哀しみの連鎖-------------。
重い。
本当に、どこに救いがあるのか。
こんなに加害者の家族も、被害者の家族も苦しんでいるのに・・・。
なのに、加害者自身が何も痛みを感じていない----------。
その事実が悲しい。
心は身体のどこにあるのか?
洋貴の言葉にすごく納得できた。
文哉には・・・心がないのだ。
だから人の心の痛みが理解できない。
彼を救うには・・・確かにもう「死」しかないのかもしれない-----------。
響子は最後にひとつだけ問う。
「ねぇ、教えて、どうして、どうして亜季だったの?」
「たまたま道で会ったから。
別に誰でも・・・」
あぁぁぁ。
それが理由なら、響子はまた救われないじゃないか。
頭を殴られ、フラフラしながらも逃げていく文哉。
「逃げないでよ」
そう叫ぶ響子の声は・・・届かない。
その頃、もうすぐ文哉が指名手配されるという話を警察から聞く三崎。
「息子を逮捕してください。
お願いします」
そう言って頭を下げる三崎。
その頃・・・なんと文哉は三崎の家に来たのだ!!
動揺を隠せない隆美。
怖がる灯里。
家に送る途中だった車の中、誰も自分達の事を知らないところへ行きたいと漏らした洋貴に、もう死にたいなんていわないと答える双葉。
昔、人体模型を見た時、心はどこにあるのかと思った洋貴。
「俺って これと同じなのかなって思ってました。
文哉も そうかもしんない。心が ないのかもしんない」
そして・・・家に戻ってきた双葉は、そこに兄がいるのを知り、何故あんなことをしたのかと責める。
双葉のせいだというのなら、私を殺せばいいと言い出す。
そんな双葉を必死に止める隆美。
「もう 取り返しがつかないんだよ?分かってんの?
お兄ちゃんが やったことはお金とか 物とか奪ったことじゃないんだよ?
命だよ。命奪ったら、もう償えないんだよ?」
必死に訴える双葉。
だが、その言葉に痛みに堪える顔を見せた文哉は叫ぶ。
「死んだ人は いいよ。死んだ人は死んだら そこで終わりだけど、
殺した方は生きてかなきゃいけないんだよ。
お兄ちゃん・・・お兄ちゃん かわいそうなんだよ」
・・・この言葉は殴りたくなったわぁ。
何を甘ったれたこと言ってるんだって。
でも・・・双葉もこれである意味覚悟が出来たのかもしれないな。
緊迫した空気。
帰ってきた文哉を前に、どう接していいか分からない家族。
しかも文哉はハサミを手にしてしまったのだ!!
警察へも通報できないまま、三崎が帰ってくるまで待ち続ける3人。
戻って来た三崎は、文哉に「お帰り」と言って話しかける。
出来るだけ衝動的にならないよう、怖がらせないように、怯えを悟らせないように・・・そっとハサミを奪う三崎。
ここは父なんだなぁって、思えたなぁ。
そして・・・
「あにがうちにいます」
洋貴に届いた双葉からのメール。
思わず洋貴は車をUターンさせるのだった・・・。
食事が終わったら、父も同伴するから自首しようと勧める三崎。
文哉が戻ってくるまで何年でも待つからというのだが・・・。
文哉は知っていたのだ。
三崎がタクシードライバーだったときに、自分を見かけたことを。
あの時、声をかけることもしなかった父。
「また、僕を捨てるんですか?」
母親のことも見殺しにしたという文哉。
どうやら本当の母親は、ふたりの目の前でベランダから飛び降りたというのだ。
三崎に絶望し、育児に疲れ・・・。
父とはもうその時から心が違えていたのかもしれない。
そして文哉は双葉に言う。
「双葉、お兄ちゃんと一緒に行こう」
だがそれに首を振る双葉。
その時、洋貴が三崎家へ戻ってくる。
調度出てきた文哉と再会してしまう形に!!
親しげに・・・それこそ昔と同じようにようと手を挙げる文哉。
それに答える形で手を挙げる洋貴。
だが・・・言葉が出ない。
その時、三崎が家から出てきたことで、緊迫した空気が断ち切られ、文哉は一気に逃走し始めたのだ!!
