戸山を殺した犯人は------------!?
ようやく大きな動きを見せてくれた今作。
まぁ、概ね予想通りの展開ではあったけど、
病気だって展開はなんかまだ説得力には欠けた感じはしたかなぁ。
それで死亡扱いされて、幽閉状態にされて・・・。
一番悪いのは暴行犯なんだからさ、いいんじゃないの?って思ってしまったんだけど。
残されたカップを小幡に渡し、指紋採取を命じた白鳥。
その指紋が誰のものなのか?
するとそこから採取されたのは---------
なんと8年前の婦女暴行容疑者の自宅から採取されたものと一致したのだ。
ただしそれは容疑者のものではない、本人以外の指紋。
そしてその男は-------頭から血を流して2日たった状態で発見されたのだ。
なのに、この容疑者を殺した犯人は逮捕されなかったという。
何故?
なんとこれは殺人ではなく病死と判断されたからだというのだ!!
しかもその判断をしたのは---------桜宮!!
当然白鳥はそのことを問い詰めに小百合の元へ。
実は暴行した犯人を知っていた小百合。
それもまた嘘をついていたのだ。
しかもその8年前の指紋と、カップの指紋が一致。
小百合のための復讐をした奴がいたという話ではないのか。
だが、問い詰める前に、ちょうど急患が運ばれたという事で天馬に呼ばれて行ってしまう小百合たち。
田口は複雑な思いを抱えていた。
その時、庭の手入れをしている華緒を見かけた田口。
薔薇を育てているのをきれいだと賞した所、葵の方が育てるのはずっと上手なのよと、まるで今でも葵が生きているような言い方をしたのだ。
まだ現実を受け入れられていないのか?
それが気になった田口。
その話を白鳥にすると・・・彼の中で何かが閃く。
「華緒先生の心の中だけじゃない。
もしかすると、桜宮葵は本当に生きてるのかもしれない」
翌朝、桜宮家に向かう二人。
そこで桜宮家の家族の前でとんでもない話を始める白鳥。
「ひん死の我が子の命を救ったあとで、巌雄先生は彼が犯した重大な罪を知った。
だから彼をこの世から抹殺しようと考えた。
そして、葵君は8年もの間碧翠院の奥の奥に閉じ込められることになった」
命を取り留めた息子を死んだ事にする・・・そんな事は理解できない。
だが、それでも口をつぐむ桜宮家の人々。
そこで今度は事件の始まりである暴行犯の家に向かった白鳥と田口。
8年前男が亡くなったのは8月18日。
小百合はその5日前に暴行を受けていた。
そして、同じ18日に-------葵の転落事故が起こっていたのだ!!
小百合から犯人の名前を聞いた葵は男を許せずこのマンションまで来た。
そこでもみ合ううちに運悪く犯人が打ちどころが悪くて死んでしまったのだろう。
恐怖に陥った葵は、海沿いの獣道を我武者羅に走り、足を滑らせ崖から転落した------。
その崖で検証していた所・・・目の前を走ってきたボートに目を向けた田口は驚き、目を見開く。
そこに乗っていたのは--------葵だったのだ!!
そして寄り添うように華緒の姿も!!
「助けて… 碧翠院は一度入ったら出られない病院です」
そうつぶやいた葵。
では、あの手紙を白鳥に送ったのは彼なのか!?
しかもその時、葵が携帯を操作し、送ったメールが白鳥に届いたのだ!!
その差出人の名前は「タチバナ」
Ai画像を送りつけて来ていたのは葵だったのだ。
『たのしかったよ------葵』
そう書かれたメール。
彼は微笑むようにして、華緒と共に去ってしまうのだった・・・。
すぐさま桜宮家に行き、幽霊と会ったと話を始める白鳥たち。
「殺人を犯した自分の子供を死んだってことにしてかくまって、しかも殺されたレイプ事件の容疑者はうその検死で病死ってことにした。
碧翠院を守るため?それとも自分自身の名誉のためかな?
そうじゃない。
巌雄先生、あなた自分がやってることわかってるよね?
参考までに言っとくけどあなたは8年前の殺人隠匿の罪戸籍簿不実記載の罪…」
「わかってる。
全てわかったうえでこの道を選んだ。
君らに理解してもらおうとは思わん。
家族を守るためなら俺はどんな罪でも背負う」
そう断言する桜宮。
だが、先ほど見た葵は、話に聞いていた誰からも好かれる優しいという葵ではなかった。
まるでゲームを楽しんでいるようだった。
彼が戸山も殺したのだろうし・・・。
幽閉し、人格破壊したのではないかと問い詰める白鳥に、すみれが耐え切れずに事実を話す。
後遺症は左足の麻痺だけじゃなかった。
東部損傷の影響で葵は------記憶も曖昧に。
日によっては家族の顔も忘れてるときがある。
発作が起きたら 暴れて手がつけられなくなるというのだ。
だから螺鈿の部屋で監視付きで華緒が介護していたというのだ。
だが・・・動けるようになった葵が最初にしたことは----------。
「ベッドのそばにあったはさみを振り回して、あの子は…自分の母親を殺そうとした」
葵は小百合のせいであんな事になってしまった。
そのせいで華緒は心を戸ざし、葵を失えば華緒も壊れてしまう。
家族は皆またいつか葵が元に戻ると信じているのだ。
「私たちは、ただ守りたいだけ。
家族を…守りたいだけです」
まだ葵に話を聞くまではわからない。
それでも、おそらく立花先生は葵をどこかで見てしまい、彼に殺された。
葵は立花に習った放射線科の知識があるのでAi画像が撮れた。
他の遺体もこっそりAiしていた所を戸山に見られてしまったのだろう。
そこで戸山も殺された。
すべては葵が引き起こした事件なのか?
一方、加代の病状悪化。
美智は最後に彼女のために彼女の好きな太巻きを作ってやる。
それを一口食べた加代は美味しいと言っていた。
これでまた元気になると思っていた田口だったが・・・。
翌日加代は亡くなった。
納得できない田口。
「何かおかしくないですか?
確かに加代さんの体調は良くなかったけど、緩和病棟だから余命短い患者さんばかりだけどこんなにあっさり…。
どの患者さんも出来過ぎなぐらいのタイミングで、ある日突然螺鈿の部屋に呼ばれて・・・。
最後まで人間らしく生きて安らかに死ぬのが理想ってみんなよくいうけど」
「ここの患者の死に方は理想的すぎる。
この病院では、あまりにもあっさり人が死に過ぎてる------」
末期で苦しむ患者がいないのだ。
何かタイミングを見計らったように亡くなる患者たち。
やはり桜宮たちは患者を安楽死させているのではないのか?
その疑念が沸く。
そして、立花と戸山殺しの犯人は・・・。
これ、葵を守るために華緒が殺したんじゃないのか?
で、こんな事を終わらせるために葵が正気の時に白鳥に助けを求めたとか。
一度入ったら出られないというのは葵自身の訴えであったのかもしれない。
いずれにせよようやく具体的なものは見えて来たわけで。
これが最後にどうなるのか。
安楽死の件も含めて、次回も気になる所。
◆キャスト
伊藤淳史:田口公平
仲村トオル:白鳥圭輔
栗山千明:桜宮すみれ
上遠野太洸:天馬大吉
山崎賢人:桜宮葵
渡部豪太:戸山久司
名取裕子:藤原真琴
林隆三:高階権太
西島秀俊:速水晃一
安田顕:島津
相築あきこ:桜宮華緒
宅間孝行:立花善次
左時枝:赤城美智
水野美紀:桜宮小百合
柳葉敏郎:桜宮巌雄
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