当たり前の景色。
それに気づかなかった15年間------------。
このドラマを見てると何度も涙をこらえてしまう。
リアルな展開と、飾らない言葉が胸に染みる。
今はただ、家族みんなに最後に救いがあることを祈るだけ・・・。
双葉を追って洋貴は因島へ------------!!
ついに世間にバレてしまった文哉の存在。
週刊誌や新聞では文哉のことを煽る様な記事が表紙を飾る。
家では響子に話をする耕平の姿が。
「俺、頑張ろうって言い過ぎたかな?」
カラオケで歌う歌の歌詞に希望や光とかあった。
でも、それが何なのかも分からず歌っていたという耕平。
そんなの友人たちにも聞けない。
被害者家族だからとか言われるとウザイし・・・。
そんな気持ちのまま母に頑張れと言ってしまった。
でも、誰にも分からないのだ、答えなど・・・。
その頃、ようやく双葉と再会した洋貴。
やはり行き当たりばったりの計画で、母の旧姓も知らなかった双葉は、行き詰まっていたよう。
心配なのはナイフだけ。
それを奪い返そうとかばんの奪い合いになるふたり。
「ここ そういう信頼ない感じだったんすか!?」
勝手にひとりで決めて、突っ走って。
怒っているという洋貴。
だが、お互い犯罪者になることは辛いと思ってのこと。
ようやく落ち着きを取り戻した双葉は、三崎から聞いてきた、村上という母の旧姓を教えてくれる。
そこで、ひとまず村上の名のつく家を探すことにしたふたり。
その頃、文哉は祖父母たちが住む家の納屋で、昔の写真を探していた。
ふたりに話してきかせた過去。
母が亡くなったときの事。
母は父と一緒に行ったハワイの話をよく聞かせてくれた。
だが、子供が生まれたからもう行けなくなってしまったと。
帰ってこない父。
そして、天国のハワイへ行くと言って飛び降りた母。
家族を殺す夢を何度も見た。
だから、自分を殺そうとして歩いていた文哉。
そして、三日月湖の柵を壊そうとして金槌を持っていた文哉は、そこで亜季と会ってしまったよう。
ネロは生まれてこない方がよかったんじゃない?
そう言った亜季。
母の顔を思い出そうとしたけれど、出てこず・・・気づいたら、三日月湖に亜季が浮かんでいたという文哉。
子供を殺したのか?
祖父にそう問われ、文哉は答える。
「大丈夫です。次はちゃんと自分を殺します」
そういい残し、姿を消した文哉。
その頃、隆美に会いに行く響子。
15年前、おなかの大きかった隆美を見て、恨んでいたと告白する響子。
でも、隆美も同じだったんではないのか。
嫌がらせをしているのは被害者家族の関係者だと。
響子を憎んでいたのではないのか-----------?
それを否定する隆美。
だが、響子は強く言う。
「私、あなたと話がしたくて来たんです」
その言葉に、ようやくそれを認める隆美。
「あなたの事を憎んで今日まで生きてきました。
私は人でなしです」
「ほっとしました。
あなたがこの15年苦しんできたことを知って・・・。
私も人でなしです」
だが、今回の事件の写真を見ても、同じ気持ちにはなれなかった。
きっと洋貴が双葉と会ったときと同じ感覚だったのだろう。
「私たちは被害者家族と加害者家族だけど、同じ乗り物に乗っていて、
一生降りることはできない。
--------じゃぁ、行き先は一緒に考えないと」
その言葉に涙を流しそんなことを言われたら、憎むことで生きてきた今までのようにはいられなくなってしまうという隆美だった・・・。
一方・・・。
ついに決断を迫られることになった草間。
目を覚ますことはない娘の延命治療には、金がかかるのだ。
感情では延命治療を施しても生きさせてやりたい。
だが、現実問題、そんなことをすれば、孫に何も残してやれなくなってしまうのだ!!
