硝子の密室---------。
硝子1枚で隔てた向こうの世界。
それを超えることは・・・出来ないのか?
さぁ、最後の密室を、榎本はどう破るのか!?
殺された社長。
密室だった状況。
榎本の動機。
専務の久永が状況犯人に考えられたのだが・・・。
彼は犯人じゃないと考える純子たち。
狙撃犯と、実行犯は同じだと思われたが、それは実は、警備システム強化のための社長の自作自演だったよう。
だが、そこへ鴻野が現れる。
「榎本さん!あなたが殺したんでしょう?」
純子はそれでも榎本が犯人ではないと断言。
だが、実際のところ彼の事をよく知らないのも事実。
その時、純子の元へ電話がかかる。
なんと榎本が保釈されたとの知らせが入ったのだ!!
なんでも久永が犯行を認めたらしい。
眠っている間に自分がやったのかもしれないと自供したというのだ。
何が真実なのか。
誰が犯人であるのか。
混沌してきた捜査。
だが、保釈された榎本は断言する。
「久永さんは犯人ではありません」
恐らく社長は、5年前、自宅に保管していた何かのためにセキュリティを強化した。
だが、愛人に盗みに入られるという不測の事態が発生。
そこで社長室へその『何か』を運んだのだろう。
だから5年前に一度社長室のセキュリティを強化した。
だが、それが何かは分からないまま。
そして、榎本と社長の過去の繋がりを知っていたのはごく一部の人間。
もしや純子との話を犯人は盗聴器で聞いていたのではないのか。
第一発見者は窓拭きのスタッフ。
そこで彼に会って話を聞きたいという榎本。
やってきた男は、髭を生やした義朝・・・ではなく佐藤学(^^;)
ゴンドラで上がっていく途中で倒れている社長が見えたという彼。
いつもはガラス越しに見ていた部屋に初めて入れたという学。
純子とだって話す機会などなかった。
「あなたもこっち側の人間ですよね」
榎本に向かってそういった学。
だが、学の話には矛盾点があったのだ。
掃除をする前に遺体を見つけたというのだが、昇っていく途中で見えたというのは、一度降りてから昇っていることになる。
わざわざそんなことをする必要が何故あったのか?
榎本は、犯人は、社長室にあった介護ロボットを使って殺したと考えたよう。
だがその時、社長が行っていたという使途不明金の6億にもなる横領が発覚したと穎原が芹沢の事務所を訪ねてきたのだ!!
そこで早速、関与したであろう久永から話を聞きだそうとする純子。
そして、純子はメモを使って、口では暑いや朝食をちゃんと食べたかと、たわいものない話をしながら、次々と久永から横領話を聞きだしたのだ!!
「社長に恩返ししましょう」
その一言でついに貴金属での横領を認めた久永。
もしや、社長は窓の外側からその『何か』を見られてしまったのではないのか?
だから窓からの侵入を拒もうと、防弾ガラスにしようとしていたのではないのか。
外からの侵入が可能なのは・・・学しかいない。
そこで学の務める清掃会社の事務所を訪れた純子。
だが、学は誰とも距離を取り、残されているレクリエーションの写真も、皆顔が写っていない写真ばかり。
まるでわざと写ろうとしていないような・・・。
そこで芹沢は鴻野に頼んで、学の本籍を調べることに。
彼には貸しがあると半ば強引に話を聞きだす芹沢。
だが、何故彼は榎本を犯人扱いしたのか?
最近、最新鋭の警備システムを突破した窃盗事件が多発しているという。
そして、どの事件も、前日に榎本の姿が監視カメラに残されていたというのだ!!
だから鴻野たち警察は榎本を重要参考人としていたのか!!
下見?
偶然?それにしては出来すぎた話であるのは確か。
芹沢も何か不安を隠せない。
純子は学の本籍に行き、同級生から話を聞くことに。
すると、彼は学ではなく椎名章だということが判明されたのだ!!
章の両親は事業に失敗し、多額の借金を抱え心中自殺。
しつこい取立て屋の男に付きまとわれ、思わず彼を殺してしまった後、章は行方不明になったという。
当時はまだ個人情報があまり厳しくなかったので、同級生の引きこもりの学の住民票を使い、章は彼に成りすましたよう。
彼は本当なら成績優秀で、エリートコースを歩む才能を持っていた人物だったと、当時の担任は証言。
では、もし学が犯人だったら、物取りが動機なのか。
なら、どうやって社長を密室で殺したのか?
介護ロボには色んな安全装置が設置されている。
人に危害を加えるなど無理な話。
だが、その時、コーヒーをすべり落としてしまった純子。
それを見て、芹沢はあることに気づいたのだ!!
榎本にそれを確認すると・・・。
「お見事です」
おや、珍しく芹沢が密室殺人を解いてみせたよ。
めちゃめちゃ嬉しそう~♪
そこで早速その検証結果を持って、芹沢は穎原たちに話を聞かせることに。
ドヤ顔で説明を始めた芹沢。
そう、この介護ロボは、アームに触れているものしか介護対象物と判断しないのだ。
だから、ソファーに寝ていた社長を、ソファーごと抱えあげ、傾ければ、対象物外となる社長は転がり落ちるだけ。
そして、実験をすることに。
だが・・・エラー音が鳴る介護ロボ。
なんとこのロボ、70cmの奥行きにしか反応しないというのだ!!
