なぜ犯人は一冊だけ本を盗んだのか---------!?
小山清の『落穂拾ひ』が盗まれた。
だが、それほどの高価な値がつく本ではない。
なのに何故その本を女子高生は盗んだのか?
「売るためでもなく読むためでもなく、本を盗む理由なんて あるのかな?」
「そこです。
そこがこの事件のポイントだと思います。
本を盗んだホントの理由が、彼女を捜す手掛かりになるはずです」
手がかりを探そうと2人に告げる栞子だった・・・。
1話の反響の凄さに正直驚きました(^^;)
視聴率は14.3%と、そこまでいい数字ではなかったのに、感想を書いた次の日のHIT数が、当ブログの今までの数字を更新しましたよ。
楽天ブログでも最高順位を獲得し、いやはやそこまで関心あるのかと、逆に感心しましたわ。
まぁ、原作既読者と未読者で大きく感想も分かれた作品で、面白いほど二分されてましたね。
未読者は思ったより面白いって意見が多かったし、既読者はやはりイメージと違うし、原作を変えた所が多すぎて批判的な意見が多かったかと。
感想も様々で面白かったんじゃないかなぁ。
さて、2話の皆さんの反応はどうなんでしょうか?
せどり屋(古書を安値で買い、転売する人の事)の志田は、同じせどり屋仲間の笠井と待ち合わせしていたようで、女子高生が倒していった自転車と荷物を拾ってくれていたよう。
そこへ用を足して戻って来た志田が調べた所、本が無くなっていたというのだ。
彼女はバス停の方に走っていったという証言が出る。
だが、志田はもういいと文庫本1冊に騒ぎ立てることはないと、店の奥の部屋に入って行ってしまったのだ。
奥は栞子たちの家。
何故志田が入っていくのか?
それを問う大輔。
すると・・・。
「特別なんです。
『落穂拾ひ』盗まれた本は志田さんにとって特別な本だったんです」
その本だけは誰にも売らないと、肌身離さず持ち歩いていたというのだ。
その話を聞いた大輔は、志田のために笠井と会う事にするのだった。
そこで笠井に話を聞くと・・・彼女はエンジの紙袋を持っており、道端に座って何か漁っていたという。
そして、突然笠井にハサミを持っていないかと聞いてきたというのだ。
貸したはさみが返ってきた時には濡れていたよう。
その時散乱する志田の本に気づいて拾ったという。
だが、彼女は慌ててバス停の方へと走っていったというのだが・・・何故かバスに乗らなかったというのだ。
一体何故?
そして、彼女が何をしようとしていて、何のために本を盗んだのか、栞子はその答えが分かった気がすると言い出したのだ!!
彼女は本を売るためでも読もうとしたわけでもない。
彼女にとっては「落穂拾ひ」はただの古本。
「でも、盗むのは 『落穂拾ひ』でなければならなかったんです」
何故?
たまたまではないのか?
そこで想像しろという栞子。
バス停に急いだけど乗らなかった意味。
それは・・・バスを待っていた乗客に会うためだったのではないのか。
そして、それは男子高校生だったのではと言い出す栞子。
果たして今日同じ時刻に笠井と待ち合わせした際、バス停に座っていたのは、男子高校生だったのだ。
その子に会う事が目的だったのだと言い出す栞子。
そこで翌日、バス停に向かった大輔。
そこにやってきた男子学生に、最近ここで女の子と会わなかったかと問うと・・・あいつの知り合いかと怪訝な顔をされてしまう。
事情があって探している・・・って言っても、これではまるでストーカーと間違われてしまいそうな勢いでしょ(><)
なのに連絡先を知らないかと問えば、すぐに連絡先を教えてくれたのだ!!
彼女は小菅奈緒というよう。
なんだか奈緒を軽視している風のこの男子。
どうやら彼は奈緒のクラスメイトのよう。
なのに面白そうだからといわんばかりに大輔に奈緒の連絡先を教えてきたのだ。
ではあの時奈緒はどんな用事があったのか?
やはり彼は奈緒の事が気に入らないようで、その日も誕生日おめでとうと言ってきたので、お前になんか祝われたくないと返したと笑うのだ。
何この男~(><)
最低!!
流石に気の毒に思ったか、大輔は連絡を取るのを迷う。
確かに本をとった事は悪い事。
でも、咄嗟に取った行動だろうし、何か事情があったのではいかと考えたのだ。
失恋して傷ついた奈緒を追い詰めるのも大人気ないと・・・。
だから「落穂拾ひ」を代わりに買ってくると言う大輔。
そして、ようやく見つけたその本を買おうとしたその時、なんと志田と遭遇。
大輔の持っていた本を見て事情を悟った志田はそれを戻して来いと言って、大輔を飲みに誘うのだった・・・。
「落穂拾ひ」とはどんな話なのか?
主人公は貧乏小説家。
その男が古本屋の娘と知り合い、誕生日プレゼントに詰めきりと耳かきをもらう・・・だけの話。
えぇ、マジで?
