台風18号は日本列島縦断の危険なコース、気象庁が警戒呼びかけ
非常に強い台風18号は10月7日午後6時の時点で、高知県の足摺岬の南約210キロを北北東に進んでいて、中心の気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は60メートル、中心から半径220キロ以内では風速25メートル以上の暴風域となっていて、四国の一部が風速25メートル以上の暴風域に入りました、気象庁は暴風や高波に厳重な警戒を呼びかけています。 台風18号は、強い勢力を維持したまま、10月8日午前3時ごろ、紀伊半島付近に上陸するとみられています、近畿・東海・北陸を縦断して、10月8日午後3時ごろに一旦日本海沿いに出た後、今度は東北を縦断して、太平洋に抜ける進路を取るようです、上陸時に予想される中心の気圧は950ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は40メートル。 台風18号の北上に伴って、本州南岸に停滞する秋雨前線の活動も活発になるため、西日本や東日本では10月8日にかけて、北日本では10月8~10月9日にかけて、1時間に50~70ミリ、局地的には80ミリを超える雨が降るとみられています。 10月8日午後6時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで、東海が500ミリ、近畿南部が450ミリ、四国太平洋側が400ミリ、四国瀬戸内海側、東北地方が300ミリ、中国、近畿北中部、関東甲信が250ミリ、北陸が200ミリの見込みです。 北日本では10月8日午後6時以降も雨が続き、10月9日午後6時までの24時間に、多いところで150~200ミリの大雨となる恐れがあるため、気象庁は土砂災害や河川の増水、氾濫(はんらん)、低地の浸水などに対して、厳重に警戒するよう呼びかけています。 気象庁予報課の村中明主任予報官は「日本列島を縦断する非常に危険なコースを進む。全国的に雨風や高波、高潮に警戒が必要だ」と話しています。