共に夢を-----------!!
ついに襄と結婚した八重。
夫と同じものを目指すため、積極的に西洋文化を取り入れようとした八重は、洋服を着、着物に帽子を被り、ブーツを履くという格好をしたり、夫の頼みだからと「襄」と呼び捨てにしたりして、生徒達を驚かせていた。
しっかし朝からモーニングキスとか、天然な襄に振り回され、毎日がびっくり箱で、真新しく楽しい生活だったろうなぁ。
ついていくのも大変だし、迫害も多かっただろうけど。
まずこの時代に夫の名前を呼び捨てとかありえなかっただろうし。
でも、それが八重にはよく似合う。
まさにハンサムウーマン♪
襄が求める妻は自分の後ろをただ従順に歩いてくる妻ではないのだ。
「八重さん、私はあなたが怖い妻でよかった」
これは襄にとって最大の賛辞。
夫を平気で怒鳴りつける。
同じ目線で物事を考え、同じ夢を追ってくれる人。
そして、時には夫を導き、前を歩く妻を探していた襄。
その点で言えば、八重は理想的な存在だったろう。
何でもやってみること。
良いものは良いと、経験し認めることが大事だという襄。
初めて見るベッドでスプリングの具合を確認して大はしゃぎの八重。
そんな子供のような姿も可愛らしいし、一緒に寝ようと言っただけで緊張する姿も初々しい。
尚之助さまとはまた違う、対等のいい夫婦の出来上がり。
今は逆に八重の方がお姉さんに見えるくらいだから不思議(^^)
どうなる事かと思ったけど、これはこれでありかなぁと、ようやく素直に受け入れられるようになったかな。
ま、それも尚之助さまがいなくなったからこそ・・・なんだけどね。
同志社英学校は順調に生徒を増やして行った。
だが、それにより問題も発生してくる。
生徒により習熟度が違うので、授業が進まないというのだ。
熱意だけはある生徒。
その頃、熊本ではクリスチャンになったという理由で退校させられた生徒たちが出たという。
襄は彼らを受け入れたいというが・・・。
覚馬は、まだ耶蘇教に対する反発が強いこの京都に、そんな熱心な信者を迎えては、衝突があるのではと警戒する。
更にこの頃、ついに新政府より廃刀令が発布される。
武士たちの不満は頂点に!!
各地で新政府への反発勢力が現れる。
元会津藩士も・・・。
仕官した浩に反発する竹村たちは、決起を決意し、浩とは道をたがえてしまうのだった・・・。
そして・・・襄を訪ねて金森が熊本からやってきたのだ!!
行き倒れのような勢いで、八重たちは驚きを隠せない。
でも、必死に頭を下げて学びたいという金森を放っておけない襄は、熊本洋学校を追い出された生徒たちを受け入れる事にするのだった。
結束の強い彼らは「熊本バンド」と呼ばれる事に。
だが、彼らはかなりの知識を持っており、同志社の生徒とは大違い。
信仰心も厚く、皆が牧師になるため勉強しているという。
だから聖書の授業がない事に納得いかないよう。
そして、夫を呼び捨てにし、着物に帽子を被る八重を見て「鵺」だと言ったのは・・・徳富。
彼はどうやら新聞記者になりたいという夢があり、皆とはちょっと違う志があるよう。
そんな徳富にも気をかける八重。
体調が悪そうなのもすぐに気づき、薄い着物1枚の彼らを見て、羽織を作ってやる八重だった。
だが、やはり衝突が発生。
生徒たちが熊本バンドのやり方についていけないと、退学していく者が現れてしまったのだ!!
襄は彼らを引き止める事も出来ずに、ただ悲しそうに頭を下げるしか出来ない。
落ち込んでいる襄に、話を聞くという八重。
最初は大丈夫とごまかしていた襄も、夫が弱音を吐いてもいいのではという八重の言葉に背中を押され、気持ちを吐露することに。
自分に腹が立って眠れない。
彼らを学ばせてやりたい。
その気持ちだけで、どうすることも出来なかった。
未熟な自分を嘆く襄。
そんな夫に、八重は言う。
「ならぬことはならぬのです」
子供の頃、会津でそう教えられた八重。
だが、今はそれをひっくり返すことにしたというのだ。
「良いものは良い」
そう教えてくれたのは襄なのだ。
すべてを受け入れることは出来ない。
でも、良いと思うところは誰が何といおうとそれを受け入れる事にしたという八重。
「教師は生徒たちに、何かひとつでも良いものを伝えられればいいのではないですか?」
だが、襄の試練は続く。
今度は熊本バンドたちは、同志社英学校の改革要求を突きつけてきたのだ!!
そこには生徒の能力に合わせてクラス編成をする事、授業内容の見直し、寮での門限や禁酒禁煙。
成績が悪ければ退学。
そして、襄を学校長から解任--------。
それを受け取った襄は、授業内容の見直しはすぐに検討するというのだが、退学は認めないという。
襄が目指す学校は、学問を教えるだけでなく、心を育てる学校を作ることなのだ。
国=人々を愛する人を。
自分を愛するように、他者を愛する事。
良いものは良いのだ。
だから、己のために他者を辞めさせるなどありえない。
涙を流し、切々と訴える襄。
「どうか、互いを裁くことなく、共に学んでいきましょう」
だが、ここまでした責任は取らなければならないと、金森たちは辞めると言い出す。
そんな彼らに八重は言う。
「一緒に作っていきませんか?
ここはあなたたちの学校です。
自分たちで変えていけばいい。
どうか力を貸してくなんしょ」
襄はぽろぽろと涙を流し、無力さをかみ締める。
そんな姿を、熊本バンドたちは情けないと吐き捨てる。
・・・これでキリスト教信者って言うのはなんか説得力ないよなぁ。
全然隣人愛せてないし、誹謗中傷、文句ばっかだし。
だがそんな中、徳富が皆の元へ持ってきたのは・・・八重が作った羽織。
「俺は、格好つけんと、生徒んために涙流せる先生ば、男らしかって思った」
そして、皆の前で羽織を着た徳富は「温か・・・」とそのぬくもりを確かめるのだった・・・。
翌朝。
熊本バンドたちは皆、八重の作った羽織を着て、学校へきていた。
それを嬉しそうに見つめる八重は、皆に挨拶する。
「おはようございます、新島鵺にございます」
かっけぇねぇ。
そんな八重を受け入れた熊本バンド。
これで同志社の基盤が出来る形になったわけですが・・・やっぱり最初は手探りで、衝突ばかり。
それに叩かれる事ももっと多かっただろうなぁ。
しっかし熊本バンドの生徒がとても熱心なクリスチャンには見えないあたりがどうも・・・(^^;)
八重がどんどん変わってる。
先頭に立ってる。
これが見たかった姿だし、変わっていくコスチュームも面白い。
そして、日本最後の内戦である西南戦争がついに始まる。
でも、これが維新の最終仕上げなんだ。
なんか西郷が担ぎ上げられ、纏めるしかなかった・・・な流れになってますけど、次回はいよいよその西郷も・・・ですね。
この戦いもなんだか複雑な気持ちですけど・・・。
官軍とは?
賊軍とはと、紙一重の立場に、改めて争いのおろかさを知るという感じです。
戦いの形はそれぞれ。
でも、これがなければ、日本の近代化はなかったのだし、次回はそういう意味でも最後の転機ですね。
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