「あの時、あの場所にいた全員に、大切なNがいました----------」
ようやくお話が動いてきました。
ついに島を出る事になった希美と成瀬。
その詳細と、西崎と安藤との出会い。
少しずつ見えてきた関係ですね。
安藤から話を聞いた高野。
彼の大事なNは・・・希美。
どうやら安藤は海外赴任が決まったら希美に結婚を申し出るつもりだったよう。
だが、結局疎遠になり、戻るまでの10年間連絡もしていないというのだ!!
では希美にとっての「N」とは?
それにこたえる必要はあるのかと言い出す安藤。
すると高野は・・・。
「事件の後、西崎さんを助けたんは、あなた自身腑に落ちないことがあったからやありませんか。
西崎さんは誰も殺していない。
違いますか?」
確信めいた高野の言葉。
放火事件の時効まで1年。
夏恵が言葉を話せないのは心証性のもののようで・・・。
何故話す事が出来ないのか?
あの日、妻は自分の代わりに火の中へ飛び込んだ。
高野はただ、事件の真相を知りたいだけなのだ。
そして、希美の会社に連絡をした高野。
だが、希美は既に仕事も辞めてしまっていたのだ!!
行方は個人情報で教えてもらう事は出来ない。
そこで高野が次に向かったのは・・・希美たち事件関係者が住んでいたアパート。
野ばら荘の管理人に会いに行く高野。
それは東京へ出てきた希美が決めたアパート。
ボロアパートに住んだのは、勿論お金を少しでも浮かせるため。
同じアパートの住人に西崎と安藤がいたのだ。
変わり者の集まり。
3人は台風がやってきたのをきっかけに浸水のせいで仲が深まったよう。
2階に住んでいた安藤が西崎と希美に避難として部屋を提供してくれたのだ。
話をしてみると、二人共仲がよかったわけでもなく、お互い気が合わないだろうと距離を取っていたよう。
間に入った希美が取り持つ形で奇妙な関係が出来たよう。
出世欲が高い安藤。
他人と関わりたくないと、自室に引き込もり、小説を書いていた西崎。
だが、3人は妙にウマが合ったよう。
管理人の野原はこのアパートはどれだけ古くても思い出が詰まっており、手放す気はないよう。
そんな野原の思いにこたえるため、野ばら荘を守るための会を作ろうと言い出す西崎。
どうやらこの近くに地下鉄が出来るそうで、不動産屋が何度も土地を売ってほしいと言いに来ているというのだ。
それは----------野ばら荘だから「N作戦」と名付けられたよう。
火事があった後、ようやく新しい職を見つけた成瀬の父。
だが、雇われるのが気に入らないようで、何かと文句をつけてすぐにやめてを繰り返しているよう。
そんな父親の事が気になるも・・・なんと、成瀬が奨学金の援助に受かったというのだ!!
だが、それは県でたった一人しか選ばれないというものだった。
クラスの皆に祝福された成瀬。
だが、自分だけ受かったという事で、成瀬は驚きを隠せない。
するとシャーペンを5回ノックした希美。
「バカやろう?」「ひきょうもの?」
そう思った成瀬。
私は「おめでとう」だと思ったんだけどな。
だが、二人はあれから本当に口をきいていないようで。
事件は解決していない。
疑われたままの成瀬。
だが、どうやら高野が疑っているのは、希美の事のよう。
そして、成瀬がそれを隠しているのではないかと・・・。
だが、希美はやはり大学に行くことを諦めきれない。
「お母さんに振り回されるのはもう嫌や。
やりたいことやらせて!!」
願書をビリビリに破られ、どこにも行かんでと言う母。
だが、希美はここを出たいのだ。
すると母は希美の部屋の前に棚を移動させ、閉じ込めてしまったのだ!!
