時間軸がしっかりしていないと文字ではなく、例えばテーマのある絵の説明ができないというように読み書き能力とは全く関係のないところに出てくる。
この本の中にある例では、包帯をした子供がお母さんと一緒に園庭で遊んでいる先生と子供達のそばにいる絵がある。こういう絵を見て、どういう状況かと聞かれれば、小学生以上なら恐らく、」この子は怪我をしてお母さんと一緒に病院に行って、それから幼稚園に来て、友達が心配している、というように話すのだろうが、それができるのは絵が時間の流れの一瞬を切り取ったものであるということを理解し、その前後を想像することができなければならない。
実際にはりおに見せたわけではないが、おそらくりおならこの子は怪我をしているので包帯を巻いている、お母さんのそばに立っている、位しか話せないだろう。
こういう能力を開発するためには読解問題やもちろん漢字の練習ではなく、日記や作文により、話の流れを自分なりに組み立てるということが有効なのだそうだ。日記をつけるということにそういう意味があったんだ。
その他、私の参考書
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