また一つ、つまずきを見つけてしまった
「次の問題分からない?」「うん」じゃ、もう一度問題を読んでみて」と言っても首をかしげているので、「ほら、ここよ」と指で指す「分からないよ」「難しい字はないじゃない。読めるはずよ。ほら、(2)のところ」というようなやりとりがあって、ようやく問題を読むというようなことがしばしばあった。字の読み書きはほとんど問題がない子だから、集中力が切れて、わけが分からなくなってしまうのかな、位に思っていたし、最近は先日の日記に書いたように誰かと一緒に何かをやるということが難しいとも思ったのだけれど、今日ようやく理由がわかった。ここを読んでと言った時、たまに指で指したところとは違うところを読み出すということがあって、何でだろうと思っていたのだけれど、この子は指の先じゃなく、指の下を読まなければならないと思っていたのだ。だから、当然、見えなくて読めない。たまたま、指で押さえる前に視野に入っているとそこから読み出す。人が指を指す先がわかっていなかったのか!!自閉児の典型的な症状として指差しができないというのを読んだときには「あれは?」、「これは?」と試してみたりもした。遠くのものを指すと分かっていたのに本の字を指すことが分かっていなかったなんて!!この子の障害に気がついてから、こうしたことは度々あったけれど、まさか、こんなことまで、、、コミュニケーションの障害というけれど、こういうレベルのことが人とずれて、普通の人には当たり前のことができないのか。気付けばある程度はギャップを埋めてやることもできる。しかし、蛍光灯のことといい、一体どれほど多くのずれを抱えているのだろうと辛い。とにかく、指で指すということがどういうことか、こう、手首からの線と爪の延長上でと説明し、じゃ、これはどこを指しているの?と何度も練習した。