もう一度、君と一緒に-----------。
父の死---------。
それを静かに迎えた波留。
そして、生前太助が書き残していた、亡くなったことを知らせて欲しいリストに書かれた人たちに電話をする波留。
そんな波留の傍についていてくれる可南子。
今はやることがあるからいいけど、きっと波留が精神的に大変なのを分かっているからだろう。
そしてそこには-------西園晶子の名前が。
葬儀の場でも、気丈に振舞う波留。
傍らにはずっと可南子が。
波留を強いという裕樹。
「自分が家族を守る」とか言ってさ、気ぃはってたけど、
今思うと、一人になるのが怖かったんだよただ単に。
一人じゃ何もできないやつが何を守れんだ? って話だよな」
それでも守りたいといわれて嫌な人なんていない。
それに、波留はひとりではないのだ。
「波留さんには可南子さんがいる」
ずっと波留の傍にいて支えてくれた可南子。
彼女のおかげで確かに助かった面も多かっただろう。
慌しく式も終わり、可南子に感謝する波留。
だが、思わず口を出てしまった言葉。
「もういないんだよな、親父」
大丈夫と言う波留に、思わず無理してないかと心配する可南子。
自分に出来ることはないか?
そう言ってくれた可南子に感謝し、波留は申し出に甘えることに。
可南子の手料理を食べて、心が落ち着く波留。
そこで、可南子に謝らなければならないことがあると言い出す波留。
それは子供の事---------。
結婚してしばらくして、子供はどうするのかという可南子の問いに、はぐらかした答えをして、傷つけてしまったこと。
それを日記を読んで初めて気づいたというのだ。
そして、自分達にとってよかれと思った離婚の事。
でも、何が正しいことかなんて分からないのだ。
それは可南子も同じ。
寝入ってしまった波留にそっと毛布をかけ、可南子はついに自分が書いた日記を読むことに。
過去と向き合う決意を----------!!
翌朝、波留のために朝食を作り、日記を持って家に帰ることにした可南子。
『今日、変な男に会った・・・』
そこから始まった日記を読み始める可南子だった・・・。
一方、仕事に復帰した波留を温かく迎えてくれる仲間たち。
桂もやる気満々で、仕事を覚えたいと言い出す。
「自分の可能性、みたいなのを信じてみたいなぁと思いまして」
みんな気を遣って、波留のことを考えてくれる。
そんないい仲間がいる会社。
波留はついに会社を継ぐことを決意。
それを告げると、社長は安心したよう。
波留もまた、自分の可能性を信じることに。
その頃、志乃と別れようと言い出す裕樹。
仕事が忙しい、家族の事だとか言い訳にして、ずっと付き合い始めから彼女に甘えていた自分を自覚したというのだ。
それでもいいという志乃に、裕樹は、志乃には、相手に合わせて我慢するんじゃなくて、自分らしくいられる人をちゃんと見つけて欲しいと告げる。
嫌いになった、ほかに好きな人が出来たとか言われるなら諦めもつくけど、相手のことを思っての別れなわけで・・・。
すぐには気持ちの切り替えが出来ないという志乃に、何度でも話し合いをしようと優しく告げる裕樹。
大人になったね(^^)
彼はどうやら家を出て一人暮らしを始めることにしたようで。
その夜、飲みに来ていた波留たちと遭遇した裕樹は、一緒にその輪に入ることに。
そこで波留に感謝する裕樹。
波留が一個一個にちゃんと向き合う姿を見て、自分もそうしなければと思ったというのだ。
うん。
これで裕樹と波留の関係も、ようやく兄・弟の関係になれたのかもね。
翌日。
西園を太助の家に呼び出した波留。
そこでたわいもない話をしながら、母との再会を確認する波留。
お互いちょっとぎこちないけれど・・・。
その時鳴ったハト時計の音。
それを見て、晶子は懐かしそうに目を細める。
どれだけ泣いていても、このハト時計の音を聞くと泣き止んだという波留。
だから、このハト時計だけは波留と一緒に太助に渡したというのだ。
15歳で波留を産んだ晶子は、ひとりでは何も出来ないということで、宮本夫妻に託したという。
「ごめんなさい」
太助に波留を託した以上、忘れなければならないと思って自分を戒めた晶子。
だから太助から送られてきた子供の頃の波留の写真も送り返していたよう。
それでも・・・波留のしあわせを願わない日々はなかったと。
矛盾しているけど、それが母が唯一できたことなんだろう。
そんな母に波留は告げる。
「俺、幸せでしたよ」
「そう、よかった」
心底ほっとする晶子。
太助のような親に育てられたから。
「でも、そうじゃなかったんですよね。
親父はきっと...
