表の顔、裏の顔-------------。
同じクラスの江衣花に密かに心を寄せていた杉本は、毎日乗る電車の中で彼女を見ながら、自分で作った英単語の勉強をするのを日課としていた。
告白など出来ない小心者。
だからその単語帳の例文の名前を全て「江衣花」にして、勉強をしていたのだ。
・・・一歩間違えれば・・・確かに怖いよな、このやり方は。
だが、その日、満員電車の中で痴漢と間違われてしまう杉本。
それは陥れられた話。
だが、クラスメイトの梅原はその場に居合わせ「この人痴漢です」という言葉を聞いてしまう。
何もやっていない杉本は、何があったのか分からず、女子高生に責められ、怖くなってしまい、思わず逃げ出してしまったのだ!!
なんとか梅原に誤魔化そうとする杉本だが、おとなしい彼女に話すタイミングが見当たらない。
だが、その日の放課後。
なんと学校の前に朝、杉本を痴漢だと騒いだ女子生徒たちが待ち伏せしていたのだ!!
「警察に言えばあなたの居場所はなくなる。
あなたの未来もね」
そう言って、謝罪を求めてきたその女子生徒。
だが、自分はやっていないと言って、逃げてしまう杉本。
そんな杉本を同じ電車に乗っていた戸田。
何かあると踏んだ彼は、高倉に告げる。
「また先生の課外授業が見たいと思って」
だが、杉本に受難は続く。
なんとその痴漢を受けたといった莉子が、自殺未遂をしたと、友人の杏が言ってきたのだ。
杉本が謝罪すれこんなことにはならなかった。
そう言って、携帯の電話番号を強引に赤外線で受信し、杉本のデーターを奪ってしまったのだ。
そして、杏は慰謝料の10万円用意しろと恐喝してきたのだ!!
動揺を隠せない杉本。
何かあったのかと心配する遥。
そして、学校には杉本が痴漢行為をしたという匿名の電話が入ってきたのだ。
外交官になるという夢を持って、熱心に勉強してきた杉本。
推薦枠も取れる位置にいたのに、このままでは、たったひとつのスキルがないために人生をダメにするという高倉。
そして、10万円払えば、その足りないスキルを教えてあげるというのだ。
だが、それを阻止し、高倉の手は借りないという遥。
そんなやりとり目撃してしまった梅原。
そして杉本から話を聞いた遥は杏を呼び出し、話をすることに。
追い詰められ、説得されたものの、当然面倒臭くなった杏は、更に酷い罠を仕掛けることに。
なんと、杉本の友人たちのデーターも奪っていた杏は、録画していた、逃走する杉本の写真や動画を友人に送信したのだ!!
驚きを隠せないクラスメイト。
だが、痴漢行為をしたのは本当に杉本なのか?
真実を追究するクラスメイトたち。
違うといっても信じてもらえない。
だがその時、なんと梅原が杉本を庇ったのだ!!
杉本はそんなことはしないと。
だが、証拠は動画が訴えている。
それに、現場に忘れて行った単語帳。
それを杏は拾っており、明日香に渡していたのだ!!
そこに書かれた江衣花の名前が書かれた例文。
それをばらされ、ますます立場が悪くなる杉本。
ストーカーで痴漢。
もうどうしようもなくなり、落ち込んでいた杉本の前に、またも杏と莉子が現れる。
最初から自分を狙った計画的な犯行だとよくやく気づいた杉本。
バカにされて、10万用意しろと脅され、もう高倉を頼るしか出来なくなってしまう。
そして、放課後の美術準備室へ向かった杉本。
だがそこには・・・。
「杉本君を助けてあげてください」
なんと、梅原が3人に10万を用意して、杉本の代わりに話をつけていたのだ!!
彼女は1年の時に、休んでいた時の英語のノートを杉本からもらったのだという。
その時、彼が人に貸すためにノートを2冊用意していること、そして彼が努力しているのを見ていたのだ。
梅原は杉本のことが好きなんだな。
そんな彼が痴漢などするはずない。
必死に彼を庇う梅原。
天才の裏は底なしの努力家。
そんな彼を思う梅原の想い。
そして課外授業が始まる。
杉本に杏にメールを送らせ、金が用意できたと、公園を待ち合わせに指示。
バスに乗った杏と莉子は、そこで携帯電話が鳴る音を聴く。
それは調度杏の席の前にあり、紙袋の中に入っていた携帯を取り出し出てみたのだ。
どうやらそれは携帯の持ち主のようで、大切なものが入っているから盗まれたらどうしようという話を聞かされる。
バスの運転手に預けて欲しいという電話の主。
だが杏と莉子は、調度先ほどサラリーマンから30万を痴漢の冤罪の被害者にして金を巻き上げたところ。
またこれも封書の感じだと、金ではないのかと思ってしまったのだ。
更に開きそうになっていた封書。
どうにも中身が気になった杏は、莉子がとめるのも聞かずに、その封書をあけてしまったのだ!!
