狙われた本------------!!
意外な方向へ向かった今作。
これは面白いことになってきたなぁと(^^)
何者かにより階段から突き落とされてしまった栞子。
病院に駆けつけた大輔。
そこには志田と文也、そしてたまたま通りがかり、救急車を呼んでくれたという藤波がいた。
どうやら怪我は足の骨折だけで無事だったよう。
お騒がせしたと、恐縮しまくりの栞子。
だが、皆が帰り、大輔だけになった時、話をしておきたいことがあると、首に下げていた鍵を取り出し、金庫に入っていた本を出して来てくれるように頼む栞子。
そして大輔だけに告げた真実。
「突き落とされたんです。
その本を 狙っている男に-----------」
一瞬の事で相手の顔は覚えていないという栞子。
だが、どうやら半年前から『晩年』をどうしても譲って欲しいというメールがしつこく送られてきていたよう。
それがだんだん内容が脅迫めいたものになってきており、警戒していたというのだ。
だが、そのメールも3ヶ月前から送られてきていないよう。
この『晩年』は太宰治の処女作。
初版本で、アンカットの本。
それは袋とじのまま小口を切りそろえないで出された本。
読む際に、ペーパーナイフで開きながら読むという本なのだそう。
なるほどね。
しかもこの短編集、実は遺書のつもりで太宰が書いたものだという。
そして500冊しか印刷されなかった初版で、ページがアンカット、しかも帯つきで、署名が入った美本。
そんな希少価値のある本など、確かにもうこの1冊以外存在しないかもしれないだろう。
300万の価値があるという。
ひょえぇぇ!!
だが、栞子にとって、これは値段ではないのだ。
太宰の書いた直筆のメッセージの方が大事なのだというのだ。
そこには自信をもって生きろと励ましのメッセージが書かれていた。
「罪ノ子」
生きている者は誰でも業が深いという意味ではないのかと栞子は解釈している。
これは祖父から受け継いだ個人コレクションで、一度しか人目には出さなかったという栞子。
文学館で太宰の回顧展が開かれ、そこで個人所有という事で、展示されたその本。
所有者を伏せての出品だったのに、情報が漏れてしまい、最初のメールが届いたというのだ。
これは警告。
栞子を殺しても本は手に入らない。
だが本気だと知らせるための・・・。
志田たちにはこれからどうするか決まってから話すので、足を滑らせた事にしておくというのだが・・・。
ひとまず栞子が退院するまでの2週間、店を閉めるわけにも行かず、大輔ひとりでなんとかすることになってしまったよう。
そこへやってきた奈緒。
しばらく恋とかそういうのはいいという彼女。
どうやら最近、彼女を振った西野が、奈緒のことがきっかけで裏で酷いことをしていたことが一気にばれてしまったようで、学校中の女子から無視されて、不登校になっているというのだ。
何故、どこから奈緒の事がバレたのか?
そこへ、心配して差し入れにやってきた藤波。
彼は今回やたら怪しい形での登場ばかり。
匂わせすぎ(><)
今回の栞子の事故も、本当は事件じゃないのかと興味津々のようで・・・。
で、どうやら奈緒の事も、店で話をしていたのを聞いていた藤波が女子高生に話してしまっていたよう・・・(><)
それはアウト!!
なのに、聞かれたくなかったら人のいないところで話をしなさいって、逆ギレ(><)
怒って帰ろうとした藤波。
だが、彼が入り口で何やってるのともめる声が!!
駆けつけた大輔が見たのは、ワゴンの本にガソリンををかけられていた本。
放火未遂。
やはりメールの犯人なのか。
命に代えられないから、あの本を売ってはどうか?
栞子にそう提案する大輔。
「たとえ脅しだとしても、たかが本のために人を傷つけるなんて、まともな人間がすることじゃないです」
だがそれでも栞子は絶対に売らないと断言。
あの本を手放すなら、殺された方がマシだというのだ!!
「そう思ってしまう私も、きっとまともじゃないんでしょうね」
さて、今日はネットの通販業に長けている笠井が手伝ってくれて、なんとか通販業務はこなせた大輔。
同じせどり屋仲間でも、笠井は主にCDやゲームなのだそうで、専門分野が違うよう。
だが、2人は長い付き合いかと思えば、まだ3ヶ月前に知り合っただけだという。
大輔はどのタイミングにも藤波が居たことを不審に思ったようで、栞子を見つけたとき、どこへ行こうとしていたのか?
