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テーマ:危ない運転(286)
カテゴリ:時事ネタ。
相当三浦しをん好きの司書がいるらしい、地元の図書館。
早速入っていました 既に貸出中になっていましたが・・・ 書店ではとんと見かけないしをんさんの本ですが、図書館には全て(エッセイも初期から)揃っております。 いいセンスしているわ。 でも、京極堂の「魍魎の函」と「鉄鼠の檻」だけが抜けているのが我慢ならない(ノ ̄□ ̄)ノ 昨日の手信号の話題で思い出したのが、ウチのお爺様の恐るべき運転テク。 高校生の頃、家に遊びに来たとる子が「友蔵」とつぶやいたほど、ちびまる子ちゃんの友蔵じいさん似の爺様。 「昔はバスケットの選手だった」と信じがたい自慢をする大正生まれにしては長身の友蔵さん。 紅家の三姉妹は教育ママである母上の洗脳によって、子供の頃から様々な習い事をしていました。 今思うと、あの送迎だけでもよくやっていたなぁ・・・と感謝の前に感心してしまうのですが、そんな母上も仕事やモロモロの都合で行けないこともあります。 すると助っ人ドライバーとして登場するのが、友蔵さんです。 友蔵車は軽のバンで、農具やらカゴやらが積んでありました。 当然助手席に座ることになります。 その脅威の運転テクとは・・・ 塾までの道のりは田畑に囲まれた長閑な舗装道なのですが、信号は2,3個しかありません。 農道のつながった細い交差点は所々ある。 その交差点直前になるとプップーとクラクションを鳴らすのよ。 交差点のたびに鳴らしまくるから、側道を自転車で走っている中学生たちが振り向くわけ。 もしや知り合いに遭遇したら何か言われかねないワ・・・とビクビクしながらも、一向にスピードを緩めずにパトカーのごとく突っ走る友蔵の運転にハラハラし、精根尽き果てて塾に到着するのでした。 やはり妹が送り迎えをしてもらった時には、突然ハンドル付近から黒い煙がもうもうと立ちこめ、前方が見えないほど充満したにもかかわらず、突き進んでいったという。 さすがに身の危険を感じた妹が 「おじいちゃん、車止めたほうがいいよ・・・」と言おうとした瞬間、 友蔵車はプスンと止まったらしい。 その後、爆発することもなく無事に?レッカー移動となったのでした。 アタクシは母上に聞いたことがあります。 「ねぇ、おじいちゃんってちゃんと教習所に通ったのかねぇ?」 「当たり前でしょ。免許持ってるんだから」 「でもさぁ。戦争中のどさくさに紛れて勝手に乗ってるような気がしてならないんだけど・・・」 「何をバカなこと言ってるの」 「ホラ、当時とりあえず戦車か何か操縦しなくちゃならないから、みんな免許出しておけ、みたいなことってありそうじゃん。」 昔の教習所では「交差点に於いては警笛を鳴らす也」と教えたのかもしれませんが、友蔵さん以外でそういう運転をしている人を見たことがありませぬ。 そんな友蔵さんも年々迫り来る視力の衰えには勝てなかったようで、免許更新のたびに「今年は合格できるだろうか・・・」と心配していました。 80歳を過ぎた頃、とうとう「おじいちゃんは免許をお上に返上したんだ」と寂しそうにつぶやいていました。 82,3歳まで現役で車の運転ができれば大したものだとアタクシは思うのであります。 その後、友蔵さんの足は自動車から自転車に変わり、家の前の畑に行く時にでも鍬を積んで行きます。 「歩いていった方が早いのでは?」と思うのですが、友蔵さんにしてみれば歩くということが面倒くさいらしい。 あぁ、アタクシの怠惰で面倒くさがりな性格は友蔵ゆずりなのねぇ・・・と思うのでありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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