星空のことなど
私は子供の頃からの天文ファンで、小学生の頃は単レンズの天体望遠鏡でよく星や月を眺めたものです。単レンズですから色収差が甚だしく、星の周囲に赤や青の縁取りがそれはそれは凄かったのですが、ものともせず楽しんでおりました。そう言えば人間の目のレンズも単レンズですが、これは脳で補正されて感じないようななってるそうです。今では、夜空を見上げたらたちどころに星座や星の名前が言えるほどになりました。あまり役には立ちませんが..。それぞれの星のまたたきはその距離によって数年から数百、数千年前の光であることは皆さんもご存じでしょうが、最も身近なタイムマシンだと言えるかもしれません。星の色も様々です。一般に若い星は青い色を放ちます。「おまえはまだ青いな」などと言うのはこれに由来しています。(うそです)逆に赤い星は年老いた星である証拠なのです。徐々に巨大化していき、最後には超新星爆発を起こして宇宙に大量のガスを吹き出すわけです。20年以上前のことですが、会社帰りにふと夜空を見上げると、あるはずのないところに星がまたたいているので訝っていると、翌日の新聞に新星発見さるとの見出しが踊っていました。しまった!もうちょっと早く気がついていれば第一発見者になって、巨頭新星と私の名前が冠されていたかもしれないのに..。それにしても、星にとっては死を意味する「新星」という言葉が人間の社会では売り出し中という意味なんですからおかしなもんですね。