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カテゴリ:発達障害で思ったこと
自閉症関係の人には有名な心の理論のテストです。
・ サリーは、カゴと玉を持っています。 ・ アンは、箱を持っています。 ・ サリーは、持っていた玉をカゴの中に入れて、部屋を出ます。 ・ アンは、その玉をカゴから出し、自分の箱に入れます。 ・ 箱を置いて、アンは部屋を出ます。 ・ そこへ、サリーが帰って来ました。 ・ さて、サリーは、玉を出そうとしてどこを探すでしょうか? 健常児だと4才くらいでクリアするこの問題。自閉症児は10才位にならないとできないという。 息子に試してみたところ、正しく解答した。やはり、ちょっと安心した。 ただ、この問題をクリアしたとしても 日常生活の具体的な場面で、即応用できるというものではないらしい。 自閉症児でも他人の思いや視線は分かるのだけれど発達が遅い、幼いらしいのだ。 この幼さ加減は心の理論を知能指数の計算に当てはめてみれば分かりやすいと思う。 知能指数は知能年齢/実年齢×100で表す。 4才並みのことを10才でクリアした時点で指数40となる、とそりゃ、あれもこれもできないでしょうね。 同じ年齢の子供のようには。 他人から自分がどう見えるかというのは、自意識が高まる思春期になれば病的なほど頭の中でうずまくものだけれど、自閉傾向にあるとこれが適当な強さに働かず、他人の考えに対する思考が充分に発達しないということだと思う。 例えば、りおが話すのを聞いていると、話の説明がないことが目立つ。 これは言葉が拙いせいかと思っていたのだけれど、話す相手は自分の話しの前提となること(当然自分は知っていること)を知らないという認識が浅く(りおの場合分からないわけではない)まず、知らないことを相手に分かるように説明しなければならないという必要性を強く感じることができなければ、自分の感想だけを話して、相手が何の話??といういつもの状態もうなずける。 ソーシャルスキル訓練などと重なる部分があるのだろうけれど、人が何が分かっているか意識するよう気をつけてやる必要がありそうだ。 問題は方法だ。 それに心の理論指数40からどれ位アップできるか、できないのか。 ふぅっ 因みにこの心に関連してだけれど、自閉症関係の本を読んでいると自閉症児は人の心が分からないと書かれているところがあって、この部分は私、自閉症のさまざまな障害の中で一番不安に思った。 カナータイプの自閉症のお子さんを持たれた方のサイトを読んでも、豊かな感情を持たれていることが分かるのに、心が分からないってどういうこと?何か私がまだ、理解していないこところがあるのだろうかと。 心の理論を越えたかどうかという程度でこういう言い方はやめてほしいぞ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/08/03 11:27:34 PM
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