あなたの気持ちを引き継ぎたかったんだと思います。
だから・・・ありがとうございました」
頭を下げる波留。
「また来てください」
そして、子供の頃、太助に送り返したあの写真を渡す波留。
今度はそれを受け取り、大事そうにそれを抱きしめる晶子。
そして握手を交わしたその時、波留の手を握り締め、大きな手だと感極まる母。
そんな母に告げる。
「いつか、親父みたいな父親になりたいと思います」
その言葉に頷いて帰っていく晶子。
この親子も、これからまた、折りをみて再会を繰り返せるのだろう。
親子として。
そして、日記を読み終えた可南子は母に結婚した理由より、長く続く理由の方が大切だといったときの秘策を尋ねる。
母は言う。
「信じてた」
家族を。
辛いことがあっても、家族だと思えば乗り越えられてきた。
そんな母のアドバイスを聞いた可南子は・・・「スタート地点に戻る」と言って出かけてしまう。
それはきっと、ふたりがであった場所。
そこへ結婚指輪を持って向かった波留。
だが図書館にもいない可南子。
そこで次に向かったのは・・・思い出の結婚式場。
果たしてそこにいた可南子。
驚く可南子に、波留は可南子に会いたかったと言う。
電話くれれば・・・ってシビアだよ、可南子さん♪
「しあわせそうでした、日記の中の私」
100点満点にはほど遠い旦那さんだったけど・・・。
「幸せでした。
凄く幸せで・・・」
でも、都合よく記憶は戻らない。
それでも、日記の中の自分を見て、しあわせだと思えた。
「そんなふうに、小さな幸せに気づける可南子のことが
俺は好きだ---------!!
5年後も、10年後も、その先も・・・平凡な幸せを一緒に迎えに行きたい。
この先もずっと、俺の妻でいてくれないか?」
おおお!!
ついに波留のプロポーズが!!
可南子は少しだけ目をさ迷わせ、もう一度波留をみつめて答える。
「--------はい」
なんだかほっとしたような波留がよかったなぁ。
そこで、まずは敬語をやめて欲しいと提案する波留。
名前の「さん」付けも。
「波留」
そう呼ばれて、思わず可南子を抱きしめる波留。
再び名前を呼び捨てにされる日を、どれだけ待っていたか。
それが感じられる抱擁だったなぁ(^^)
そして、マンションへ戻って来た可南子。
今日もギリギリだってことで、バイクで送ってもらうことに。
図書館の前。
メットを外した可南子に、波留は「いつも」のように言う。
「行ってらっっしゃい、行ってきます」
「・・・行ってきます、行ってらっしゃい」
まだ少しぎこちない可南子の返事だけど、でも、これからもずっとふたりでこうやって挨拶を繰り返すのだ。
平凡で、ささやかな幸せを感じられる日常を、二人でずっと一緒にいるために!!
波留が見上げた桜の木。
夏の日差しを受け、青々と緑が茂っており、まぶしい輝きを放っていたのだった---------。
で、ここで終わると思ったんだけど、続きが少々(^^;)
6年後・・・海。
波留のバイクの横にはサイドカーが。
そして、ふたりの傍には男の子が楽しそうな笑い声をあげ、パパとママと戯れる姿があったのだった・・・。
最後はちょっとキレイすぎなまとめ方で、子供の話は別によかったんじゃね?って感じでした。
あの桜の木を見上げただけで十分だったよ。
でも、いやぁ、口下手そうなんだけど、カッコイイ竹野内さんのプロポーズに、きゅんきゅんキタ人多かった最後のプロポーズだったんじゃないかしら。
淡々とした演技の中に感じられる愛情。
『日常』の中での普遍性のしあわせを感じるのは難しいこと。
でも、ささやかでもいいから、何でも『特別』になってしまう思い出を、これからも重ねて言って欲しい。
大きな動きや何かがあるドラマではない今作。
それでも淡々とした中に、夫婦のあり方や、しあわせの見つけたを教えてくれたドラマだったと思う。
記憶は戻らなくても、新しい未来をこれから一緒に作っていけばいいんだよ。
しあわせのおすそ分けをもらえたかなぁ。
ラストまでまとまりがあったし。
続きが気になって、毎週楽しませてもらいました。
桂や一哉がそんなデバってこなかったのがよかったんだとも思う。
元カレとかはやっぱ適度で出演はいいんだって再確認できたよ(^^)
竹野内さんのステキな旦那様姿と、和久井さんのかわいらしさが印象的でした。
ほっこりドラマだったなぁ。
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第9話
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