当然ソファーはその大きさより大きいので持ち上げることすら無理な話。
うわ、寒い結果に部屋の中が凍るっ(><)
芹沢は魂を抜かれたようになっちゃった(^^;)
そこで、今度は榎本が解明することに。
何故社長はこの部屋に介護ロボを置いていたのか?
奥行き70cmのものを持ち上げられる介護ロボ。
社長室でそれに該当するもの。
それは・・・壁に設置された本棚。
そう、社長にとっては、素晴らしい介護ロボもフォークリフト変わりだったというわけ。
そして持ち上げた本棚の下には、榎本の予想通りに隠し扉が。
でも、残念ながら6億円相当の貴金属は盗まれた後。
その時、榎本は窓ガラスの風音を聞く。
考えをめぐらせた榎本。
ついに密室は破られた!!
「それは、明日お話します」
芹沢じれる!!
視聴者もじれるっ!!
そして・・・榎本は家を出る章の姿を確認。
就業時間の終わりに彼の前に姿を現した榎本。
社長が持っていた6億相当のダイヤモンドを偶然見てしまったのではないかと、仮説から入った榎本の謎解き。
それを盗もうと考え、様々な情報を得ようと、清掃時に渡されるマスターキーを使って、それでスペアキーを使い、深夜社長室に忍び込み、盗聴器を仕掛けた章。
そしてコツコツと集めた情報で、社長がいつもコーヒーに砂糖を入れること。
昼休みに一眠りすること、そして・・・ダイヤの隠し場所も知ってしまったのではないのか。
だが、いざ犯行に及ぼうとした時、社長がセキュリティを強化すると言い出してしまったのだ。
そこで事件の前日忍び込んだ章は、ダイヤを盗み、盗聴器を回収したのではないのか。
何の話かととぼける章に、榎本は先ほど家に侵入してきたと言わんばかりの告白を聞かせる。
古い洗濯機の外槽の間に押し込まれていたダイヤが入った袋。
火事になっても大丈夫なように水をはり、洗濯物を入れておけば隠し場所には一石二鳥。
だが、表に出せないこのダイヤを、何故盗んで社長を殺す必要があったのか?
ダイヤを盗んだその夜にすでに仕込みは出来ていたという榎本。
前日に砂糖の中に睡眠薬を導入しており、それを飲んだ社長は昼休みに深い眠りについていた。
開発中だった介護ロボは、市販のリモコンでも動くことを盗聴で知っていた章は、リモコンを使って、ロボに窓際に社長の身体を運んでこさせたのだ。
介護ロボットにはロボットにしか出来ないことをさせただけ。
強風でがたついていた窓ガラス。
それは力を抜かせるために、わざと少しだけ動きが出るよう細工されていたのだ。
「デッドコンボ」
即死コンボネーションとよばれるそれ。
ビリヤードで見られる、突いた玉が、当たった玉でなく、後方の玉だけを動かす原理。
硝子に押し付けられた社長の頭部。
そこへ鈍器で殴れば・・・硝子を通じて、その衝撃は社長の頭にダメージを与えるはず。
だが、時間を食ってしまったこの作戦。
結局同僚が出勤する時間になり、鈍器を処分できなかった章。
そのボーリングの玉は、屋上の給水タンクの中にあった事を確認していた榎本。
そこまで調べられては、もう逃れようもない。
章は自らこの事件の真相を語り始める。
章の目的はダイヤではない。
彼の目的は最初から社長殺しだったのだ!!
なんと、社長は、親父を裏切った、共同経営の男だったのだ!!
会社の金を持ち逃げ、両親を死に追いやった男と偶然の再会。
彼は覚えていなかったようだが、章は忘れる事は出来なかったよう。
「殺して何が悪い」
復讐計画の途中で発見したダイヤ。
そこでついでにもらって、新しい人生を買おうとしたよう。
「ダイヤを手にすれば、ガラスの向こう側へ行ける-----」
だが、章は榎本をのことを調べたという。
「君になら分かるだろう、俺の気持ちが」
「それで、ガラスは越えられたんですか?」
それで解放されたのか?
「僕にはそう見えません」
「君にはどう見える」
「前後左右、それから上下まで、ガラスの箱に閉じ込められているようです」
でも、榎本はたとえ自分がガラスの向こう側に行けないとしても・・・。
「自由でいたいんです」
そして、携帯は番号が使われておらず、連絡のつかない榎本を心配した純子たちは、榎本の倉庫を訪れる。
だが、そこには誰もおらず、榎本が大事にしていた錠たちがすべてなくなっていたのだ!!
榎本は姿を消したのか。
その時、章が自首してきたという知らせが芹沢に入る。
だが、ひとつだけ気になることがあるという鴻野。
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第10話
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