開けてと叫ぶ希美。
だが、母も必死に置いていかんでと言う。
「もうママの気持ち分かってくれるん、希美ちゃんだけなんよ。
希美ちゃんしかおらんの」
それでも島を一緒に出る事など出来ないという母。
だが、希美にとってここはもいたくない場所でしかない。
・・・母の依存症が酷すぎる。
もうここまでくると怖いね。
島を出る時は、お互いがフェリーの切符をプレゼントする。
そんな約束を成瀬とした。
「ガンバレN」と書かれたその切符を見て涙を流す希美。
「下は見ない、上を見る!!
上に行く!!」
そう言い聞かせ、窓から部屋を出た希美。
そして仕事中の父に会いに行ったのだ。
そこでは地域の人たちがたくさん集まっていた。
たまたまそこを通りかかっていた成瀬は一部始終を目撃してしまう。
父の言った言葉だと、人間は学歴ではない。
努力した物の勝つ世界だという言葉を繰り返す希美。
そして、もっと広い世界を見たい。
大学に行きたいと言って、大学に行くお金を貸してくださいと土下座して皆の前で頼み込んだのだ!!
建前上、恥ずかしいからと出さへんとは言わないと言ってその場を取り繕う父。
それは・・・希美がこうすれば父は断らないだろうと分かった上での計算だったのだ。
誰も口にはしない。
愛人を家に入れて家族を捨てた極悪非道の父親だと分かっていても面と向かって中傷する人はいなかっただろう。
島にとって希美の父は大切な人だったから。
だからこそ希美はそんな父の外面に賭けたのだろう。
土下座だって出来る。
愛人に晩御飯を分けてもらうために土下座したことに比べたら何でもない事。
この島から出られるなら今の希美は何だってできる。
そして・・・希美は大学に受かる。
「お母さんも一人で生きて行って。
ごめんなさい」
そう言って家を出る事になった希美。
最後まで会話もしなかった希美と成瀬。
それでも成瀬の旅立ちの日。
希美は彼のためにフェリーのチケットを家の玄関に挟んで贈るのだった・・・。
希美と最後に話をしたいとメールを送る成瀬。
だが・・・フェリー乗り場に希美の姿はない。
「成瀬くん、頑張れ!!N」
と書かれた切符を握りしめた成瀬。
その時。
防波堤の奥。
自転車で駆け付けた希美の姿を見つけた成瀬。
思わず駆け寄り会う二人。
「頑張れ!!」
「頑張れ!!」
それだけを互いに叫び続ける二人。
他に言葉はいらない。
そんな二人を見ていた高野。
「火事の夜、二人は何かを共有した。
再び互いを引き合わせずにはいられない。
ひそやかで、強い何かを--------」
そして上京先で安藤と西崎、そして管理人の野原と出会う希美。
管理人さんまで「N」なのね(^^;)
そして西崎は今その野原の家に身を潜めているよう。
その西崎から久しぶりだねと電話を貰う成瀬。
一方、安藤と再会した希美。
彼はおかえりと声をかける希美を抱きしめ「会いたかった」と呟く。
希美の答えは・・・腕が上がり---------。
これ、抱きしめ返したのか、それとも引きはがそうとしたのか・・・。
連絡は取ってたんだろうな。
4人共。
そしてまた何らかの約束、決め事を交わしたから連絡を取り合わなかったのだ。
いよいよ10年前の事件の真相が判明していくのか。
次回、ようやく野口夫妻が絡んで来る話になるようで。
ここになぜ成瀬が関わってくるのか。
事件の犯人は誰で、庇っている理由は?
まずは野口夫妻の立場と接点がわからないと何とも言えないですね。
まだ3話なんだ。
すっごい濃い内容なんで、既に5話位消費した気分(><)
次回はどうなる!?
杉下希美…榮倉奈々
成瀬慎司…窪田正孝
安藤望…賀来賢人
西崎真人…小出恵介
高野夏恵…原日出子
宮下由妃…柴本幸
成瀬周平…モロ師岡
成瀬瑞穂…美保純
杉下洋介…葉山奨之
杉下晋…光石研
杉下早苗…山本未來
野口貴弘…徳井義実
野口奈央子…小西真奈美
高野茂…三浦友和
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