カテゴリ:仕事・文章の書き方
今回は、文章を書くときに自分なりに注意している点について書きたいと思います。
それは、文章を書くときは、必ず事例を入れるようにすること、です。 事例のない理論だけの文章には、どこか説得力に欠ける印象を受けてしまいます。 これは、私が大学院時代に、指導教授から教えてもらったことです。 「論文を書くときは、自分オリジナルの事例をいれて書くと良い。なぜなら、その理論を裏付ける事例があれば、その理論に対する説得力は増し、さらにその事例がオリジナルであれば、その事例に対しては誰も反論はできないからだ。」 事例を入れるだけで、説得力がでてくると同時に、特に独自の事例の場合には誰も反論することはできない、確かにそのとおりだと思います。 それからというもの、自分の理論を主張するときや何かを説明したりするときには、なるべく、自分オリジナルの事例を取り入れるように心がけています。 ここでちょっと例文をだしてみましょう。 最初に例題のない文章です。その次に例題のある文章を書きますので、比較してみてください。 <例文> (例題なし) 経営において、決算書を分析することは重要である。 なぜなら、決算書を分析することによってみえてくる部分があるからである。 不要な資産が計上されたままになっていないか、不必要な経費が経常的に発生していないか、などがみえてくるのである。 決算書を分析することによって、会社が改善すべき点などがみえてくるのである。 (例題あり) 経営において、決算書を分析することは重要である。 なぜなら、決算書を分析することによってみえてくる部分があるからである。 不要な資産が計上されたままになっていないか、不必要な経費が経常的に発生していないか、などがみえてくるのである。 事実、我が社でも、以前は決算書の分析を怠っていた。 しかしながら、決算書の分析をするようになると、いろいろな経費がみえるようになってきた。 例えば、資産に計上されている器具備品。現在オフィスにある机や椅子などの器具備品と比較しても、資産計上されている金額が多くみえる。よくよく確認してみると、すでに廃却しているものが、まだ資産に計上されていた。 また、あるとき、毎年8月になると広告宣伝費の計上が多くなっていることに気付いた。担当者に聞いてみると、毎年、社名入りのテレフォンカードを大量に発注し、街頭で配っているとのこと。さらに、その効果について確認してみると、成果はほとんどでていないことがわかった。いまどき、テレフォンカードなどを使用する人は、ほとんどいない。担当者には、再度、見直しを行うように徹底させた。 このように、決算書を分析することによって、会社が改善すべき点などがみえてくるのである。 <例文おわり> どうでしたか? やはり、事例があるほうが説得力やなるほど感がありますよね。 理論の後に、具体的な事例を出して説明することで、説得力・なるほど度が格段にアップするのがおわかりいただけたのではないでしょうか? もしも、「なるほど」と感じていただけたのならば、実際に試してみてくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年09月27日 00時21分06秒
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