人の心の暗闇----------!!
この冬の特別ドラマの中で一番楽しみにしていた今作。
榎本の意味深な笑みとか、続きが気になる終わり方してたしね~♪
榎本が姿を消して半年。
芹沢は快進撃を続けて、絶好調の裁判を続けていた。
そんな時、待ち合わせのクライアントの藤林の家に早めについた芹沢はそこでマスクに黒いフードをかぶった不審な男を目撃する。
だが、待ち合わせ時間より早く着いたと言う事で、そのまま車の中で寝ていた所を、姪の郁子に起こされる。
だがその部屋で・・・藤林が殺されていたのだ!!
彼の妻は10億もの絵画コレクションを持っていた。
その絵画を美術館に寄贈すると言う事で、芹沢に相談していたよう。
だが、事件後、突然美術品の寄贈を止めたいと言う話をしてきた郁子。
彼女曰く、あの日、叔父である藤林は寄贈を辞めたいと言い出し、詳しくは会ってから話すと言っていたというのだ。
だが、寄贈はもう口頭ながら芹沢が間に入っている以上、簡単に撤回は出来ない。
当然芹沢は郁子が怪しいと考えてしまう。
10億もの絵画を手放すのは惜しい。
それに目を付けたのではないのか?
だから嘘をつき、寄贈を辞めたいと言ったのではないのか。
だが、それを鴻野刑事に相談をしていた所、芹沢は突然誰かに突き飛ばされて階段から落ちてしまったのだ!!
やはり犯人は郁子なのか!?
共犯者がいて、あの黒いフードの男が自分を狙っているのではないのか!?
誰かにつけられていると感じる事もしばしばで、目撃した黒いフードの男の姿にすっかり疑心暗鬼になってしまう芹沢。
その頃、純子は命の恩人に遺産を譲りたいと言う事で、密室殺人ならぬ密室活人事件の相談を受けていた。
なんでも、マンションの管理人・小檜山に連れられて来た男性は、心臓発作を起こし倒れていた所、蘇生処置を施され、110番通報を受けて助かったというのだ。
その聞き込みを他の住人からすると、最近そのマンションでは頻繁に掃除魔事件というのが起こっているらしい。
なんでも住人がいない間に誰かが部屋を掃除して何も取らずに出て行くというのだ!!
一体犯人は誰なのか?
その時、新しいセキュリティ設置のためマンションにやってきた人物が。
それは-----榎本!!
再会に大喜びの純子。
掃除魔と、密室活人の件を早速相談したところ、犯人は何かを探していたか、何かを消そうとしていた人物だと推測する榎本。
それは指紋。
そして、補助錠に細工をすることができたのは・・・管理人の小檜山しかいないのだ。
ここ最近、近所で頻発する空き巣事件。
それを隠すための隠ぺい工作。
すると話を聞いていた小檜山は、罪を認める。
だが、このままでは殺人事件の犯人にさせられてしまうと、助けてほしいと土下座して榎本に頼みだしたのだ!!
一体何の話しなのか?
そして・・・榎本を連れて事務所へ戻った純子。
榎本を見て固まった芹沢にしばし笑いだ。
「久しぶりだな、榎本っちゃん」
世界1周旅行をして、帰ってきた際、今はセキュリティ会社を興したという榎本。
どこからそんな金が?
「貯金です」
掛け合いもタイミングも本当面白い二人。
小檜山の話しによると、あの日、小檜山が空き巣狙いで入った家が・・・なんと藤林の家だったよう。
その際、死んでいた藤林を見て、動揺してしまった小檜山。
その際、凶器のゴルフクラブに触れてしまい、遺体の脈を測ってしまったので、殺人犯に仕立てられてしまうと焦ったよう。
だから空き巣で残った指紋を消すために各部屋を掃除していたのだ。
自首した小檜山は当然殺人については否認。
だが、郁子が犯人ではないと断言する榎本。
密室を作れば自分が犯人だと言っているようなもの。
犯人はその密室を作り、郁子を犯人にし立てた人物なのだ。
そこで藤林が美術品を寄贈するはずだった美術館の平松館長に会いに行く芹沢と郁子。
彼はもう寄贈を取りやめるなどできないと、何としても美術品は寄贈してもらうと怪しいまでの執念を見せる。
榎本と純子は犯行日の平松の足取りを調査。
その際、美術館の企画展の準備をしていた稲葉徹に話を聞くことに。
有名アーティストである稲葉のオブジェ。
それは巨大迷路だった。
そこは鏡の国のアリスをモチーフにした世界。
視覚の錯覚を利用した数々の展示作品に感心する純子。
一方、芹沢の元にはこの件から手を引けという脅迫電話がかかってきていた。
そこですべての予定をずらせと秘書に命じる芹沢。
キャンセルすればいいという純子に、どれも大事だから、ひとつずつずらすと言い張る芹沢。
だが、その言葉にヒントを得た榎本。
「密室は破れました」
すべては明日。
そして平松を訪ねた所・・・彼は館長室で自殺していたのだ!!
PCに残されていた遺書。
そこには交渉が不成立になり、口論の末、自分が藤林を殺したと書かれてあり、疑惑を向けられ逃げられなくなり命を絶ったと。
だがこれを見た榎本は、この遺書は半分本物で、半分偽物だと言うのだ!!
どういう意味か?
