医師として進む道------------。
物語の序盤の機転となる回。
そして、分かっていても泣けた回でした。
速水の下山の理由を聞いた遥たちは、何故母の手術のせいだと言ってくれなかったのかといぶかしがる。
気持ちは理解できる。
でもそれでも遥は医師は診療所にいるべきだとキッパリ。
「東京にはたくさん医師がいるじゃない」
・・・って、遥の言いたいことも分かる。
でも、そういう問題じゃないわけよ。
だって自分のたった一人残された肉親の母親だよ?
もう次の代理の先生が来るって分かってたらやっぱり行ってって言っちゃうでしょ。
で、病院に駆けつけた速水は、時間との戦いになるであろう母の緊急手術に、自分が執刀したいと言い出す。
だが、患者が近親者の場合、冷静さに欠けることがあるかもしれない。
それでも・・・。
「後悔したくないんです」
そう断言する速水。
そして、倉木が第一助手を務めることに。
悦子には仕事で下山したと、なるべく明るく何でもないように告げ、体内におできのようなものが出来ていたから手術して取ろうという話を持ちかける速水。
自分が執刀すると言うと、驚いた声をあげた母に、信用ないなぁと軽く凹む速水ですが・・・。
「感激してるの。
ありがとう」
そう言ってくれた母に、思わず胸を熱くする速水。
その頃・・・山では怖れていた
緊急の患者が来てしまったのだ!!
具合が悪いと言って、熱がある妻を連れて診療所へやってきた夫婦。
だが、代理の高井はどうやら電車が遅れており、間に合わない状況。
医者のいない診療所なんて、どうなっているのかと怒りだす夫。
医者がいなければ、薬ひとつ処方できない状況。
そりゃ解熱剤とかあっても、特殊な薬は処方箋がないと処方出来ないわけで・・・。
でもそこにあるものを出せないってどういうことだと素人が思っても仕方ないだろう。
「医者のいない診療所に、何の意味があるんだよ!!」
野田の怒りはごもっとも。
妻は今は下山するのはしんどいと言うので今晩はここに泊まる事になった野田夫婦。
でも、クギ刺しはしっかり。
「何かあれば責任取ってもらうからな」
そして東京では悦子の手術が始まる。
だが-----
残念ながら悦子の体にはすでに手術不可能な状態だったのだ。
一度もどこも痛いなどと言わなかった母。
相当我慢強い人なのだ。
でも、こんなになるまで放っておいた。
「気づかなかった僕の責任です
最低の医師で
最低の息子です」
自分を責める速水。
その時、遥は山で崖から落ちて亡くなった母の事を思い出していた。
医者がいないこと。
それが誰よりも怖いことを分かっているからこその厳しい当たりなのだろう。
結局自分はいつも何も出来ないとあかりに漏らす遥。
「看護師って、医師がいないと何も出来ないんですね」
「それは違うんじゃない。医師と看護師はただ役割が違うだけで」
でも、もう看護師はやめたという遥。
暗い雰囲気を払拭できない山荘。
あかりは速水と同じ病院に勤める看護師から連絡をもらい、悦子の手術の詳細を聞く。
喜べない状況に、更に重くなる空気。
麻酔が切れて目を覚ました母に、手術は成功したと告げた速水。
母は言う。
「母さん幸せね。
圭吾みたいな優秀で親孝行の息子を持って・・・」
また眠りについてしまった母の手を離し、肩を落として病室を出て行く速水。
無念さが伝わる背中だったなぁ。
これは辛い。
翌朝、山の診療所にはようやく高井が到着。
どうやら奥さんの体調も戻ったようで、一安心のよう。
翌日、沢口に呼び出される速水。
すると、
ドイツに行ってみないかと言われたのだ!!
これは最先端医療を学ぶ研修で、今は救えない命も、この先救えるようになるというのだ。
だがその時内線が入り、悦子の容態が急変したとの知らせが入ったのだ!!