中身は---------紙の束。
その時。
「すぐに渡してって言ったじゃない」
現れたのは・・・すみれ!!
そして、封書を開けたことを詫びた杏だったが・・・。
すみれは中に入っていた30万がなくなったと騒ぎ出したのだ!!
何もやってないと必死に弁解する杏たちだったが、すみれは容赦なく、封書を開けたのはあなたたちでしょうと、お金と紙をすりかえたのだろうと言い出したのだ!!
・・・なるほどね。
冤罪には冤罪で勝負って所ですか。
確かに封書を開けたのは杏だし。
でも、これ開けなかったらどうしたんだろ?って考えてしまったわ(^^;)
誰かこの中に、杏たちがやっていないと証明できる者はいるか?
だが、乗客は誰も何も言わない。
窮地に立たされる杏と莉子は必死に濡れ衣だと主張。
その時。
「うちの旦那もそういったはずよ」
そう言って、杏たちを睨みつけた乗客のひとり。
すると、あちらこちらからも「うちのも」という声が上がったのだ!!
そう、これは杏と莉子に貶められた旦那や家族を持つ者たちの無念を晴らすツアー。
どうやらバスは貸切りになっており、高倉たちがそのバスに乗るように皆に指示を出していたよう。
無実の罪を着さされ、転職を余儀なくされた者。
出世から外れた者。
どうやら被害に合っていた者たちの恨みは相当だったようで、ネットで痴漢詐欺サークルと呼びかけたら集まったというのだ。
「女の恨みは怖いのよ~」
そして、バスは彼女たちが通う大学までストレートに行ける有名女学校へ。
「今度はあなた達が未来と決別する番よ」
高倉はそう告げる。
だが、杏は開き直ってしまったのだ!!
お嬢様の裏は真っ黒。
「男は全部真っ黒じゃない!だってそうでしょ?一皮むけばみんな同じ。
あと一押しで女子高生の誘惑に負ける犯罪者ばっか。
あんたの旦那もそう!!
私は 女の代表なの。
犯罪スレスレの男を体張って退治した、それのどこが悪いのよ!」
・・・やってない人を冤罪に仕立て上げ、であまつさえ金をせしめるってのは、犯罪以外の何者でもないだろう?
これが本当に痴漢行為をしていた者をターゲットにしていれば、まだ救いはあっただろうけど。
それで自分たちは無罪で、騙されただけとか、そんなこと言い出すこと事態ありえないし。
都合よすぎだろ、高校生(><)
そして、高倉の怒りの回し蹴りが今日も決まる。
「嘘つきは泥棒の始まりって、学校で先生に教わらなかった?」
呆然となった杏と莉子はそのまま警察署へ同行されることに。
頭を下げる杉本に、高倉は告げる。
「あなたは努力家で優秀。
でもその裏はかなりの臆病者。
自分の言葉で真実を伝えることもできない。
それが あなたに足りないスキルよ。
逃げ出すだけなら子供にでもできるわ。
これからは自分の言葉を練習しないとね」
ようやく笑顔を取り戻した杉本。
だがその時、藤井は高倉に聞かせるように言う。
「逃げ出したら後悔する」
高倉は逃げ出した経験があるのか。
それを藤井は知っているのかな。
そして、梅原にお金を返す杉本。
自分では絶対に言い出せなかった。
それを代弁してくれただけも感謝なのだと。
「梅原さん、ありがとう」
笑顔でそう言ってくれた杉本を見て、梅原もようやくほっとして笑顔を見せる。
杏と莉子が捕まったことで、杉本の潔白は証明されたよう。
推薦枠も無事彼に決まりそうなのだとか。
廊下で高倉とすれ違う遥。
「私が間違ってました。
杉本くんを最後まで信じられなかった。
でも、だからと言って、高倉先生のやり方は認められません」
「あなたの許可はいらないわ」
結局警察が構内の監視カメラに写った杉本を見せた時点で、遥は杉本が嘘をついていたと信じられなくなっていた。
その時点で彼のことを疑ったのは確かだろう。
生徒のことを思う・・・といいつつ、実は疑ってしまう遥はやはりまだきれいごとだけで教師という仕事についているのだろう。
熱心すぎて失敗する。
結局周りが見えてないんだろう。
でも、自分もきっと遥側の人間だわ(^^;)
すっごいそう思った今回の内容だったわ。
「逃げ出したら後悔する」
その言葉が高倉を、今日もあの長嶋という家を訪ねる。
すると2階に人影が!!
だが、その薄く開いていたカーテンは、高倉の姿を発見した瞬間、激しく閉められてしまうのだった・・・。
これは後悔の表情?
苦しそうな高倉の顔。
一体あそこには誰がいるのか。
そして彼女との関係は?
戸田は相変わらず傍観者を演じつつ、しっかり状況判断はしているよう。
彼の課外授業にお願いする内容も気になるところだけどね。
で、次回はモンスターマザーのお話。
まぁた今時ありそうな内容で、どうなることやら。
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