もう苦しまなくていいんですよ------------。
家族でいる事に絶望し、もう身動きできない所まで来てしまった末期家族には、救いが必要なのだ。
それは彼らの代わりに送る事-------。
やはりという流れになってきた今回。
前回は感想書けなかったので、さらりとおさらい。
游子が頼んでいたシャンプーは・・・個人輸入していた山賀から買っていたもの!!
しかも彼女の家の隣に住んでいたのは------シロアリ駆除の大野だったのだ!!
これだけで構図はすべて見えた感じで。
駒田は自殺ではないと感じた游子。
書かされたのではないかと・・・。
そして大野の家を訪ねた游子は、彼に声をかけられ意識を失ってしまうのだった・・・。
一方、貶められた馬見原。
研司はなんとか助かったけど・・・もう綾女にはこうするしかなかった。
ついに油井を刺した綾女。
すると最後に油井は正当防衛を訴えるように椎村に託したのだ。
そして長峰は自分が殺したと供述し、その証拠となるメモリーを渡してきたのだ。
・・・もしや最初から油井はこうなる事を願っていたのか・・・。
馬見原と一緒に笑っている二人を見た時どう思ったかわかるか?
そう綾女に問う油井。
殺したい?
「俺も馬見原みたいな親父が欲しかったなって。
馬見原みたいな親父だったら・・・きっと、俺を守ってくれたのになって。
研司が羨ましかった。
ごめんな。
しあわせに・・・」
そういい残し息を引き取った油井。
彼もまた家族に捨てられた一人だったのか。
最後まで寂しい男だったなぁ。
でも綾女に殺された事は本望だっただろう。
綾女はでもこの死を受け入れ、背負って行かなければならないのだ。
たとえ罪に問われないとしても・・・。
そしてその証拠を携え藤崎の前に立った椎村。
そう、やくざに情報を横流ししていたのは藤崎だったのだ!!
「現場の刑事なめんな!!」
椎村の執念。
そして、ようやく目を覚ました游子。
そこには笑顔で食事を持ってきた山賀と、手荒な事をしてすまないと詫びる大野の姿が。
だが・・・。
「駒田さんを送ってあげたのは私たちよ。
実森君のご一家を送ってさしあげたのも私達。
私達が送ってさしあげたご家族はたくさんあります」
大野と山賀。
同志だという二人。
これはどういう事なのか?
一方亜衣の家は・・・シロアリ駆除を依頼したよう。
そんな亜衣から「シロアリ」というメールを受け取る巣藤。
何があったのか、いつでも連絡待ってると返事を返したのだが・・・。
駆除に現れたのは大野。
シロアリは私だと言ってきかない亜衣。
早くこの世界から消してと・・・。
そんな彼女の話を聞いた大野は、この家族はもう末期だと判断。
病院に一緒に行く約束をしていた遊子が連絡もなしに返ってこない。
流石にこれを不信に思った民子。
そこで巣藤はLINEを使って渓徳に捜索させることに。
山賀へも連絡した巣藤。
最後にシャンプーを買うように電話したから、その友人に連絡を取っているかもしれない。
シャンプーを個人購入した人を知らないかと問うと、知らないと答えた山賀。
何かわかれば連絡するわねと切った電話。
・・・これで疑われるのは一目瞭然なのに(><)
そして游子を閉じ込めていた部屋へやってきた山賀たち。
いてもたってもいられず山賀たちに問う游子。
最後の解決方法は家族を、人を殺すという事なのか-------!?
末期の家族の行方は殺し合いという悲惨な末路だけ。
「だから私たちが生まれ変わらせてあげるのよ」
人を殺す事が救いなのか?
だが、山賀はそれを罪だと思っていない。
自分たちは殺人鬼ではない。
むしろ救いの使者だと本気で思っているのだ。
「あなた今まで何も救えてないでしょ?
私達は救ってさしあげてるの。
その証拠に、皆さん私達に感謝して旅立たれました」
今まで救おうとした家族にありがとうと言われた事があるか?
游子には7年前、助けられなかった家族がある。
結果は説得を試みた父親を追い詰めただけだった。
その後、心を病んで自傷行為をしていた時、遊子は山賀と出会ったよう。
だが、一家心中に見せかけて家族を殺すことが正義なのか。
すると山賀は、実森さんの言葉を聞かなかったかと言ったのだ!!
