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2006/07/10
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カテゴリ:わたしの参考書

自閉症―私とあなたが成り立つまで 熊谷 高幸 (著)

周囲の気持ちが読めない、こだわりが強い等の自閉症の特徴を紹介した本は多いけれど、この本は

どうしてやりとりができないのか?
どうして文字や機械が好きなのか?
どうしてこだわりを示すのか?

というように自閉児の特徴的な行動がどういう原因からもたらされるかに焦点をあてている。このように違う方向から見せてくれると分かることもある。

例えば、りおは本が読めない。漢字は年相応よりは劣るかもしれないけれど、小学校レベルのものはマスターしているし、読解問題も5、6年生向きのものなら概ね解ける。好きな生物系のものなら大人向けの図鑑でも飽きずに説明を読んでいるのに、ストーリー性のあるものはまだ1冊も読み通したことはない。

言語能力が弱いのだと思って、読解問題に力をさいたのだけれど、この本の中でこうした問題と時間の流れをつかむ能力の関係が指摘されている。

時間の感覚が鈍いという特徴は自閉症の本の多くで指摘されているけれど、そういう特徴がストーリーを追えない原因となっているということには思い至らなかった。誰がああなって、こうなって、というような話の筋が頭の中でつみあげるのが難しいらしいということは想像がついていたのだけれど、時間軸ということが土台になければ確かに困難だろう。

時間軸がしっかりしていないと文字ではなく、例えばテーマのある絵の説明ができないというように読み書き能力とは全く関係のないところに出てくる。

この本の中にある例では、包帯をした子供がお母さんと一緒に園庭で遊んでいる先生と子供達のそばにいる絵がある。こういう絵を見て、どういう状況かと聞かれれば、小学生以上なら恐らく、」この子は怪我をしてお母さんと一緒に病院に行って、それから幼稚園に来て、友達が心配している、というように話すのだろうが、それができるのは絵が時間の流れの一瞬を切り取ったものであるということを理解し、その前後を想像することができなければならない。

実際にはりおに見せたわけではないが、おそらくりおならこの子は怪我をしているので包帯を巻いている、お母さんのそばに立っている、位しか話せないだろう。

こういう能力を開発するためには読解問題やもちろん漢字の練習ではなく、日記や作文により、話の流れを自分なりに組み立てるということが有効なのだそうだ。日記をつけるということにそういう意味があったんだ。





その他、私の参考書









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Last updated  2006/07/10 11:05:31 AM



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