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カテゴリ:TVドラマ感想
家族の最後の儀式-----------!!
囚われた游子と巣藤。 力を振り絞り体当たりして止めた儀式。 「殺すなら最初に私を殺しなさいよ!」 そう叫んだ游子に、容赦なく当身を食らわせる大野。 亜衣は先ほど両親を殺そうとした大野にやめろと叫んだ。 それはなぜなのか? それにわからないと呟く亜衣。 ただ、見てると辛くなるからと・・・。 この家は壊れていた。 愛情がウザイ遠慮みたいなものに変わって、家の中なのに苦しくなったという亜衣。 「生きてると、どんどん醜くなってく。 もう耐えられない。 だからこれでいいのかもしれない」 だから二人を見送ってから死にたいと。 そんな亜衣を抱きしめ、苦しみのないよう送って差し上げますと約束する山賀。 もう儀式は始められてしまうのか-------!? だがその時、さるぐつわを外した巣藤が叫ぶ。 「芳沢!! それは違う、絶対に違う!!」 生きてるのはつらい。 でも生きてれば何かいい事あるんだよと説得を試みる巣藤。 だが、亜衣は甘ったれた事言ってるなと聞き入れない。 それでも巣藤はもう二度と実森のような事をしたくないのだ。 亜衣が死ねば辛いと語る巣藤。 すると大野がそれは巣藤の問題だと、この家族の問題ではないと言い出したのだ。 だが、須藤に言わせれば大野の言い分こそ間違っている。 この家族は色んな人と関わって生きているのだ。 この家だけの問題なんてお前が決めるなと!! 実森を送ってやったという山賀。 でも、実森は約束してくれていたのだ。 明日メールをすると。 それを守れなくて、彼は最後に「さよなら」という留守電を残したのだ。 「実森君の未来を、お前らは断ち切ったんだ!」 それでも大野は彼は悔いなくあの世へ行ったというのだ。 そんな話信じないと叫ぶ巣藤。 今朝亜衣は巣藤にメールをくれたではないか。 それは何とかしたかったからではないのか。 涙を流して生きろと訴える巣藤。 亜衣のために涙を流してくれる人がいるではないか。 死んではダメだと。 それが今日まで生きてきた意味だという游子。 だがそれを否定する大野。 「ホントの苦しみは家族で殺し合うことだ」 祭壇に飾られていた子供の写真。 それは・・・大野と山賀の息子の写真だったのだ!! 二人は、自分の子供を殺したのだ!! 「どれだけ後悔してるか知らないけど、 あんた達の価値観を他人に押し付けるなんて間違ってる!」 叫ぶ游子に、家族の憎しみや苦しみをもっと受け止めれば分かってくると告げる山賀。 家族の幸せを願えば、游子も同じ道を歩むと・・・。 その時-------ついに椎村と馬見原が現れたのだ!! だが、馬見原の隙をついて彼らは家に火を放ったのだ!! 広がる炎が二人との壁になる。 止まれと命じる馬見原の命令を無視した二人。 思わず発砲したその銃弾が、二人を貫く。 そして---------家宅捜査が始まった大野と山賀の家。 馬見原が現場で嗅いだ二つの匂いは、シャンプーとシロアリの消毒薬の匂いだった。 そして、いざという時の容疑者として游子の電話番号を家族の中に残していたよう。 そんな二人の逃走した車が富士の樹海で凶器と共に発見される。 血だらけの車中。 もう助からないと思い、二人で樹海へ入ったというのか!? 「まだ終われない。 多くの家族が救いを待ってるんだもの-------!!」 そんな山賀たちの信念が伝わるような最後。 もしかしたらこのまま遺体は見つからないかもしれない・・・。 1週間後。 山賀たちの家は殺人者だと家中の壁に書かれ、酷い有様になっていた。 そこで游子と巣藤は馬見原を待っていた。 真実を知るために・・・。 元教育相談所の相談課長だった大野。 山賀は保育士をしており、他人からの相談を受けたりして人望厚い人物だったよう。 だが・・・他人の心配をするのに比例し、息子との時間が取れなくなっていたのだ。 悲劇は起こる。 親子の間でできてしまった溝。 暴力を振るいだしてしまった息子。 しまいにはナイフを持ち出し、家に火をつけるとまで言いだしてしまったのだ。 「もう生きてんのやだよ」 このままでは本当に誰かを殺しかねない。 助けてと訴える息子を救いたい。 その一心でついに大野は・・・息子を刺してしまったのだ。 後を追おうとした山賀。 だが、もう息子のような子供を増やさないためにも、自首をして、刑を受け入れると言い出す大野。 二人は死を覚悟していた。 だが・・・事件が報じられると、世間は山賀たちに同情し、息子の暴力に耐えた両親だという事で、軽い刑で済んでしまったのだ!! だが、それがあの二人には辛かったのだ。 子供がああなったのは自分たち親のせいなのに。 罰を受けられなかった事が大野たちを追い詰め、彼は何度も刑務所で自殺を図ろうとしたよう。 苦しかっただろう。 二人はその後、問題がある家族を狩ることで送ってやろうとしたのだ-----。 それを分かるような気がすると言い出す游子。 全然わからないという巣藤に、游子は言う。 「この夫婦は子供を失って自分達の手で殺して、自分の体の一部を失ったのよ。 肉体的ハンディには少しずつだけど社会の理解が進んでる。 だけど、ホントに大切なものを失った人のことは他人からは理解されにくい。 例えば家族をなくしていたり、裏切られていたり。 