「ダメだよ、大和。
響希は、殺させない-----」
7日間の審判は終わった。
だが、響希を殺すと言った大和を止めようと、なんとアルコルが自らの意思で大和と戦うと言い出したのだ!!
「私は君を殺して、ヒビキに希望を託すよ」
アルコルの意思を確認した大和はそれを受け入れる。
いいだろうと言う大和にアルコルは笑みを浮かべる。
「大和、私の最初の友達・・・」
ついに始まった新しい世界への挑戦。
だが、響希は思う。
「正しい選択はなんだ?
俺達の戦いは何を求め、何を得るための戦いだったんだ?」
7体のセプテントリオンを倒したのに。
まだ終わらない戦い。
助かるのではないのか?
人間を試す試練は終わった。
次はポラリスの審判が始まるのだ。
だが、ポラリスが大和の新しい世界を受け入れたら、強い者が支配する世界が始まってしまう。
止めようとする響希だったが、力を使い果たし倒れてしまったのだ!!
東京タワーから力を引き出す大和。
最後に死の概念を教えるとアルコルに宣言。
興味深いと関心を示すアルコルだが、今のままではそれは叶わないという。
それは自分が大和を殺すから・・・。
響希と出会った事で変わったアルコル。
「私はシステムではなく、初めて何者かになったんだ。
今は予知できない未来に、胸を躍らせている。
ときめくよ」
それを気の迷いだと一蹴してしまう大和。
あるいは貴様が壊れてしまっただけだと・・・。
だが、響希を気にかけているのは大和も同じではないか。
それを認めない大和は、あくまで響希は自分の計画のための道具だというのだ。
大和の新しく作る未来の世界は、選択を閉ざした世界。
そんなものに喜びはないのだ。
だがその時、二人に届いた死に顔動画。
それには・・・なんと両者の死に顔が!!
響希の携帯には二人分の。
どちらかが死ぬという事なのか。
だが、今行っても何が出来るのかととめる大地。
「約束なんだ。
ヤマトは俺が止めてやるって、約束しているんだ。
ヤマトと交わした、たったひとつの人間らしい事なんだ。
賛成できないなら、俺が裁けって」
その時、姿を現した真琴は、大和に加勢に行くと言い出す。
3人には謝罪しきれない事をした。
たとえそれが任務だったとしても。
これが正しかったかどうかなど、誰にも裁けないもの。
だが、真琴の中の信念はひとつ。
どうなろうと大和に着き従う。
好きだったのかと問う維緒に、あまり軽く言ってくれるなと咎める真琴。
真琴にとって、大和はどんな非情であっても、すべてだったのだ。
世界に絶望していた真琴。
元国体選手だった真琴に対し、怪我をした途端、世界は手のひらを返した。
そんな真琴に指針を示したのが大和だった。
「彼の目的のために生きる事で、ただ逃避していただけだったのかもしれないがな。
彼が願う未来があるというのなら、それを実現させたい。それだけだ」
未来に絶望したからこそ、大和に従った。
だが、それは人に頼った投影ではないのか?
思わずそう詰め寄ってしまう響希。
「そうだな。
私は誰かの希望にすがることしか出来ない、弱い人間だ」
その時、響希、維緒、大地に届いた死に顔動画。
それは・・・真琴のもの!!
死に顔動画は回避できる。
そう言ったのは響希だった。
笑ってそう告げる真琴は、召還した悪魔に身体を抱かれ、大和の元へ向かおうとしていた。
だが、策がなければ無謀なだけ。
「そうだな、
しかし、もとより投げ出す覚悟の命だ。
彼のためだとしたら惜しくはない」
「そんなの間違ってます!!」
「最後のお願いだ、局長を頼む」
そういい残して行ってしまう真琴。
両者の間では容赦ない戦いが続けられていた。
だが、やはり人間の肉体では限界がある。
それでも修復時間を待っていた大和は、ケルベロスを召還し、アルコルにぶつける。
それも一撃でかわされてしまう。
万事休すか。
だが、大和は最後に「Nicaea」のシステムを利用し、より強力な悪魔を召還しようと試みたのだ!!
