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カテゴリ:TVドラマ感想
家族記念日---------!!
視聴率16.7% 最後まで本当読めない展開と、そうきましたかというような流れで、しかも終わりが秀逸すぎた完璧作品だったなぁ。 いやぁ、オチまで見事でしたわ。 久しぶりに脚本と音楽に「やられたなぁ」と思えるドラマだった。 櫻井くんの「いいねぇ」は本当インパクト強かったし、これからもイメージ残りそう。 これがまさに『吉本荒野』を示す代名詞だったな。 沼田家に集まった家族。 佳代子が取り出した離婚届。 子供たちは祖父の家にでもといわれてしまい、それを破り捨てて食べてしまった茂之。 だが、何度食べても、何度も出してくる離婚届。 スペア何枚あるんだっつ~の(><) 家を飛び出して何か変われるかと思ったという佳代子。 それでも自分自身が変わらなければどこにいても同じだと悟り帰ってきたよう。 それで離婚。 反対してるのは茂之だけ。 修復は不可能。 今のままではという佳代子に、そうかと言ってサインしようとした一茂。 そこへ現れた吉本。 「は~い!! 呼ばれてないのにジャジャジャジャ~~ン!!」 なんと小型カメラや盗 聴器を沼田家に仕込んでいたよう。 それを回収しに来たんだそうで。 そこで茂之にいじめは楽しいかと尋ねる吉本。 そんなわけない。 ただ、茂之は怖いのだ。 いじめる側に回らなければ、また一人になってしまうかもしれないから。 もう戻りたくないのだ。 「その程度の奴らでも、友達でいて欲しいのか?」 頷く茂之にため息をついて一体何を見てきたんだと呆れる吉本。 慎一は8年前の真実を沙良から聞いたと告げる。 それを聞いて奇声を上げて同情してくれるの~?と笑い出した吉本。 今はそれより自分の心配をすべきではないのか。 高校まで辞めてしまってどうするのか。 「お前の人生昼ドラかよ~」 耳元でからかうように囁く吉本。 そして100万の振込先のメモを渡して去っていった吉本。 最後にベランダから覗いていた慎一に、高校を辞めたので言う事をひとつきくという約束を告げる吉本。 「家族を再生させろ」 そこで慎一は沙良に会いに行き、なぜ田子雄大が吉本荒野になったのかを問う。 「普通なら自分を不幸に追いやった人間に成り済ましたりなんかしないでしょ?」 逆に、それが家庭教師になった理由だという沙良。 吉本の教育は学校の教師では出来ないから。 「俺は、今…「吉本 荒野」を名乗ってる。 悪意の体現者として、世の中のあらゆる悪を生徒にぶつけるためだ」 それは真田の死がきっかけ。 助けられなかった事を悔やんだ反面、もしいじめを防いでいたら真田はどうなっていたのかを考えたというのだ。 その時は助けてやれたかもしれない。 だがその先の人生で同じことがあっても、真田を守る事は出来ない。 その事で教師に限界を感じた吉本は学校を辞めたというのだ。 2年は世界を回り、その中で悟った事は・・・。 「でもそこで「自分が強くなるしかない」ってことを知った。 それで思ったんだ。 世の中の悪意を全て断ち切ることはできない。 でも、悪意に立ち向かっていける人間を育てることはできるんじゃないかって。 最期に 真田が言ったんだ。 「強くなりたかった」って。 二度とあの悲劇を繰り返してはいけない。 真田のように純粋で優しい人間でも、たくましく生きていけるように…。 俺は…吉本 荒野になる」 そして彼はその時既に3人の生徒を更生させていたというのだ。 では何故今回は沙良が手伝ったのか? 沼田家を調査しているうちに、第二の真田になりうる茂之の他に、第二の吉本荒野がいる事に気づいたというのだ!! 「君の事よ」 慎一に告げる沙良。 挫折を知らずに育って、人の痛みが分からない怪物になった荒野。 だから吉本は慎一に色んな経験を積ませようとして沙良を寄越した。 これが正しいとは思わない。 でも、これは必要悪だと思ったという沙良。 そして、吉本かずっと通っていたあの教室は・・・どうやら真田が通っていた学校。 今は廃校になっているそこで、吉本はずっと自分を追い込んでいたのだ。 真田の机の中に残された家庭教師日誌。 沙良は吉本が人を殺した事があると慎一に言ったということを知っていた。 その覚悟を知ったと。 その殺したと言った相手は--------。 その頃、荒野の病室を訪ねていた吉本。 慎一が『吉本荒野』になる事はないと多恵に告げると、息子を悪の代名詞のように言わないでくれと返す母。 そう、荒野だけが悪いわけではないのだ。 多恵も同罪なのだ。 8年前、多恵は警察に犯人を捕まえるようにわめき散らしたのに、真相を知った途端、いじめの隠ぺいをして欲しいと吉本に泣きついたというのだ。 子供を守るのが親ではないのかと反発する多恵に、吉本は告げる。 「本当は自分を守るためだったんじゃないんですか? 犯罪者の親だと周りから非難されたくなかったから隠したかったんじゃないんですか? 人間にはルーツがある。 親から、そのまた親から受け継がれた教育によって今の自分がある。 つまり、多くの怪物は突発的には生まれない。 「吉本 荒野」というモンスターをつくり出したのは、他ならぬあなたなんですよ。 ・・・彼もまた、被害者なのかもしれません」 そんな事ある分けないじゃないと返す母。 荒野の目はまだ覚めない----。 