病室に駆けつけると・・・
母はすでに息を引き取った後。
近くに落ちていた写真は、父と母と3人で撮った最後の家族写真。
しあわせそうにそれを見ていた母。
褒めてくれたのは、先ほどの話だったのに・・・。
「母さん・・・母さん」
その手を掴んで嗚咽を漏らすしか出来ない、無力な自分を知った速水。
うわぁ。
最期に間に合わないとか、逆にぐっとキタ。
死亡フラグは出ていたけれど、でもあんなに喜んで息子にありがとうと言った矢先だっただけにやられたわ(><)
今回はビューティフル~でなく、こっちの涙に軍配だな。
やられた。
泣けたわ。
その夜、速水に電話をかけた遥。
励ますつもりで電話したけれど・・・用件は何かと冷たく言われてしまい、それ以上お悔やみの言葉も言えなくなってしまった遥。
「皮肉ですよね。
僕は倉木先生に、山の診療所にはろくな医療機器がない。
だからきちんとした治療は受けられないと言いました。
なのに、日本でも最先端の医療機器が揃うこの病院で、僕は 母の命ひとつ救うことができなかった。
医師になって初めてみとった患者が、自分の母親だなんて-----------」
そうつぶやく速水に、倉木は突然たくさんの人の名前を読み上げだしたのだ!!
一体何なのか?
それは・・・
今まで倉木が関わって、救えなかった命----------。
その中には遥の母親の名前も。
「医者は万能じゃない。
でも、だからこそ、今救える命は、どんなことがあっても救いたいと思う」
そして、一通の手紙を渡してくれる倉木。
それは・・・先日夕日を無影灯代わりにして腱の手術をした朋子からの手紙。
あの時速水があの診療所にいてくれたから、大事に至らなかったのだ。
それをどうしても感謝を伝えたくて手紙を書いたよう。
「ありがとうございました」
簡潔だけど、感謝の気持ちが伝わる手紙。
自分にだから助けられた患者。
これは今の速水には何よりの励ましになっただろう。
そこへ緊急患者が運ばれてくる。
速水は自分がヘルプに入ると自ら志願。
そしてその患者を無事助けた速水。
でも、速水は今の自分に出来ることをやっただけ。
その頃、山荘では、あかりが遥にまだ看護師でいてくれたことが嬉しかったと話をしていた。
野田の奥さんを夜中にずっと看病していたのは・・・遥だったのだ。
水と毛布を用意して、そのおかげで翌朝は体調も戻ったと、感謝して下山して行った奥さん。
「たしかに私達は患者さんに薬を処方できない、手術もできない。
だけど今ここでできることがある。
それは、手を差し伸べて、患者さんの心と症状をケアすること。
遥ちゃんはそれを立派にやってるじゃない。
素晴らしい看護師さんだと思うよ」
あかりの言葉が嬉しい。
そして数日後----------
山の診療所に、なんと速水が戻って来たのだ!!
ドイツ蹴ったのか(><)
って、そうじゃなきゃ山での救助話にならないわけで。
沢口と、婚約者の光香宛に送られた手紙。
そこには母の事で世話になった感謝と、母の死は自分が至らなかったせいだという心情が綴られていた。
でも、
母への償いは、医師として精進して行くことだと。
今自分に必要なことは何か?
それを考えた際、今はドイツではなく、山の診療所での仕事を続けたいと言う速水。
遥との再会。
そして、倉木の元、医師として一からやり直したいと申し出る速水。
色々教えて欲しいと頭を下げる速水に、初めて笑顔を見せる遥。
山荘のみんなもおかえりなさいと大歓迎。
さぁ。
ここからが本当に速水が医師として成長するお話になっていくのだろう。
母の死という転機。
同じ痛みを知る遥との距離。
ようやく遥のツンケンした態度も緩和されたので、それが何より。
怒鳴ってばっかはちょっとね(^^;)
最先端の医療現場でないここで、何を学んでどう成長するのか。
速水の成長を見守りたい。
今回はやはり中田さんの息子を自慢にしている母親の演技に泣かされました。
うん。
次回からはこちらをリアル視聴にしようと思えたなぁ。
でも、そう思った矢先、来週は放送お休みなのね(^^;)
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