待機時間。
させないと攻撃の手を緩めないアルコル。
そして-------追い詰められた大和は串刺しに貫かれるはずだった。
だが・・・大和を庇ったのは・・・真琴。
「局長・・・貴方は私の、生きがいでした・・・。
ありがとう」
そういい残して逝ってしまった真琴。
「バカが」
悔しそうに呟く大和。
アルコルにも彼女にとって大和は希望だった事は理解できたよう。
そして、ついにアルコルに対抗できる悪魔を召還してみせた大和。
こんなに楽しいのは初めてだと、倒されても無邪気に笑うアルコル。
だが、アルコルの身体には既に大きな穴が・・・!!
最後に大和は何故私に付きまとったのかと問う。
興味深かった存在。
輝く者だと思ったというアルコル。
だが、彼はそうではなかった。
大和の進む道は真っ暗闇。
思いとどまる必要はなかった。
すでに腐敗していた世界。
だから誰かが変革する必要があった。
そして、それは大和にしか出来ない事・・・。
だが、力任せでは失うものもある。
その罪も背負う覚悟があるという大和。
だが、超越者としての存在にがんじがらめにされているだけ。
だからこそ興味深くて好きになったというアルコル。
勝ちを宣言する大和。
だが、アルコルは最後に大和に抱きつき、その身体に触手をまきつけ、心中しようとしたのだ!!
今なら分かる。
大和を壊してしまったのは自分。
アルコルはきっと、大和となら素晴らしい未来にいけると思っていたのだ。
「ヤマト、どうか新しい世界では-----!!」
そう告げたアルコル。
そしてビャッコで駆けつけた響希の前で、アルコルは「さよなら」と呟き、大和を包み込んで自爆してしまうのだった・・・。
「こんな事が試練?
もうたくさんだ!!
これで満足なのか?ポラリスぅぅぅ!!」
肩を落として涙する響希。
だがその時。
「私を止めに来たのか?ヒビキ」
おや、大和生きてましたか。
だが、アルコルも真琴も死んでしまった。
大和の選択はそうまでしなければならなかったのか。
それを認める大和。
「始まるぞ、変革が」
その宣言通り、突然大地が割れ、歯車が回り始める。
「世界が壊れる!?」
再構成され、書き換えられる狭間に立たされた響希たち。
巨大な門が。
転送ターミナルが開かれる!!
選択の時。
大和はポラリスの元へ行くという。
そして、携帯を破壊し、わざと召還した悪魔を暴走させた大和。
止めたいなら来ればいい。
ただし、この悪魔を倒して。
さらばだと告げ、消えた大和。
そこへ維緒と大地が駆けつける。
大和を止めに行けと背中を押してくれる二人。
だが、世界の変革の時、何が起こるかわからないのだ。
だから3人一緒にいるべきだと訴える響希。
だが・・・大和を止められるのは響希だけ。
戦った7日間は無駄じゃなかったはず。
「だって、最後に響希くんが残るんだから」
「行けよ響希!!お前がみんなの希望なんだよ!!」
二人の言葉に走り出す響希。
涙を堪え、ビャッコと共に転送ターミナルヘ。
だが、その時、維緒と大地が闇に捕らわれてしまったのだ!!
きっと響希が望む未来にしてくれる。
だが・・・消える身体と共に記憶も薄れてしまう。
響希とは誰か?
だが、友達だった事は覚えているという大地。
そして二人は、世界は闇に消えてしまうのだった-----------。
涙を堪え、背中を向けた響希。
大和を追ってポラリスの元へ。
「もう、世界には俺とお前だけだ」
どうやら響希との決着をつけなければ大和も謁見の許可が下りないよう。
「ヤマト約束を果たすよ。
君を倒し、俺がポラリスと謁見する!」
迷いはない。
それでいいとケルベロスを召還するヤマト。
ビャッコで対抗する響希。
最後の戦いが始まる-----------!!
最終決戦は次回へ。
いやぁ、引っ張ったねぇ。
いっそセプテントリオンとの戦いの方が簡単だったんじゃないのか。
大和の気持ちも分からなくもない。
世界はこの二人の運命にかかっている。
どんな世界が待っているのか。
大和にも救いがあるといい。
でも、きっと響希が望む世界は、今までの世界なんじゃないかなぁと思う。
ここまでよく出来た流れというか、シナリオだなぁと思った。
どんな結末を迎えるのか。
次回心して見たいと思う。
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