そして・・・慎一は回収した家庭教師記録を家族に聞かせる事に。 そこに書かれた今までの吉本がやってきた事の意味。 「第二の真田になる可能性がある次男」「家庭を顧みない父親」「家族に遠慮して踏み込めない母親」「他人を傷つけることに罪の意識を感じていない長男 茂之には極限の痛みを与えることで死を意識させて、生きている実感を味わわせる。 また、その姿を慎一に直視させることで、慎一自身がいじめている側の人間だと認識させる。 その上で家庭を壊す事も最初から辞さない考えだった吉本。 そして本当の友人を手に入れた茂之。 すべては計画通り。 慎一は8年前の真相を負い始めた。 真希を信頼しているのも計算の内。 だが、最悪な事態が発生。 佳代子が作った株の借金。 そして自殺。 対象者が死に追い込まれたら、命を絶つ。 それは吉本が最初から決めていたルール。 これがきっかけで家族と向き合えればと考えていた吉本。 そしてすべてを打ち明けたネタ晴らしこそが慎一の最後の試練になる。 「この家にいるのは家族じゃない。 ルームシェアしてるただの同居人だよ。 家族の絆だって、自然に存在するもんだと思ってたんだよなあ? そんなわけねえだろ! 互いに膝を突き合わせて、自分の思いを口で手で目で心で伝えてこそ初めて存在するもんなんだよ。 それを何度も繰り返して築き上げていかなきゃ強くならない、めんどくさいもんなんだよ! いじめられてることも、自分を偽ってることも、家に居場所がないことも、息子が何を考えているのか分からないことも、相手に伝える努力もしないで「家族だから言わなくても分かる」なんて、 お前らエスパーかよ! そんなもんは単なる幻想なんだよ。 残念ながら沼田家は、最後まで自分たちを超能力集団だと勘違いしていたらしい。 お互いに責任をなすり付け合う姿は怒りを通り越して笑えたよ。 家を壊すときでさえ、みんな背を向け合ってたもんな~。 破壊の後に再生があると信じてるなら教えてやるよ。 絆のない家族に再生なんて あるわけがない。 お前らは俺が仕掛けたゲームに負けたんだよ。 こんな家族…消えてなくなればいい」 このまま思惑通りになっていいのか? だが、絆のない家族に再生はないのだ。 それを分かっている一茂。 そして翌日・・・。 茂之は両親と慎一をある場所へ呼び出したよう。 そこには・・・山尾をいじめる市原たちの姿が!! それを見ていた茂之は、三井の腕を掴んで「もうやめよう」と言い出したのだ!! 山尾にはいじめられてきた。 でもだからと言ってこんなのは間違ってる。 「俺は誰かを傷つけたくて、いじめから解放されたかったわけじゃないんだよ」 殴るなら俺をと言い出す茂之。 すると園田も終わりにしようと、俺も一緒に殴れと言い出したのだ!! それで納得した皆。 そして一緒にどうと茂之は山尾に手を差し伸べる。 だがそれを払ってしまう山尾。 それでも茂之は優しく答える。 「ある人に言われたんだ。 『死を意識して、初めて生きている実感が湧く。 生きている実感があって、初めて人に優しくなれる』 俺も君も優しくなれるはずでしょ?」 そして、今度こそ伸ばされた茂之の手を取った山尾。 皆でサッカーしようと盛り上がる。 そんな茂之を見ていた家族は・・・茂之の強さに驚く。 「俺たちも変われるんじゃないかな」 慎一の率直な感想。 そして・・・家に戻った佳代子は、気合を入れて片付けを始めたのだ!! それを見て、手伝いを始めた慎一。 もうトロフィーなどはいらない。 捨てた過去。 更に、万引きした本はとってあるのかと慎一に問う佳代子。 そして、後で一緒に謝りに行こうと言い出す佳代子に、頷く慎一。 面接へ行った父は、そこで自分が首を切った元同僚と再会。 罰が当たったのだと自分の思い自体が間違っていた事に気づいたよう。 すまなかったと謝罪した一茂に、彼は今の一茂なら大丈夫だと言ってくれるのだった・・・。 家の中は整理され、家事を再開させた佳代子。 サウナに入った一茂に飲み物を持ってきた慎一は、一緒にサウナに入る事に。 会話をして、距離を近づける家族。 少しずつ築き上げて行こうという一茂の言葉に笑みを浮かべる慎一。 家族なんていらないと思っていた。 でも、吉本に間違ってると言ってやりたいのだ、慎一は。 不思議と嫌いになれない吉本の事。 それは茂之も、そして慎一も同じよう。 離婚届は処分したという佳代子。 ひとまず子供たちが成人するまでは。 そして4人揃った食事の席で、一茂は今日は家族記念日だと言い出す。 そんなクサイ話も今の沼田家には必要な事。 再生は絆から始まるのだから。 乾杯なんてしちゃって。 見てる方がなんかくすぐったくなりそうだけど、すごく微笑ましい光景だった。 ◆続きはコメント欄にて ←よろしければ、ポチっとお願いいたします♪ 6547 HIT/2/14 第9話 送信確認・TB一覧は下のタイトルでリンクしております ↓ <トラックバックURL> http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/abe2c59b1f3bb77cfa36a112291d6688/ac お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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