そこで、草間は訪問に訪れていた三崎を連れて真岐の病室へ。
広げたのは、一度は捨てた延命治療拒否書。
「父親が娘の命を諦めるところだ。
あんた、目そらさんと見とけ」
三崎は涙を堪え、何も言うことが出来ず、ただ真岐と草間を見つめるしか出来ないのだった・・・。
仕方ないでは済まされない決断。
感情が渦巻きそうな瞬間。
こみ上げるものがあったよ。
その頃文哉は・・・。
死に場所を求めて、近所である祭りの会場である学校へ来ていた。
祭囃子が聞こえる場所から少し離れたプールサイド。
「おなかすいたな」
そう言って、自分の手足をテープで止めた文哉は、プールへ飛び込むのだった・・・。
母の実家を探し当て、事情を聴いた洋貴と双葉も、文哉が尋ねていたという祭りに来ていた。
だが、姿は見えない。
でも、このまま放っておけば、兄は自殺してみんなが喜ぶのではないのか。
「楽になれるだろうし」
そうすれば、洋貴が犯罪者になることもない。
それも双葉の本音だろう。
だがその時、プールサイドで見つけた果実。
それに何かを悟った洋貴は、思わずプールへ駆けつける。
そこで沈んでいた文哉を発見した洋貴は、迷わずプールに飛び込み、文哉を助けたのだ。
さっきは死んでもいいなんて言っていたのに、必死にすがり付いて「お兄ちゃん」と叫ぶ双葉。
取り出したナイフ。
だが洋貴はそれで文哉の手の拘束を解き、心臓マッサージを始めたのだ。
「おい!!文哉、逃げんな!!」
何度も何度も叫んで文哉に心臓マッサージと、人工呼吸をする洋貴。
すると・・・突然激しく咳き込み出し、意識を取り戻した文哉。
3人で入った定食屋。
トイレに行きたいという文哉が逃げないか窓がないか確認する洋貴。
だが、それでも・・・。
「あいつを信じてみようと思った」
そう双葉に告白する洋貴。
もしこれからも文哉が自殺しようとするのなら、「何度でも助ける」と語る洋貴。
あれから15年。
色々あった。
そして、双葉と会って、変わったのだ、自分は。
あの時、双葉がとめなければ、文哉を殺して、自分も刑務所に入って、こういう運命かと何も感じず受け入れてたと思う。
だが、今は違う。
「もう、お前を殺そうなんて思えねぇんだ」
悲しい話の続きを書き足すしか哀しみを癒す方法はなくても、でも、そんな話はどうでもいいという洋貴。
「また今日が始まるんだなって」
朝日を見てそう思ったと語る洋貴。
今まで気づきもしなかったそんなこと。
文哉の手を掴み、つたない言葉で洋貴は必死に言う。
「お前と一緒に朝日を見たい。
一緒に見に行きたい」
それだけでいい。
洋貴の必死の想い。
だが・・・。
「ご飯まだかな?」
掴まれた手を離す文哉。
「自首すればいいのか?謝ればいいんだろ。
ごめんな、洋貴。
双葉、ごめんな」
心のこもっていない謝罪。
届かなかった洋貴の想い----------。
あぁぁぁ。
なんで?
なんでこの子には分からないんだろう。
その時、届けられたオムライス。
メニューも間違えてしまうほど野球に夢中で、曖昧な店主の対応。
それを平然と食べ始める文哉。
ハハハハ
食べながら、声を上げて笑うしか出来ない洋貴。
涙を流す双葉。
そして・・・自首しようとする文哉は、最後にここまででいいと、警察署の前で振り返る。
最後に洋貴に言ったのは「オムライス代」
それを受け取り、お釣りを渡そうとしたその時、双葉がついに現界を迎えてしまう。
文哉を背中から蹴り付け、倒れたところを乗り上げて、思い切り殴ったのだ!!
辞めろと、羽交い絞めにしてとめようとする洋貴だったが、あまりにその怒りが大きいのか、洋貴ですら振り払われてしまったのだ!!
騒ぎを聞きつけ、警官たちが出てくる。
洋貴に必死に取り押さえられる双葉。
叫び声も、もはや言葉にならない。
なのに------------、
文哉は表情ひとつ変えることなく、それを受け入れるのだった----------。
哀しい。
悲し過ぎるわ、これは。
言葉が通じない。
想いが届かない。
こんなに必死に文哉を理解しようと、一緒に歩いていこうとしている人たちがいるのに・・・。
病気という一言で済ませることは簡単かもしれない。
でも、逆に考えると、ここで文哉が救われないから、リアリティがあるのだろうし、奇麗ごとに見えないからこそ、このドラマに深みとか、もどかしさ、じれったさとかが出てるのかもしれない。
「どうして!?」
このドラマを見てたら、何度もこの言葉が出てしまう。
そんな風に登場人物たちと共感して、視聴をしている気がする。
次回はいよいよ最終回。
まさに「それでも生きていく」な内容にふさわしいラストであってほしい。
文哉は心を取り戻すのか。
残された家族はどうなるのか。
朝日のくだりは・・・涙が出た。
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