次の家族狩り-----------!!
なんというか・・・。
救いがないよねぇ。
みんな個人の集まりなんだから、家族がうまくいかないのが当たり前って・・・愛情を注ぐ事に疲れても仕方ないかもしれないけれど・・・。
救えるとみせかけて、でもやっぱり最悪の方向へ行ってしまった実森家。
「やめろぉぉぉ!!」
巣藤の制止の声を聴き、石膏が美歩を直撃する寸前で手を止めた勇治。
だが・・・学校を飛び出した彼は家に帰り大暴れしてしまう。
救いを求めた母は游子に電話をかけてくる。
その時、実森家の前で巣藤と遭遇してしまう游子。
だが、今は一大事。
部屋の中は嵐。
物が散乱し、破壊された状態。
巣藤を見た勇治は部屋へ駆け込み再び扉を閉ざしてしまうのだった・・・。
メルアドも変えてしまったらしくメールも通じない。
母親にも帰ってと言われてしまう。
何かお力になれる事があれば・・・と声をかける游子だったが・・・。
「あなた子供産んだ事あるの?
子供も持ったことないあなたたちにあたしの気持ちがわかるわけないでしょ」
母親にそう言われてしまい、言葉をなくす游子。
思い浮かんだのは「私が殺しました」と認めた遺体安置所での事。
そこで游子は山賀の名刺を置いて去ってしまったのだ。
もう嫌になったのか?
怒ったのか?
「これもタイミングかなって」
放り出すのかと責める巣藤。
すると山賀が大丈夫よと声をかけてくれ、自分が受け持つと言ってくれるのだが・・・。
一方綾女に会ったという佐和子は・・・。
裸足のまま夜通し歩き続けて帰ってきたよう。
そして川に飛び込んだというのだ!!
たまたま通りがかった人に助けられて病院に運ばれ無事だったようなのだが・・・。
何故そんな事を?
そして馬見原が見守る中、目を覚ました佐和子。
彼女はすぐに綾女に会ったと告白したのだ。
殺そうとしたのだ。
だが、お互いかすめるしかなかった刃物。
一色触発の緊張感。
だが、綾女は主人を返してと叫ぶ佐和子に、馬見原が守ろうとしているのは私でしょうかと言い出したのだ。
馬見原はイサオと研司を重ねているのではないのか。
だから、懸命に守ろうとしてくれているのではないかと・・・。
実際研司をイサオと呼んだ事もあったよう。
それを聞いて佐和子は自分の嫉妬が見当違いだと気づき、鋏を自分に刺そうとするのだが・・・綾女は自分の手が傷つく事をいとわずそれを止めたのだ!!
流れた血は・・・綾女のもの。
自分はバカで浅はかな女だと自覚した佐和子。
もっと自立した女だったら勲男を自殺させることもなかったのではないのかと泣きじゃくる佐和子にそんな事ないと声をかけるしかできない馬見原。
だが、そこへやってきた真弓は容赦なく父親を罵倒。
「この死神が」
母親まで殺す気なのかとさげすまれてしまう。
なんとかそれを止めようとした夫の石倉。
初めて見る孫の姿に茫然となる馬見原。
そんな馬見原に子供を抱いてやってくれませんかという石倉はかなり理解がある男のようで。
そして、佐和子は馬見原の元へ戻りたいと思っているというのだ。
だが、それを真弓は許さない。
一方、なんと亜衣が学校に登校してきたよう。
なんでも勇治が巣藤の説得で登校したことで自分も登校する気になったというのだ。
だが、それは表向きの理由。
今時金八キャラなどウザイだけ。
調子に乗るなと、
巣藤をリスペクトしているだけだと言う亜衣。
彼女の闇もまだまだ深いよう。
今度は巣藤に対し何か仕掛けてくる気になったか・・・。
一方、民子がガンになったかもという疑いが出てくる。
それを聞いた游子は絶望感に囚われてしまう。
そんな中、山賀に呼び出され、勇治の両親と4人で話し合いをすることになる。
だが、父親は既に会社近くにマンションを借りて家を出ているよう。
勇治の事は逆に被害者だと言い出す父。
罵り合いを始める夫婦に、游子は、家族ってうまくいかない方が普通なんだと言い出したのだ。
「あったかいもの、落ち着く場所が家族なんてきれい事です。
私の家族だってそうです。
憎んだりケンカしたり。
人と人だから、家族の間でもめるのは当たり前のことです。
だからこそ何があっても家族を大事にしよう。
何があっても子供を愛し続けるんだという覚悟を持ち続けなければいけないと思うんです。
私自身も偉そうなこと言う資格はないのかもしれません。
でもだからこそ、実森さんには後悔してほしくないんです。
難しいことかもしれませんが家族を愛し続ける…」
すると、父親は顔を覆い、おっしゃる通りですと游子の言葉を受け入れたのだ!!