ただの願望とわかって作者も書いたのだろうという志田。
彼は元ホームレスだったよう。
会社が倒産して家族には出て行かれ、すべてを捨ててしまおうと思ったよう。
その時最後に持ち出したのが・・・たまたま「落穂拾ひ」だったというのだ。
「それから何年も時間がたって、何度も何度も繰り返し読んでるうちに、意味合いが少しずつ変わっていった。
ていうか、いつしかその本が、自分が生きてきたそれまでの人生の象徴っていうか。
幸せな生活が確かにそこにあったんだってことを確認できる唯一の証しみたいになってったんだ」
だから志田にとって、あの本はお守りだったのだ。
だから別のものでは意味がないと・・・。
落ち込む大輔に、志田の方が励ます側に。
神様がそろそろ過去を引きずるのはやめて前に進めといっているのではないかと。
そこで奈緒に電話をかけることに。
待ち合わせ場所は甘味処。
栞子も一緒に彼女を待つけど・・・時間だけが過ぎていく。
結局店に戻って来た2人。
そこへやってきたお客さんは・・・珍しくも女子高生。
レジに持って来たのは、加田 伶太郎の本。
古書店によく来るのかと問うと、たまにという彼女。
若いのに珍しいですねと声をかける栞子。
だがその本が7800円もすると聞き、驚く彼女。
持ち合わせがないのでと帰る彼女を見て、栞子は、古書店に行くなら加田 伶太郎の本が高いことを知っているはずだと。
「あなた、小菅 奈緒さんでしょう」
なんと!!
何故彼女が?
アドレスがあの男子生徒から漏れたと聞き、驚きを隠せない奈緒。
だが、栞子と大輔の願いは、「落穂拾ひ」が戻ってくることだけ。
知らないと突っぱねる奈緒。
何も分かってないくせにという奈緒に、栞子は何があったかだいたい分かると言い出したのだ。
当然気になる奈緒は栞子に何が分かっているのかと問いつめてくる。
そこで栞子が語ったのは・・・。
あの日、あの男子生徒に誕生日プレゼントに手作りお菓子を作ったのだと言い出す栞子。
水滴は保冷剤。
そしてバス停へ向かった所、志田の自転車とぶつかってしまい、紙袋を落としてしまったのだ。
中身は無事だったのだが・・・恐らく飾りのラッピングの花でも取れてしまったのではないかと言い出す栞子。
それを固定するために紐が必要だった・・・。
そして、栞子が本から出してきたのは・・・スピンといわれるエンジ色の紐状のしおり!!
なるほど!!
昔は大半のものについていたこれが、今は新潮文庫にしかないという。
へぇそうなんだ。
それは気にしたことなかった。
「あなたはそのスピンが欲しくて本を盗んだんです」
そう言い当てる栞子。
まるで見ていたかのようなその推理に驚きを隠せない奈緒。
スピンの長さからラッピングの事を思いつくなんて、普通はそこまで出来ないでしょ。
でもそれを引きちぎることが出来ずに、結局ハサミを借りて作業し、その際保冷剤についた水滴がはさみにって事だったよう。
だが、結局プレゼントは受け取ってもらえなかった・・・。
本を返して欲しいと願い出る大輔。
だが、何故か今は返せないと言い出す奈緒。
でも栞子は奈緒はまた戻ってくるから大丈夫だというのだ。
志田はなにやらこそこそしている栞子たちに気づいていたようで・・・。
一緒に飯を食っていけと大輔を誘う。
何故志田はここに住んでいるのか?
どうやら古本をここに持ち込んで来る志田を気に入ったのは、栞子の母だったよう。
そして、家事の代わりに家賃ただでここに居候しているというのだ。
ではその母は?
途端に口をつぐんでしまう志田。
栞子も答えに詰まったよう。
なんで~?
するとそこに営業時間外なのにお客さんがやってきたのだ。
それは・・・奈緒。
何故戻ってくるのか分かったのか?
「今は返せない」と言った。
それは、奈緒があの本を読んでいる途中だったから。
返す意思があると思ったからだという栞子。
そして、志田にお詫びの気持ちだと、本と一緒にプレゼントを渡した奈緒。
それは---爪きりと耳かき!!
粋なことするねぇ、奈緒も♪
感想は志田と全く同じ。
願望が丸分かりだからいいんだって。
かわいそうにと、切れてしまったスピンを見て呟く志田。
だがそれは本の事ではなく、ここまでやったのに、プレゼントを渡すことすら出来なかった奈緒の事。
話を聞いてやるからと、気が楽になるという志田。
「『落穂拾ひ』にもあったろう。
「何かの役に立つということを抜きにして、僕たちがお互いに必要とし合う間柄になれたらどんなにいいことだろう」ってな。
甘ったるいけど、胸に染みる言葉じゃねえか」
志田の言葉に、奈緒は涙をこらえながらあの日の事を思い出す。
一生懸命造った手作りケーキ。
だが、それを受け取ってももらえず祝われたくないとまで言われてしまった。
踏みにじられ、傷ついた心。
こらえきれず涙を流す奈緒に、ただ傍にいてやる志田。
2人を隣でみていた大輔たちもそっと見守ることにするのだった・・・。
志田の為に一生懸命だったのが意外だったという栞子。
それは志田にとって大輔の「それから」と同じ特別な本ではないかと思ったから。
「だとしたら、失ってしまうのはあまりにも 悲しいし、どうにか取り戻してあげたいって思ったんです。
篠川さん、古い本が好きだって言いましたよね。
中に書かれている物語だけじゃなく本そのものにも物語があるって。
何となくその意味が分かったような気がします」
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第1話
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