてくれない。 同窓会の直前に起きた事件であった。何故この時期に父は殺されたのか。かつて教師だった父を殺した犯人は、教え子である真世の同級生の中にいるのか。 途方に暮れる真世の前に、何年も会ったことが無かった叔父の神尾武史が現れた。彼は、元マジシャン。恵比寿にあるバー『トラップハンド』のマスター。武史は当てにならない警察を頼らず、自らの手で犯人を見つけるという。 事件を解決するためなら、あらゆる手段を使う武史のやり方に、当初は胡散臭いとすら思いつつ、眺めていた真世だったが、見事、武史は犯人を導き出した。 東京に戻り、武史に指定された『トラップハンド』へ行った真世に、彼は驚くようなマジックを見せた。 それは、健太との結婚に不安を抱いている真世と健太への、武史からの強烈な「アドバイス」だった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ マジック、盗聴器などなど何でもありの手段を選ばない探偵の登場です。 続編の「ブラック・ショーマンと覚醒する女たち」が既に出版されています。 もしかしてシリーズ化される? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.09.19 13:52:38
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