だが・・・もう彼も限界だったよう。
この家族を会するモチベーションがゼロだと・・・。
家族を続けていくだけのエネルギーがないと告白したのだ!!
その気持ちをうけいれてやる山賀。
すると今度は
母親がお茶の用意をしながら服毒自殺をしようとしたのだ!!
異変に気付いた游子がそれを助け止めたのだが、もう勇治を見ているのが毎日辛いと心を吐露。
死んだ方が楽なんだと訴える母親をなんとかとどめるのだが・・・。
今日はそれもあり父親にも家に、傍にいてやってほしいとお願いする山賀。
だがそれが最悪の結果に・・・。
その頃・・・最近床が軋んだ音を立てると、シロアリの点検を頼んでいた游子。
丁度その下見にやってきていたシロアリ駆除の社員の一人は・・・なんと駒田!!
その場に游子がいなかったのが幸いだったけど、どうやら彼にはこの家が游子の家だと分かっているようで・・・。
何か仕掛けてくる気満々のよう。
犯罪者になったら余計玲子と暮らせないのになぁ・・・。
勇治からメールを貰った巣藤。
謝罪する彼に自分もすまなかったと返した所・・・。
勇治は昨日の事で、世界には自分と巣藤だけじゃない事に気付いたと告白してきたのだ。
同年代の奴らは友達と楽しそうにしている。
そんなのを見ると自分がそうできなかった事が悔やまれてしまう。
負け組にしかなれなかった自分。
それでも巣藤は勇治の気持ちがわかるから、先日は楽しかったからと、今度は自分の家に招待することに。
そこでまた一緒にDVDを見ようと誘ったのだ。
それは少し考えたいと言ってきた勇治。
だが、明日またメールすると書かれてあり、また彼と繋がりが絶たれてない事を喜ぶ巣藤。
その夜--------。
夜明け前に目を覚まし、着信記録に気付いた巣藤。
慌ててそれを確認すると・・・。
勇治から嗚咽を堪えた声で
「さようなら」と留守電が入っていたのだ。
すぐに勇治の家に駆け付ける巣藤。
だが、返事のない家の中。
隙間から見えたのは・・・
縛られた両親の姿!!
すぐにブロック塀を投げて窓ガラスを割って中へ入る巣藤。
だが、両親は既に死んでいたのだ。
すぐに勇治の部屋へ向かった巣藤。
扉を開けると・・・そこには窓際で、微笑みを浮かべたような顔をして眠っている勇治の姿が!!
光が差したその光景を美しいと思ってしまった巣藤。
だが・・・勇治の脇腹にはナイフが刺さり、血がシャツにべったりとついていたのだ。
恐る恐るその頬に触れ、起きろよと促す巣藤。
明日メールすると言っていたではないか。
「どうして!!
どうしてだよ!!」
その時、下の階から水道を使う音が聞こえたのだ。
巣藤が下の階へ行くと・・・そこにあったはずの両親の遺体がなかったのだ!!
すると・・・シンクの前で遺体の口元をぬぐっている人影が!!
そこにいたのは----------游子!!
思いつめた悲しそうな顔をして巣藤を見返す游子だった-------。
なぁんか最後はまたホラー!?とか構えてしまったわ。
馬見原は思わせぶりに手を石鹸でごしごし洗ってるし・・・。
またこれもネタフリ?
ライターが見つからないようだけど、まさか実森家に落ちてる・・・なぁんて展開じゃないだろうね。
游子が関わった家は皆壊れて行っているのか・・・。
偶然?
彼女が犯人なのか・・・。
私的には逆に山賀みたいな人の方が怪しい気がしないでもないけどね。
いい人そうだけど実は・・・とかさ。
思わせぶりなものばかりではあるので、実際の所どうなのか。
にしても救いがないわ。
後は亜衣がどうするかだな。
そっちのが怖い。
◆キャスト
氷崎游子(松雪泰子)
巣藤浚介(伊藤淳史)
馬見原(遠藤憲一)
氷崎清太郎(井上真樹夫)
氷崎民子(浅田美代子)
清岡美歩(山口紗弥加)
幻世の祈り 家族狩り 第1部 新潮文庫 / 天童荒太 【文庫】
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