藤林殺害日に何があったかから話す必要があるという榎本。
平松が藤林を殺したのは事実。
だが、その際凶器に残したはずの平松が巧妙に搾取した郁子の指紋は、空き巣に入った小檜山がふき取ってしまったのだ。
それが逆に郁子の無実を証明する形に。
では撲殺後、平松は密室をどう作ったのか?
「穴が移動したんです」
なんと藤林は窓の一つ一つに紐を使って鍵をかけたというのだ!!
地味すぎる戦法。
でも、これでたった一つだけ鍵がかけられていなかった穴である小さな窓までたどり着けば密室が完成する。
そして遺書に矛盾があると指摘する榎本。
犯行時間や、文章の内容の食い違い。
平松は殺されたと断言する榎本に、だが、監視カメラに映らず館長室に入る事は不可能だという鴻野刑事。
館長室は、完全な密室だったのだ---------!!
では犯人は誰なのか?
榎本が目を付けたのは---------稲葉。
緻密な計算でもって作られた密室である平松の密室。
こういう事が出来るのは自己顕示欲が強い芸術家だと・・・。
だがこれは密室を解明しなくては立証されない仮説でしかない。
そこで今度は榎本の今のオフィスで話をすることになる。
って、どんだけ厳重なセキュリティなんだか。
怖いくらいのそれに驚く純子。
完全紹介だけの店なのだそうで、そこには防犯・・・というよりは泥棒のための道具がズラリ。
ま、それはさておき。
いつもの模型を作っての榎本と純子の検証開始。
迷路と館長室。
当日あった不審な点は大きく3つ。
ブレーカが落ちて2分間停止していた電気。
2回ほど締められたオブジェの入口にあるカーテン。
稲葉がカメラの死角に入っていた2回の15秒の時間。
だが、そもそも稲葉が平松を殺した動機とは何なのか?
純子が聞き込みをした所、なんでも稲葉を見出したのは平松だったよう。
彼を一流にしたのは平松の手腕だったのだ。
恩人を殺す?
だが、肝心の稲葉自身が最近スランプに陥って、今回の企画事態が流れる可能性もあったというのだ。
なのに、助手から話を聞くと、稲葉にスランプはなかったというのだ。
その期間、稲葉は作品を表に出さなかっただけで、スランプの振りをしていただけだと・・・。
何故そんな事をする必要が?
しかも、調べを進めると、どうやら稲葉の美術品の取引先にはかなり怪しい企業があるよう。
もっと詳しく調べたいからと、芹沢に力を借りようとしたところ・・・その電話をしていた際、芹沢は街中で黒いフードの男に後ろから刺されてしまったのだ!!
・・・でも、どうやらこの事件、以前の裁判での逆恨みだったよう。
まったく平松とは関係なかったようで。
なぁんだ(^^;)
なんとか無事だった芹沢だったが、刺されたとき、店頭に流れていたTVが音は聞こえるけど、映像が真っ暗だったから気になったというのだ。
その言葉に興味を持つ榎本。
当時芹沢がつけていたサングラスを持って、現場へ純子と向かう榎本。
そこでTVを見た榎本は密室は破られたと、カギを開けたのだった・・・。
犯人はあなただと、純子とその人物を訪ねる榎本。
「稲葉さん。
あなたが殺したんです----------」
何故そんなことを?
どうやら暴力団や闇ルートでマネーロンダリングをしていた平松。
自分の作品がそんな形で使われているという事実を知り。それが許せずにスランプを装っていた稲葉。
そして、交渉決裂し、彼を殺害したと・・・。
だが、どうやって彼は館長室へ行ったのか?
それには人間の視覚による錯覚を利用したと解説を始める榎本。
入口をふさいでいた巨大オブジェであるハンプティダンプティの顔。
それが動けば監視カメラに映るはず。
稲葉はその顔をひっくり返したことで錯覚を利用してオブジェが入口を塞いでいるとい映像を作り上げたのだ!!
カメラの死角である床から50cmを利用し、這いつくばって迷路へ侵入した稲葉は、出口付近では最初に必要以上にカメラに写って作業をしている・・・風を見せかけていた。
そしてブレーカーが落とし、監視カメラの機能を麻痺させたのだ。
それは偏光レンズを付けるため。
余分な光をカットするフィルター。
それを使ってカメラの映像をごまかし、一定方向の光の映像を遮断させ、館長室へ向かった稲葉。
これがTVが真っ黒に見えたトリック。
サングラスの遮断軸とTVの光が相殺されたからなのだ。
そう。
この巨大迷路の仕掛けすべてが、殺人のためのトリックだったのだ。
だが、最後の最後で、微妙な映像のズレを見逃さなかった榎本。
鏡に映されたトリックの跡。
「密室は破れたんです」
言い逃れは出来ない。
観念した稲葉は笑って罪を認める。
平松が裏で汚い事をしていたことを知り、自分の作品が利用されていることを知った稲葉。
そして、藤林は平松の裏の顔を知り、寄贈を辞めようとしていたのだ。
そのもめごとを知ってしまった稲葉は逆にこれを利用しようとしたのだが・・・。
彼は事実を教えてやるよと、なんと裏オークションで金額を操っていたのは自分だと言い出したのだ!!
稲葉の作品に高値が付くようにサクラになっていたという平松。
だから今の稲葉の作品価値が生まれ、今の地位や名誉を得られたのだと・・・。
「お前には才能なんかないんだよ」
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