その話を直接藤波に聞いたところ、プライバシーだと逃げてしまった藤波。
その話を栞子にすると、彼女は大輔に犯人をおびきよせたいと、店に『晩年』を置いて350万の値をつけて飾って欲しいと言い出したのだ!!
ただしその本は復刻版のレプリカなのだそう。
それが入荷したとHPでも公表するという栞子。
そうすれば犯人は確認しに店にやってくるだろうと。
犯人が来た場合、大輔は何も分からないから店主に確認するという事で、警察に知らせて欲しいというのだ。
大輔しか頼れる人がいないとまで言われたら、協力するしかない。
そこで店番をしながら犯人を待つ事になる大輔。
お約束の最初の人物は別人って話。
それっぽく音楽と演出でみせるあたりは緊張感もあって面白かったけどね(^^)
そして、HPに出されていた『晩年』の事はすぐに志田や笠井も知ったようで、ショーケースに飾られたそれを見て、350万もする本に興味津々。
ま、それが復刻版だってのは、志田にはすぐにバレてしまったようですが(^^;)
だがその時、焦げ臭い匂いがするという事で、表に出た大輔。
すると、ワゴンの本が燃やされていたのだ!!
なんとか消火器で消されたけれど・・・そこに黒ずくめの不審な男が野次馬の中にいたのだ。
すぐに逃げ出したその男を追う大輔。
途中藤波と遭遇し、彼が犯人でないことが判明。
そしてその男と激しくもみあいになるのだが・・・。
それは-------西野!!
どうやら自分がこうなったのは奈緒のせいだと思い、彼女の後をつけた所、ビブリアに出入りしており、そこで大輔の姿を見てしまい、奈緒と大輔が繋がっていたと勘違いしたよう。
そして、大輔がこのことを言いふらしたのだと、逆恨みし、さらに大輔が栞子と付き合ってると思って、突き落としたのではないかというのだ。
何もかも西野のせい。
だが、それでは栞子は納得できない。
そう。
メールには何があっても『晩年』を手に入れることを諦めないと書かれていたから。
西野の件は大輔には後味が悪いものになってしまう。
元は自分のせいだから・・・。
責任を感じている大輔に、だからと言って人を突き落としたり、放火していいという話にはならないとフォローする笠井。
その後、短編というワードで大輔は思い当たる事があり、笠井を追いかける。
先ほど短編と長編の小説に仕分けしていた本を取り、笠井は迷わずその本を短編の方に置いた。
それは内容を知っているからではないのか?
そして、何故先ほど突き落としたのも西野だと思ったのかと問う。
放火と2つも事件が起これば関連性があると思うのが普通だという笠井。
だが・・・栞子の件は、皆には足を滑らせたとだけしか言っていないのだ!!
突き落とされた-------それを知っているのは、栞子と大輔、そして・・・犯人だけ!!
「笠井さん、あなたが犯人なんですね」
その言葉に、がらりと表情を変えた笠井。
「なるほどねぇ。
君もあの女に影響されて名探偵になったわけだ」
そして、大輔に殴りかかり、彼が乗ってきた自転車を奪って病院へ向かった笠井。
大輔はすぐに栞子にメールを送り、犯人は笠井だから逃げてと忠告。
屋上に隠れているという栞子。
・・・って、本を金庫に置いたままの方が安全じゃないか?と思ったのは私だけ?
だが、栞子のストールが倒れた拍子に風に飛ばされ、下へ落ちてしまったのだ!!
それを拾い上げたのは-------笠井!!
必死に走る大輔。
物陰に『晩年』を抱きしめ隠れる栞子。
屋上へ向かう階段を上る笠井。
さぁ、これはどうなる!!
って事で、次回へ続く。
そっか、犯人の脅迫メールが送られてこなくなったのは、笠井本人が志田を通じてビブリアに出入りするようになったからなのね。
そこでずっと彼は機会を伺っていたわけだ。
たかが本。
でも、その価値は人ぞれぞれ。
その言葉に救われた人もいるのだから。
それを本を読めない大輔には理解できない。
それが、元で次回は栞子とひと悶着あるようですね。
田中くんがキャスティングされているから何か笠井にもあるんだろうなぁとは思ってましたが、長い伏線だったって事ですか。
これは面白い設定だと思った。
ま、笠井を追いかけながら、大輔はいつ栞子にメール打ったんだとか、突っ込み所は多々ありましたが(^^;)
それに放火は立派な犯罪。
へたすりゃ店燃えてたよ?
笠井も脅しだって言うには、あの階段の高さは立派な殺意があったとしか・・・(><)
晩年がどうなるのか。
そして笠井は。
次回緊迫感が続きますね。
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