「今まで本当にありがとう」
そう言って亡くなった実森の母。
だが、信じたくない。
殺しが正義など。
でも、あの時、游子は一瞬でも死が救いになる事を知ってしまったのだ!!
まだ信じられないのか?
今から亜衣の一家を送りに行くという山賀たち。
そして、彼女は游子にも見届ける使命があるといい、彼女を現場に連れていく事に。
一方、游子の行方を捜していた巣藤は馬見原にも事情を説明。
馬見原に向かって游子は人殺しじゃないと言い募る巣藤。
「氷崎さんを助けてください!!」
そしてそれを受け入れる馬見原。
巣藤の熱意に動かされ、見立てを変えた馬見原。
まずは携帯の履歴を調べることに。
そして、巣藤はついに渓徳からシャンプーの個人輸入の名簿を聞きだす。
そこに書かれていた名前は---------山賀!!
すぐに家に駆け付けた巣藤。
彼女の家の隣には・・・大野の家が!!
渓徳の腕で施錠を解除し、部屋の中へと入り込んだ二人。
すると奥の部屋に祭壇のようなものを発見したのだ!!
部屋の天井からはおびただしい数の折鶴が飾られていた。
祭壇の上には写真と葬送状が。
その中に芳沢家の名前が書かれてあったのだ!!
更にはその折鶴には今まで亡くなった家族の名前が!!
すぐに芳沢の家を訪ねる巣藤。
芳沢家は今まさに家族で殺し合いを始める状況まで追い詰められていた。
包丁を手にした父。
殺してやると息巻く亜衣。
だが、父親が包丁を突き立てようとしたその瞬間、昏倒させられてしまったのだ。
気づいた時、3人は腕と足を椅子に縛られていた。
その場に連れられて来た游子。
黙って見ていなさいと命じる山賀。
「今から家族の最期の儀式を行います」
返り血を浴びても平気なように白いビニールを纏った二人。
その手には包丁が。
そんな二人を必死に説得しようとする游子。
山賀にはこんな事を繰り返すなと叫び、大野の言葉で私たち家族は救われたのだと。
だが、その必死の訴えも二人には届かない。
その時やってきた巣藤。
彼をも昏倒させてしまう大野。
目を覚ました巣藤はそこに囚われていた游子を発見し、ほっとするも、ただならぬ状況。
やはり山賀たちが絡んでいると知った巣藤は、こんな事何のためなのかと問うも・・・。
「必要な事だったの」
そう言って、もう苦しまなくてもいいのと、芳沢たちに刃先を向ける二人。
「芳沢さん、今までよく頑張りました。
怖がらなくていいの。
今から起きることをしっかり受けとめてちょうだい」
「君はホントに子供を愛していたのか?」
「あなたはどうなの?
逃げたらダメよ。
苦しみに耐える姿を亜衣ちゃんに見せてあげるの」
「命がけで愛してきたというなら証拠を見せてあげなさい」
「あなたの愛を彼女に伝える機会がやっときたの。
頑張って」
うめき声をあげて抵抗する二人。
そんな両親を見ていられなくなった亜衣はついにやめろと叫んでしまう。
今にも芳沢に刺さろうとした包丁。
だが、それを游子が体当たりして庇ったのだ!!
「殺すなら、最初に私を殺しなさいよ!!」
なんかようやくここまで来たかって感じ。
詰めたら本当もっとどうにでもなった感じはするけど、9回やってんだねもう。
そんな印象だわ。
やっぱり犯人は山賀だったか。
共犯に大野ってのはそっちもなのって感じだったけど。
思わせぶりな展開が多くてのらりくらり。
ま、それも次回で解決できるか。
でも、山賀たちのやってる事は認められなくても、家族のどうしようもない気持ちもわからなくもないかなぁとか。
やっと静かに眠れる。
その気持ちが痛い。
悲しいけどそういうのが現実な家族もあるだろう。
正義の定義は本当難しい。
次回どう纏めるのか、ただ問題定義だけじゃない救いをみせて欲しい。
◆キャスト
氷崎游子(松雪泰子)
巣藤浚介(伊藤淳史)
馬見原(遠藤憲一)
氷崎清太郎(井上真樹夫)
氷崎民子(浅田美代子)
清岡美歩(山口紗弥加)
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