そもそも家族というシステムになじめない性格だったり。 ここにいた二人もそう。 誰かがその傷の痛みやダメージに気づいてあげて声をかけてあげられたら、あの二人の人生も変わっていたかもしれない。 だって、私はあなたに出会って変われたから」 それでも馬見原は自分の家族は自分で背負うしかないというのだ。 游子は、家族を閉じてしまう事が悲劇の始まりなのではないかと問う。 「家族をもっと開いてもいいんじゃないでしょうか?」 生きていくことは辛い。 いいことなどないかもしれない。 だからいい事は自分たちの手で作っていくしかないのだ。 それを家族や仲間とシェアして生きていく。 そのための家族や仲間であるべきではないかと・・・。 すると巣藤はラーメンを食べに行こうと游子と約束を交わす。 その約束で生きていけるからと。 その前に巣藤にも解決すべき問題があるのではないかと指摘する游子。 それは彼の家族の事。 いつかちゃんとしたら、その後にラーメンを食べに行こうと・・・。 玲子はやはり游子を恨んでいるよう。 でも、次に会ったら倒してやるという玲子に強くなった事を感じた游子。 彼女の母親は新しい家庭があるからと、玲子の引き取りを拒んでいるようで・・・。 彼女のような存在は今後の社会の宿題なのだ。 馬見原は・・・綾女と研司と会うのを最後にしようと決意したよう。 綾女もまた同じように甘えてきた事を感じ、けじめを付けようとしたようで。 研司は無事目を覚ましたよう。 地元に帰るという綾女に、元気でと告げ、離れていく馬見原。 さて、美歩と巣藤は・・・。 どうやら美歩が巣藤に見切りをつけてしまったよう。 新しい男性を見つけて幸せを見せつける美歩。 本当は辛いようだけど・・・結果巣藤が振られた形に。 そんな巣藤を見ていた亜衣。 どうやら彼女の家は母方の地元でやり直す事になったよう。 そこでどうするか? 働いて、金を稼いで生活するという現実をこの目で確かめてやると、父親の気持ちを理解するところから始めようとしている亜衣。 あの日貰った巣藤からのメール。 あれがなければ両親と自分を殺していたかもしれないという亜衣。 ああいうのが大事だとう亜衣は、最後に英語で巣藤がこの世で光をくれたと告げたのだ。 笑顔で去って行く亜衣。 今日の美術の時間は前衛画。 テーマは「家族」 馬見原は今日退院する佐和子を迎えに来ていた。 当然真弓は大反対。 だが、馬見原は警察を辞めてもいいと言い出したのだ。 これからは失った時間を取り戻したいと・・・。 考えさせてくださいと言う佐和子に、明日の夜食事に行こうと誘う馬見原。 それを受ける佐和子。 そして、真弓の旦那の石倉に話があると誘う馬見原。 ポケットから取り出したのは、古いライター。 それは馬見原が佐和子の父から結婚の際に受け取ったものだそう。 「結婚ていうのは、親御さんが育んできた大事な命をお預かりすることなんだって思った。 思ったもののロクなことしてやれなかったよ」 だがこれから先は幸せにしてやろうと腹をくくったというのだ。 だから石倉にそれを受け取って欲しいと。 大切な娘をよろしく頼むと--------。 そのやり取りを物陰で聞いていた真弓は、思わず涙を流すのだった・・・。 今日、退院してくる民子。 やっぱり家はいいなという民子を迎えに行ったのは、巣藤と渓徳。 どうやら游子は忘れていたようで。 でも、巣藤と游子は今日、約束を果たし一緒にラーメンを食べに行くよう。 16年ぶりに両親に会ったという巣藤。 ほとんど話もできなかったという巣藤に、ゆっくりでいいと思うという游子。 二人でおいしいラーメンを食べていたその時・・・。 テレビから聞こえたニュースでは、一家心中を知らせるニュースが流れたのだ!! 長女が両親を殺害した後自殺したと告げるアナウンサー。 そして今日もある町で電話が鳴る。 子供が家で暴れているという相談を受ける電話の女。 「お気持ちよ~くわかりますよ」 最後は天童先生がこのドラマのために書き下ろした台詞だそうで。 形としてはキレイに纏まったのかな。 刑が軽くてこうなってしまうのか・・・。 罪とは? 正義とは? 難しい話だよなぁ。 思わせぶりな展開が多くて突っ込みどころも多かった今作。 事件そのものがなんだか蚊帳の外状態だった序盤。 まぁ着地点は見えていたので、そこへ向かっての動機がなんとも言えず切なくて・・・。 実際ありそうな話だもんね。 山賀たちはまたどこかで家族を儀式として狩っているのかもしれない。 それが正義だと信じて。 でも、それも真実だと私は思う。 救われる人がいるのも確かなんだから。 無関心な関係が増える中、繋がりを求める方が難しい世界。 ちょっときれいごと過ぎた台詞もありましたが、家族を考える機会になりました。 ←よろしければポチっとお願いいたします♪ 第9話 送信確認・TB一覧は下のタイトルでリンクしております ↓ <トラックバック URL> http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/a7a7b8ce0b871145e8c27c4510304d51/ac お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014/09/06 09:55:42 PM
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