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テーマ:エギング釣行結果(6)
カテゴリ:釣り記録
チーム烏賊坊主の関門支部として、どうしても今年中にもう一度釣果を上げなければ。。。
という、もはや使命にも似た思いで、今朝エギング釣行を実行した。。 実は、ここ数日天候も比較的穏やかで、寒さも緩み水温が安定しているのではないか。。。。という思惑もあり、極秘で作戦決行の機会を伺っていたのだ。。 作戦名 『烏賊刺し年内』。 今回の極秘ミッションは、かなりリスクの高いものだった。。。 なにせ、今の俺には時間がない。 行き帰りの時間を考えると、任務遂行時間は、約2時間程か。。。 その為、充分な装備と完璧な作戦を立てる時間などない。 その上、もしもミッションに失敗(ボウズ)すれば、年内に一発大物という俺のもくろみは泡と消え、関門支部を成立させることすら難しくなる。。チームのメンバーとして、それだけは絶対に避けなければならない。。。 『チーム烏賊坊主、関門支部ここにあり!』 このミッションに関して、並々ならぬ思いがあることは、言うまでもないだろう。。。 12月29日、○4:○○時(まるよんまるまるじ) 作戦決行の時が来た。。。 計画どおり、『足』で起こされ、 熱いコーヒーと一本のタバコで、何とか頭をこの世に引き戻す。。。 実は、上官(奥さん)には昨日の夜、任務の報告と許可を得ていた。。 かなり、上官殿にはしぼられたが、そんなことは最初から分かっている。。 『想定内』と云うやつだ。。。 ○5:3○時(まるごさんまるじ) すべての武器を装着、装備しおわり、作戦を決行(出発)する。。 背後から、上官殿の叫ぶ声が聞こえる。 「私ゃ、今日まで仕事なのに朝はよーから起きたんやからね!何も釣ってこんかったら、わかっとるやろーね!」 《聞こえない聞こえない何も聞こえない。。。。。》 「そういうのを、勝手耳っていうんよ!ったく」 《さすが上官殿、すべてお見通しというわけか。。。。》 ○7:○○時(まるななまるまるじ) 現場到着。 すでに、辺りは明るくなっていた。。。 周りを見渡すと、餌釣り師がちらほらいるだけで、敵国工作員の姿はない。。 ここは、激戦区のはずだが――。 《やっぱ、渋いのか。。。。》 不安が頭をよぎる。。。。。。。。 ともかく、ここまで来たのだ。やるしかない。。。 俺は、残りの缶コーヒーを飲み干すと、迅速に戦闘準備に入った。。。 『失敗は、許されない』 俺は、朝一から早くも、最高の部下であり、最高のエージェントである『ダートマックス』を送り込む。 今回のミッションで、彼の存在は必要不可欠だった。。。 一投目。。。。無反応。 二投目。。。。無反応。 。。。。。。。。。。。。。。。。。いないのか? いれば、必ず何かしらの反応があるはずだ。 どの位、時間が経ったのだろう。 場所を少しずつずらし『絨毯爆撃』しながら、攻めた。 カラーももう3色めだ。。 《作戦失敗なのか――。》 段々と、集中力が消えてゆく。。。 気づかないうちにシャクリが、大雑把になってゆく。。。 一番恐れていた状況になってきた。 《万事休すか。。。》 しかし、それは、『大いなる挑戦』のほんのプロローグに過ぎなかった。。。 頭をフル回転させ、すべての状況を考える。 はたして本当に自分の今している事が正解なのか、あるいは、敵自体がいないのか。。なにか、かけているものはナイのか。。。 思いついた事を試し、実践で結果を出す。。 何度も、何度も、そんなことを繰り返す。。。。 薄れ行く集中力の中で、まさに自分との戦いだった。。。。 突然、ラインにかすかな違和感があった。 《気のせいか?》 また、同じコースへ数投。。。。 すると、僅かだが、しかし確かに。。。。。。 『奴は、確実に居る』 俺は、そう確信した。。。 『触る』ということは、カラーには確かに興味を示している。しかし、乗らないってことは、エギの動きに原因がある。 そう思った俺は、それまでの多段のショートジャークの回数を減らし、フォールの時間を長めにした。それだけではない、ショートジャークの間の『間』を少し延ばした。 《ワンバイト、たったワンチャンスで勝負は決まる》 仕事でも見せたことのない、臨界点の集中力で、俺は奴に挑んだ。。 そして、乗る―。 重い。。。 キロ近くはありそうだ。。。 そこで、大変なことに気づく。 ネットがない――。 俺は、烏賊釣りでも、必ずネットを使う。 理由は、釣りすぎた時リリースする場合があるのと、以前、同士達がギャフでキロアップを取り損なってる光景を何度も目撃しているからだった。。。 笑いたければ笑えばいい。邪道かもしれないし、かっこ悪いかも知れない。。しかし、俺はネットで通す。。。 そのネットがこともあろうに、車の中――。 たっぷり、海水を吸っている推定胴長25センチの奴を寄せながら、俺は迷った。。。 結局、無理やり引きずり上げた。。。。 少しずつ、実感がこみ上げて来る。 「やった!やったぜ!会長ぉぉぉぉぉ!」 「俺は、やった!やったんだぁぁぁ!」 気が付くと、いつのまにか俺は『マツケンステップ』を踏んでいた。。。。。 近くにあった、程よい大きさの、漂着したトロ箱で、撮影。 そして、○8:5○時、任務完了。 釣れる時期に釣行すれば、このサイズは決して大きいとは言えない。 しかし、釣れる時期に釣るのは誰でも釣れる。。。 多分、この時期にこの辺りでこのサイズを釣った者は、そういないはずだ。 そういう意味では、今回の作戦で、確かに俺の得た物は大きかったし、決してマイナスではなかった。俺の中で、何かが変ったのも事実だ。。。。 これをもって、今年のミッションはすべて、終了とする。 だが、これですべてが終わったわけではない。。。 目標は、こんなものではないからだ。。 そして、2006年1月、新たなミッションが『始動』する―。 って、たった一杯かよーーーー! 《上官殿の叫びが、聞こえてきそうである》 最後まで読んで頂いて恐縮ではありますが、ここはひとつポちっと。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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