それを必死に追う洋貴。
だが、言葉にならない叫び声をあげながら、殴り合いになったその時、文哉に突き飛ばされ、運悪く頭をぶつけてしまう洋貴は気を失ってしまったのだ。
三崎に声をかけられ目を覚ました洋貴。
だが、そこにはもう文哉の姿はないのだった・・・。
「あ-----------------!!」
思わず絶叫する洋貴だった。
ひとまず三崎家で手当てをしてもらうことになった洋貴。
何か食事を作ると双葉がリクエストを聞くと・・・冷凍みかんと即答する洋貴。
・・・これも響子はやっぱ息子のこと分かってるんだなぁと、じんわりきちゃった。
逃げられてしまったと漏らす洋貴。
でも、洋貴が人殺しにならなくてよかったという双葉。
だが・・・またこの15年と同じ思いをするのか?
文哉はきっとまた同じことをする。
亜季の事も、真岐の事も忘れて・・・。
TVでは、真岐の事件が報じられていた。
三日月湖の加害者が、今度の事件も引き起こしたとばれる日も近いだろう。
そうなれば、また三崎家は石を投げられる生活を送ることになる。
それでも双葉のことが大切なら、復讐なんてやめた方がいいと洋貴にアドバイスする五月。
・・・彼女もこれで登場終わりかな?
まぁ、変に絡んでくるよりはいいよ、ここまでで。
家族で一緒の最後の食事----------。
隆美は娘達と社員寮に入ると言い出す。
父は・・・これから一生かけて償うことになるから、もう一緒にはいられないというのだ。
灯里はどんなときでも家族は一緒だといっていたのにと反対するけど・・・もうそんなことは言っていられない。
だから、父は自分達の人生を生きろと言い残す。
お弁当にお味噌汁。
それが家族で食べる最後の食事。
「美味しい」
何度もそういいながら涙を流す三崎たちだった・・・。
引越しを決め、慌しく家を出る三崎家。
双葉は、洋貴たちに挨拶があるからと、後で行くと言い出す。
最初に向かったのは、草間の元。
TVのインタビューで映った映像で、悠里が持っているぬいぐるみが破れているのを目撃してしまった双葉が、自ら縫ってやりたいと申し出たのだ。
悠里は無邪気に母親の話を聞かせる。
心配なのは先週から食事をしていない母のこと。
薬を呑んでるから大丈夫だと励ます双葉に、じゃぁ、ママの好きだったみたらし団子のタレの味のする薬はないのかなぁと言う悠里。
こんな子供でもちゃんと親を想う心があるのに・・・。
文哉はそんなやさしい心も踏みにじってしまったのだ。
何度謝罪しても足りない。
それでも草間も洋貴と同じように、今、謝られても、もう元には戻らないし、心を落ち着かせる時間が必要なのだろう。
必死に涙を堪える双葉に涙だった。
そして、レンタカーを借りて、洋貴の家に寄った双葉は、差し入れを「ふかみ」カーの中に残していく。
発泡スチロールの中は--------------冷凍みかんが!!
なんてうまい伏線!!
そして、繋がらない双葉の携帯の留守電に伝言を残す洋貴・
「 心の、あれ、僕思ったんすけど、心って大好きだった人からもらうものだと思うんです。
僕は、亜季から心をもらいました。
父から心をもらいました。
母から心をもらいました。
人を好きになると、その人から心をもらえるんですよね。
それが心なんすよね。
遠山さん。
あなたからも もらいました。
ちゃんと、あなたからもらったの今、僕持ってます。
だから、何ていうか復讐より・・・大事なものがあるんじゃないかって思って」
だが、後を追おうおとした洋貴は、車のダッシュボードに入れてたナイフが無くなっていることに気づく。
その頃・・・。
洋貴と始めて入ったファミレスで、当時の事を思い出し、思わず笑みを漏らす双葉。
ナプキンに書いた洋貴への好きだという告白のメッセージ。
でも、結局そのナプキンで間違えて口を拭いてしまった双葉は、メッセージを握りつぶして笑って出て行くことに。
悠里が、掃除が苦手な真岐が掃除を始める前には、いつも「よっしゃ」と気合を入れていたという話を思い出す双葉。
そして「よっしゃ、行くぞ!」と気合を入れ、車を走らせる双葉。
目指すは・・・母が生まれた因島。
きっと双葉はそうするんじゃないかって思った。
洋貴を犯罪者にするくらいなら、自分の手で・・・と考えたんだろう。
でも、その後、自分も死にそうなのが怖い。
最後は三日月湖でそれこそ花に足を滑らせたとか、そんなんで、事故で死んでもらってもいいよとか考えちゃったわ。
この家族が心休まるのは、もう正直文哉がいなくなるしかないんじゃないかなぁ。
そう思えるね。
さぁ。
最後はどうやってこれをまとめてくれるのか。
後半に入って関心度がハンパないほど伸びた今作。
最後までこの家族たちの決着を見守りたいと想います!!
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