誤解----------。
今回は実にシンプルな誤解と思い込みのお話。
正直な感想を言えば、反町さんと加藤さんでこれ?という、ちょっと勿体無いなぁというお話だった。
落ちもキレイで悪くないんだけど、あっさりしすぎてあまり印象に残らない作品って所でしょうか。
短編集だから仕方ないのかもですけどね。
石油ストーブの事故で、一酸化炭素中毒で亡くなった娘。
すぐに戻るつもりだったのに、ファックスを送ろうと、コンビニに行った中川伸彦は、運悪く強盗事件に巻き込まれて意識を失ってしまう。
娘の宏子はそれで亡くなってしまったよう。
前妻との娘だった宏子のお母さんになると張り切っていた再婚相手の尚美。
その矢先の不幸な出来事で、誰もが同情的だった事故。
そんな宏子の1周期が終わって、ようやく新婚旅行で沖縄へ出かけた伸彦と尚美。
まだ1年。
自分だけしあわせになっていいのか?
宏子が亡くなったのに、尚美は申し訳なく感じてしまう。
だが、飛行機の中で結婚指輪を渡す伸彦。
「残された人間が幸せにならなかったら、いなくなった人も悲しむ。
俺たちも前に進まなきゃ」
そんなふたりを微笑ましそうに見ていた初老の藤村夫婦。
彼らとは何かと縁があるようで、どうやら宿泊ホテルも一緒。
そこで、近いうちに一緒に飲もうと言う話にまでなる。
食事をして、未来に乾杯までしたふたり。
でも、何か冴えない顔をしている伸彦。
一体何故?
伸彦には気になることがあったのだ。
宏子と尚美は、どうやらあまり仲はよくなかったよう。
ぜんぜんなついてこない宏子に、母親になんてなれないと漏らしていた尚美。
「あの子がいる限り、私、あなたの奥さんにはなれない」
そして、すすんだお酒に酔ったと、ベッドに横になった尚美を見下ろし、調度目を覚ました尚美に、伸彦はずっと気にしていたことを問う。
「答えてくれ。
宏子は、君が殺したのか---------?」
あの日、灯油が切れかかったストーブが危険だと思って、眠っている宏子を気遣いストーブを消して外へ出た伸彦。
なのに、宏子が亡くなって家に戻って来たら、灯油の量が増えていたのだ!!
しかも隣の家の人が、尚美が灯油を持ちこんでいるのを見ていたのだ。
「君が殺したのか?」
違うと言ってくれと訴えながら尚美の体に乗り上げ、その首を絞める伸彦。
だが・・・尚美はそれを否定も肯定もしない。
「新婚旅行なのに-------------幸せなはずなのに・・・。
・・・殺して」
突然そう答えた尚美。
「やっぱりそうなんだな」
絶望する伸彦。
そして、彼は尚美の首に巻いた手に力を込めていくのだった・・・。
翌日、宏子の写真を愛しそうに眺めていた伸彦。
そこへやってきたのは、藤村。
奥さんが海岸を歩いているということで、男同士飲もうという話でやってきたよう。
すると・・・。
「あなたは、奥様を殺したいと思ったことはありますか?」
突然そんなことを聞いてきた藤村。
彼はあるという。
誰が見ても仲のいい夫婦。
あんな風に歳を重ねられたらという理想の夫婦のような藤村たちなのに?
どうやら藤村は6歳になる息子を亡くしていたのだ。
その日、息子の手を引いて線路脇を歩いていた藤村。
その時、踏み切りの向こう側にいた妻の照恵。
彼女もふたりに気づいたようで、手を振って何かを叫んでいたのだが、調度鳴り始めた踏み切りの警告音に消され、藤村には聞こえなかったのだ。
だがそれを『お母さんが呼んでいる』と勘違いした息子は、一瞬の隙をついて手を離し、踏み切りに飛び込んでしまったのだ!!
