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カテゴリ:国際関係ニュース
ゲリラ攻撃激化☆平和維持部隊の派遣遅れ焦り
ソマリアへのアフリカ連合(AU)の平和維持部隊の派遣が難航している。 1月末のAU首脳会議で早期派遣方針を決めたが、要員不足や準備の遅れで派遣は早くても3 月中旬の見通し。首都モガディシオではイスラム過激派によるとみられるゲリラ攻撃が激化しており、関係者は焦りの色を深めている。 AU執行部は当初、1月末の首脳会議での派遣合意を受け、1月中旬までの派遣を目指していた。しかし、「最低8000人の兵力が必要」とするAU執行部に対し、16日までに兵力提供を確約したのはウガンダ、ナイジェリア、ガーナ、ブルンジの4カ国のみ。当初は前向きだったマラウイとベナンは治安悪化などを理由に消極姿勢に転じ、部隊は最高でも4000人程度しか確保できない状態となっている。 16年間も中央政府が存在しない国への派遣であることも準備の遅れにつながっている。指揮系統、情報収集、戦術、補給などが手探り状態だ。財政支援する米国や欧州連合(EU)が助言に当たっているが、現段階では「詳細は全く詰まっていない」(外交筋)という。米国、EU、AUは現在、3月第2週までの派遣準備完了を目標にしている。 ソマリアでは暫定政府支援のため展開していたエチオピア軍が「これ以上の駐留は危険が大きい」として撤退を加速している。治安維持機能の低下を受けてモガディシオでは2月に入ってからイスラム過激派によるとみられるゲリラ攻撃が増えている。従来は攻撃対象外だった民家にも迫撃砲が無差別に撃ち込まれ、連日、民間人が数人単位で死亡している。 AUは13日、兵力提供に応じる4カ国の軍人計16人を近くモガディシオに派遣し、事前調査することを決めた。AU執行部に近い外交関係者は「派遣が遅くなれば治安は一層悪化するが、少ない兵力で見切り発車すれば、激しい抵抗に遭遇する危険も大きい」と派遣の困難さを指摘する。 ソース☆毎日新聞16日付け お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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