一瞬の出来事。
目の前で息子を亡くしてしまった藤村夫婦。
その想いを抑え切れなかった藤村は、照恵のせいだと妻を責めたという。
夫の罵倒を黙って受け入れた妻。
だが・・・実はあの時。
妻は来ては駄目だと、必死に息子に叫んでいたというのだ。
すべては誤解。
責められるべきは、むしろ息子の手を放してしまった自分の方。
夫を傷つけまいとして黙っていたという妻。
「誤解というものは、相手の行動だけを考えていると、なかなか解けないもんですよ」
そういい遺し、妻のいる海岸へ行くと、部屋を出て行く藤村。
彼との会話中、ずっと意味深に映し出されていた大きなトランク。
もしやこの中に尚美の遺体が!?
・・・って視聴者には匂わせまくりだったわけですが・・・。
そして、もう一度あの事故のあった日の事を思い出した伸彦。
あの時、コンビニに行く前に、本当は会社までもって行こうとして、バイクのエンジンをかけた。
だがその後、そのエンジンを切ったか---------------!?
顔をあげた伸彦。
「甘いはず・・・だったのにね」
首を締めた----------はずだった。
だが、やはり尚美を殺せなかった伸彦。
これは殺人者になることを怖れたのか、それとも、娘を殺されてもやっぱり尚美を愛していたからなのか・・・。
後者だとは思いたいけど(^^;)
全部を終わらせると、指輪を置いて部屋を出て行った尚美。
そして、藤村の後を追った伸彦。
照恵の元には--------尚美の姿が。
「なぜ教えてくれなかったんだ。
宏子を死なしたのは俺だったんだろ?」
「・・・ごめんなさい」
そうじゃない、謝罪すべきは自分の方なのだ。
「俺のせいだ。
宏子は俺が殺したんだ」
コンビニからすぐに帰るはずだったのにと、自分を責める伸彦に、違うといい続けて慰めていた尚美。
あの日----------バイクに乗ろうとした時にかかってきた電話。
急ぎで書類をまずはファックスしてくれといわれてしまい、エンジンをとめ忘れてしまった伸彦。
結果、屋内にバイクが停めてあった為、締め切った部屋の中にまで排気ガスが入り込み、一酸化炭素中毒になってしまった宏子。
そこへやってきた尚美は、すぐに異臭に気づき、換気したものの、既に宏子は亡くなった後だったようで・・・。
「だが君は、バイクの排気ガスではなくストーブが原因であるかのように見せ掛けようと。
残り少なくなっていた灯油を足し、ストーブの不完全燃焼による一酸化炭素中毒事故の舞台をつくり上げた。
全ては俺の過失を隠すために」
「あなたが苦しむのを、見たくなかったの
ごめんなさい」
そう言って抱きついた尚美に、それでも「別れよう」と言い出す信彦。
「君を、しあわせにする資格はない」
一度は彼女を疑ってしまい、殺そうとまでしたのだから・・・。
だがその時、藤村は伸彦に訴える。
「幸せになることはできなくても、一緒に苦しみを分け合うことはできます!
私たち夫婦も2人だから、悲しい出来事を乗り越えることができた。
2人でいたから、もう一度歩きだすことができたんです」
伸彦のためなら死んでもいいと、死を覚悟した尚美。
愛する娘は亡くした。
だが、
「あなたはもっと大事なものを得たのではないですか」
そう言い残し、去って行く藤村夫婦。
尚美は伸彦の手を取り、その手を重ねる。
伸彦もその手を握り返す。
そして、もう一度尚美の指に結婚指輪をはめるのだった・・・。
愛する者を守ろうと、自分を犠牲にした妻の愛。
献身的なその姿に男はようやく自分の罪を認める。
そんな深い愛情を知らずに罵られ・・・。
私には耐えられないわ(^^;)
絶対に言い返しちゃうよ。
でも、結局これって、尚美の首を絞めた時点で、妻より娘を愛していたって話だよね。
で、もう一度やり直すって出来るもんなのかねぇ?
ちょっと現実的な事考えてしまうけど、愛があればいいのよって事ですか(^^)
なぁんか、得をしたのが伸彦だけって感じで、さらっと終わってしまったのもなぁ。
悪くもないけど、やっぱ薄い作品に見えたわ。
さて、中井さんの方は、どうやら彼の妻は、尚美のように献身的でもなく、むしろ軽視していたよう。
次は、なんとミステリー作家まで登場!?
ついに本題か!?
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